司法書士Aの徒然日誌

債務整理や登記等の業務上の雑感・情報から日常的なことまで、司法書士Aの日常を徒然なるままに。東京都杉並区発信です。

司法書士試験

2007-05-31 18:19:00 | 司法書士的雑感
本年度の司法書士試験まで残り1ヶ月です。
受験生のみなさんは、追い込みの時期ですね。

司法書士試験は年に1度きり。
1年間の勉強の成果を1日にかけるプレッシャーは相当なものです。
受験生だったとき、特にこの時期は、居ても立ってもいられない気持ちでいたことを思い出します。
何をしていても試験のことが頭から離れず、寝付けない夜もあり、とにかく落ち着きませんでした。
今年の本試験に向けて、いま一生懸命頑張っている受験生も、きっと落ち着かない日々を送っているんだろうと思います。

気持ちが落ち着かなくても、深く考えないで机に向かい、やるだけのことをやる。
集中すれば余計なことは考えられなくなりますから。
私はそんなふうにして乗り切っていました。

あと、体調管理は大事ですよね。
体調崩してしまっては元も子もないです。

無理をせず、やるだけのことをやる。
それが最善策であり、方法もそれしかないのではと思います。
単純明快です。


受験生のみなさん、頑張ってください!


受験時代のことを思い出し、私ももっと勉強に・仕事にがんばろう!って思いました。


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今日の出来事 5/30

2007-05-30 19:22:02 | 業務日誌
今日は忙しく回った1日でした。

午前中、進行中の債務整理で業者さんと和解の電話。
和解するのに将来利息分をのっけて欲しいですって。
それはできません。

その後、会社設立の打ち合わせで来客。
書類が整い、内容が確定したので公証役場へ定款電子認証の依頼。
すぐにでも登記の申請まで出来るよう、その準備まで整えておきました。

そうこうしていると、急を要する債務整理の面談相談が飛び込んできました。
中に貸金業登録をしていない業者(ヤミ金)が何社かあったため、急ぎの対応です。
取り立てストップの話がまとまり、和解について今後協議となりました。

ここへあそこへ、ここからあそこから・・・と、電話にメールに少々混乱気味。
そんなドタバタな1日でした。



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青木ケ原樹海の看板

2007-05-29 19:29:35 | 債務整理Topics
青木ケ原樹海:借金苦自殺防ぐ看板、市民団体が設置申請へ(MSNニュース5/26)


看板設置期間51日で、約10人からの電話。
すごい数ですね。想像以上の数です。


借金の悩みは人には言えず、1人で抱えてしまいがちな問題です。
私も司法書士として、借金の悩みの相談を受け付けていますが、やはり相当悩んでいる方を多く見受けます。
過剰に融資を実行し、厳しい取立てを行う各業者は、こうした現状をしっかりと認識しないとダメですよね。
流通上、社会になくてはならない消費者金融の存在だとは思いますが、利益の追求だけを求めていても社会に貢献しているとはいえないのではないでしょうか。
記事を読んで、そんなことを考えました。


「債務整理」という言葉が一般的になってきて、借金を負っている方が前向きな姿勢で考えるようになればと思います。
借金の問題はなかなか人には言えない問題です。
ですが、その問題の解決手段である債務整理は前向きな手続きであることに間違いはありません。

そのことを、人知れず悩んでいる1人でも多く方が知ってもらえればと思います。


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人対人

2007-05-28 19:45:37 | 個人的雑感
午前中、債務整理に関する件で登記簿を取得しに杉並法務局へ。
個人再生予定であるため、住宅ローン以外に担保がついていないことを確認するためです。
ほっ。着いていませんでした。
事務所に戻り受任通知を発送。

お昼過ぎ、会社設立に関する件での打合せで、近くの税理士さんの事務所まで。
定款の電子認証について説明すると、「世の中の電子化」について話題が転がりました。
いろいろと便利になっているのかもしれないけども、例えば電子決済なんてまだまだ不安で出来ないですよね、なんて会話でした。
インターネットで画面に向かって様々なことをするにあたり、利便性の面では優れているのかもしれないけど、基本は「人対人」でありたいですよね。


話は変わりまして。
先週の土曜日、仕事を夕方で切り上げ、新宿の「バルト9」に映画を見に行きました。
「パッチギ2」です。

よかったです。
我慢したのですが、感動して涙がポロポロと・・・。
アクション映画のような迫力のある映像が多いわけではなく、見どころは「人間そのもの」といった感じでしょうか。
笑ったり、怒ったり、泣いたり。
登場人物の感情表現がすごくストレートに伝わってきました。
そのせいか、人物間の人情の厚さを強く感じます。
友情だったり家族愛だったり。

感情表現のやりとりは、人間関係・コミュニケーションを築くのに必須であるように思います。
その点、インターネットを介すると、ストレートに感情を表現することが難しいですよね。

「人対人」の基本姿勢を改めて実感しました。



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債務整理とおまとめローン

2007-05-26 15:07:00 | 債務整理Topics
多重債務の一本化を図る「おまとめローン」。
一本化が図れ、現在の借入れ数社の金利よりも低い金利で取引できることを売りに、銀行系消費者金融が打ち出している商品です。

この「おまとめローン」には落とし穴があります。
今日は、おまとめローンと債務整理の違い、そしておまとめローンに潜む落とし穴を解説しようと思います。


前提として、債務整理とおまとめローンの効果の違いを確認しておきます。

まず、債務整理の効果です。
①金利27~29%から15~18%に引き下げて再計算することで債務が大幅に圧縮できる
②今後の利息(将来利息)がすべてカットされる

次に、おまとめローンの効果です。
①一本化されるが、債務の圧縮は一切なし
②借入数社分の利息(27~29%)が15~18%で一本化されることで将来利息が減る

効果の違いは一目瞭然ですね。


借りている数社のうち、1社でも「過払い」の可能性がある場合。
この場合におまとめローンをしてしまうと、大きなデメリットが生じることになってしまいます。
(※「過払い」とは、返済しなくてもよい分について、返済した分のことです。債務整理をすることで返金されるものです。)

もし、おまとめ前の元々の借入数社に「過払い」がある場合に、おまとめをしてしまうと、過払いになっている部分も含めて、おまとめ先の会社に対して返済をしなければならないことになってしまいます。
仮に、おまとめ前の借入先の全てが過払いとなっていた場合、本来はまったく負担しなくてもよい債務を負担することになり、さらにそこに、おまとめ先に支払うことになる利息15~18%の支払いを余分にしなければならなくなってしまうのです。

この点、過払いが生じていない場合も同様です。
債務整理をすることで債務の減額・将来利息カットの効果をもたらすことができるにもかかわらず、おまとめローンだと債務の減額はなく、(将来)利息も15~18%で支払わなければならないことになってしまうのです。

おまとめローンを組んだ後であっても債務整理を行うことは可能ですが、おまとめ先の15~18%の利息の支払分については損をするカタチとなってしまうのです。


おまとめローンを組む前にじっくり検討しましょう。
過払いの可能性がある場合は特にです。
安易なおまとめローンは禁物です。



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今日の出来事 5/25

2007-05-25 19:36:29 | 業務日誌
本日は、朝から直行で東村山市役所へ戸籍と固定資産評価証明書を取りに行ってきました。

どちらも登記申請に必要となる書類です。
郵送で取得することも可能なのですが、評価証明書を取得するには戸籍の提示が必要となるケース。
なので、郵送で行うと、戸籍取得→評価証明書取得と、2往復しなければならないことに。
ということで、一括取得をするべく出張しました。

こんな日に限って雨です。
ずぶ濡れになってしまいました

事務所へ戻り、登記申請書類一式を作成。
人名にパソコンには入っていない「外字」があったために「外字エディタ」で「字作り」です。
私はモノ作りが好きなのかもしれません。
納得いくまでじっくりこだわって作る性格です。
没頭しすぎて時間がかかってしまうことも多々。
きっと、親譲りの性格です。


その後、昨日の夜に相談に来られた債務整理相談者の件で検討。
受任することとなったため、受任通知を発送し、方針について予想検討。
検討事項を依頼者へメール送信。

その後、別件の債務整理で債権者と和解の交渉・成立。
和解書は先方で作成するということで、「待ち」です。


雨もやみましたね。
あしたからまた暑くなるのでしょうか・・・。



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個人情報保護の解釈

2007-05-24 18:20:52 | 司法書士的雑感
暑いですねぇ。
こう暑いといつも以上に疲れが出る感じがしませんか?
まだ5月なのに先が思いやられてしまうワタクシです。

さて、そんな暑さの中、今日は相続に関する登記の説明・打ち合わせで外出。
事務所に戻り、早速郵送で戸籍を取り寄せ請求。
今日、今年初めてクーラーを稼動させました。
事務所内、涼しいと仕事もはかどるものです


司法書士が登記や裁判の職務遂行のために住民票や戸籍が必要となる場合、職権で他人(依頼者)の住民票や戸籍を取得することができます。
1枚1枚に管理番号の付された「職務上請求書」という所定の用紙を用いて。
他人の個人情報を取得するのですから、その管理や取扱いは慎重に行わなければなりません。

この職務上請求書。
前述のとおり、登記や裁判業務以外で戸籍等が必要になる場合でも、その使用が認められていません。
例えば、公正証書の遺言を作成するために公証役場への提出が必要となる戸籍。
これに関しては、職務上請求書を使用することが許されておらず、きっちりと戸籍取得に関する委任状をもらって取得しなければなりません。

さらに例えば、作成する遺言の内容が、自分の甥・姪へ、財産の給付を目的とするものである場合。
この場合、依頼者である遺言作成者から戸籍取得に関する委任状をもらっても、甥・姪の戸籍を取得するのは難しいものです。
遺言を作成する方と甥・姪の関係性を発行窓口である役所に示すために、何通もの戸籍が必要になります。
それでも役所によっては、「同居の事実がなければ、このようなケースで発行することはできない。甥・姪ご本人からの委任状が必要です」と返されることも。

甥・姪本人からの委任状がなければ・・・ってオカシナ話ですよね。
だって、そもそも遺言は、遺言を作成する方の単独行為。
『プレゼント』なんですもん。
受け取る側の関与がないことは、前提として考えるべきものだと思うのです。
であれば、「甥・姪ご本人様からの委任状を用意してください」なんて返しはないはずです。

「司法書士さんなら、職務上の請求書でお取りになればいいのでは?」
「このケースでの使用は認められていないんですよ」
「本人からの委任状がないかぎり請求に応じることはできません」
「不当な目的でない限り請求を拒むことができないはずです。どこが不当なのでしょうか?」


そんな押し問答をすることも多々です。
個人情報の保護の徹底を図るのは当然のことだとは思いますが、事案はケースバイケース。
全て一律的な取扱いをすることが正しいとは限りません。
正しい理解・解釈のもと、事案に応じた正しい取扱いをすることが望まれます。



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はにかみ王子

2007-05-23 16:33:22 | 個人的雑感
15歳遼くん「テングになりたくない」(日刊スポーツ) - goo ニュース


昨日、仕事の最中に杉並学院高校の前を通りました。
校門の前に報道の記者やテレビカメラを持つ人たちがいて、「なんだろう?有名人でもいるのかな?」と思っていたら・・・


はにかみ王子だったんですね。

杉並学院の生徒だとは知りませんでした。

すごいですよね、15歳でツアー優勝なんて。
優勝インタビューの涙は彼の努力の結晶ですね。


ツアー優勝を果たした彼の次なる目標は・・・

「中間テスト」(笑)。


彼のこと、応援したくなっちゃいました



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離婚後300日問題

2007-05-22 09:46:11 | 司法書士的雑感
「離婚後300日問題」、通達実施初日の出生届は20件(朝日新聞) - goo ニュース


「婚姻解消後(離婚後)300日以内に生まれた子供は、前の夫の子供と推定する」という民法772条(第2項)に関する問題です。
これにより、離婚後300日以内に生まれた子供は、裁判を起こして覆さない限り、法律上強制的に前の夫の子供として扱われることになります。

結果
・戸籍には前の夫が父親として記載される。
・今の(実際の)夫が出生届を提出しても、裁判を起こして覆さない限り、受理されない。
・結果、戸籍を持たない子供も出てきてしまう。
といった不都合が出てくる可能性を秘めています。

戸籍を持たない方がパスポートを発行してもらえないっていうニュースも最近ありましたね。
民法772条によって、実態とは異なる結果になってしまう「弊害」も現実に多々起きているということです。
しかし、だからといって、この民法772条が無意味であるかというと決してそんなことはないでしょう。

例えばこんなケース。
結婚しているご夫婦に子供が出来た直後、ご主人が亡くなってしまい(=死亡による婚姻解消)、それから300日以内に子供が生まれた場合。
このようなケースだと、772条がないと、生まれた子供の戸籍の父親の欄が空欄となってしまいます。
つまり、戸籍上(法律上)子供の父親は誰であるかわからない状態になってしまうのです。

772条の存在によって保護されるケースもあるということ。


通達によって保護が図られ、または検討が進められていますが、772条自体の法律改正は慎重に行うべきですよね。


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映画三昧な週末

2007-05-21 08:59:25 | 個人的雑感
先週の金曜日、テレビでやってましたね、「パッチギ」。
見ようと思っていたのですが、逃してしまった私です。

なので、レンタルビデオで借りて見ました。
ついでに井筒監督作品特集ということで「ゲロッパ」も。


なんというか、両作品ともに、厚い「人情」を感じました。
友達だったり、親子だったり、同士だったり、人情味溢れる映画だったなと。

とても厳しいらしいですね、「井筒組」は。
納得のいくまで何度も何度も撮影を繰り返す。
怒鳴り声が飛び交う緊張した雰囲気の中での撮影。
妥協を許さない情熱的な井筒監督です。
感情的でとても人間くさい人なんでしょうね、きっと。

そういうの結構好きなワタクシです。



映画三昧な週末でした。

来週は映画館へ「パッチギLOVE&PEACE」を見に行けたらなと。



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