今年は賃貸市場も地球環境も異変です。

この秋は大型台風で壊滅状態になった地方や突然の地震で壊滅的被害を受けた地方があったり、本当に大変なことになりました。
被害を蒙った方々には心からお見舞い申し上げます。

実は先日の台風２３号が来ている最中、私は不動産業協会の役員会議の為、上高地の近くにある奥飛騨温泉郷の一角「平湯温泉」にいました。
１０月２１日の朝に練馬駅近くからバス２台で出かけたのですが、朝から台風の影響で大雨です。
夕方に平湯温泉に到着した頃には雨・風共にひどくなり、翌日が心配でしたが案の定。
翌日の予定コースだった上高地への道中が２ヶ所でがけ崩れ、通行不能ということで旅行会社の添乗員さんは携帯電話のバッテリーがなくなるほど大変な想いで行程変更を行い、飛騨高山へ行ったわけですが高山周辺の町並みが異様でした。
道路脇には土砂や流木が散乱し、町の色が茶色。バスの中でニュースを聞いていたら奈良の方ではバスが水没し、屋根の上で一夜を過ごしたという報道がされていました。
我々も一歩間違ったら大変なことになっていたところでした。

悪運の強さのなせる業かもしれませんが、本業の流れは運任せにはなりません。
ここ何年か賃貸相場（売買も）は毎年少しづつ下がり傾向にあり、ちょっとづつ下方修正して来ましたが、今年は一気に来た感じです。
ワンルーム・ファミリータイプを問わず、低額で小さなものから大型で高額なものまですべての価格帯で苦戦しています。顧客がいないのです。
各企業が社宅の数を減らしたり、転勤を減らしたりしているのかもしれませんが、異様なまでに需要が減退しています。
度重なる低額分譲マンションの供給が更に拍車をかけていることもあり、これからさらに賃貸市場は厳しくなりそうです。何せ現在の分譲マンションは低価格・低金利を背景に大量供給が続き、購入者の約７割が賃貸脱出組みだと聞きます。
確かに１０万以上の家賃を払っている方は、頭金さえ何とかすれば買った方が毎月の負担が少なくなるという現象が起きているのです。

地球環境も不動産市場も厳しい環境は更に続きそうです。やれやれ生き抜くために頑張りましょう！