ドイツ西部の古都 ケルンより
Cologne Cathedral
ケルン大聖堂(ケルンだいせいどう、独:Kölner Dom)は、ドイツ
のケルンにあるゴシック様式の大聖堂。正式名称は、ザンクト・
ペーター・ウント・マリア大聖堂(Dom St. Peter und Maria。聖ペトロ
とマリア大聖堂の意)。ゴシック様式の建築物としては世界最大
であり、現在はカトリック教会の管理下にある。
緯度経度 50°56'28.82"N, 6°57'28.37"E
ケルン市街地
上からのケルン大聖堂
現存の大聖堂は3代目で、初代が完成したのは4世紀のこと
であった。正方形の建物で、最も古い聖堂として知られていた。
2代目は818年に完成し、12世紀後半に東方三博士の聖遺物が
おかれたことで多くの巡礼者を集め、ケルンの発展に貢献した。
1248年の4月30日に火災により消失した。3代目は2代目が消失
した年である1248年に建設がはじまった。しかし、16世紀に
入って宗教改革を発端とする財政難から一度工事が途絶し、
正面のファサードの塔がひとつしかない状態が続いた。建設が
再開されるのは19世紀に入ってからだった。
ナポレオン戦争の影響によりドイツでナショナリズムが高揚
する中、中世ドイツに自民族の伝統を探し求める動きが強まった。
建築ではゴシック・リヴァイヴァルの潮流が強まり、建設途中
であったケルン大聖堂に注目が集まったため、1842年に建設が
再開され、もうひとつの塔の完成が急がれた。全てが完成
したのは建設開始から600年以上が経過した1880年のことであり、
高さが157mの大聖堂はアメリカのワシントン記念塔(高さ169m)
が完成する1884年まで建築物としては世界一の高さを誇った。
「皇帝の鐘」と称される鐘が南塔にとりつけられたが、第一次
世界大戦の際に接収され、溶かされたのちに武器として用いられた。
Wikipediaより転載
WIKIコモンズより