イタリア南部より世界遺産を見る
世界遺産 トルッロ
トルッロ (trullo)は、イタリアのサレント半島で多く見られる形式
の住居で、特にアルベロベッロが有名であり世界遺産に登録
されている。この町では集合して存在することから単数形である
トルッロより複数形のトルッリ (trulli) で呼ばれることが多い。
トルッリに対するカタカナ表記の揺れは激しく、トゥルッリ、
トゥルーリ、トルーリ(単数形ではトゥルッロ、トゥルーロ)などと
示されることも多い。トゥルッロとはイタリア語で「部屋一つ、
屋根一つ」という意味があり、語源はラテン語のトルッラである。
緯度経度 40°46'59.16"N, 17°14'22.60"E
屋根が小さい為わからないのでパノラミオの
レイヤをオンにしてある
トルッロ・ソヴラーノ。唯一2階建である
平たく加工した石灰岩を積み、壁を石灰で塗る。屋根は
円錐形である。初め白い屋根は、年月を経るにつれ南イ
タリア特有の強い紫外線を浴び、徐々に黒ずんでゆく。
白壁には紫外線を防ぐほか、外気を遮断して保温効果を
高め、室内を広く明るく見せる効果がある。
http://www.panoramio.com/photo/13319159
http://www.panoramio.com/photo/3173641
部屋一つに対して屋根も一つあり、この集合体が一軒のトルッロ
となる。部屋の間は仕切りがないため、カーテンなどで仕切られる。
この構造には諸説あるが、家屋に課せられる税から逃れるため
調査の際に屋根を壊し、「家ではない」と主張できるように壊し
やすい家を作ったとする説が有力である。
緯度経度 40°46'55.12"N, 17°14'13.32"E
降水量の少ないこの地方では円錐形の屋根で受けられた雨は、
壁に設けられた雨水道を通り、床下の貯水槽に貯められ
生活用水に使われる。屋根の道路側には白い模様が描かれ
てあり、呪術的な意味を持つとも似たような形状の他の家との
区別のためとも言われている。屋根の頂上には飾りがついてる
事が有り、これも宗教的な意味と区別のためであると言われる。
Wikipediaより転載
http://www.panoramio.com/photo/5474259