南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

スマホショックのさらなる失敗は宇宙・海洋にまで及ぶ

2016年07月12日 | 地球/宇宙
以下の「製造業×IoT キーマンインタビュー」においてパナソニックのスマホショック例が率直に語られている。当方の見解・実感と重なる部分が多い。
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1606/15/news053_4.html
この最後の4で語られる「スマホのショック」は、我が国の電機・電子・情報など産業界全般において激変を生じさせているものであり、現在進行中の台湾や中国企業への吸収・合併に追い込まれるわが国の大企業が続出していることの根源のひとつであろう。
この事態について国家レベルで究明し・必要な反省措置をすることは、なかなかプライドが許さない面もあろうが、現在爆進中のIoT技術やGNSS技術で、さらなる失敗・国家的損失を繰り返させないためには、避けては通れないところと思う。

(豪州 http://www.ga.gov.au/__data/assets/image/0020/36254/figure-1-lg.jpgより)

上図はGNSS衛星数飛翔濃度が、アジアを中心にして燃え盛っていることを、豪州政府機関により分析されたものであり、そのアジアの東端に位置する日本勢が、いままさに立ち向かわなければならない事態を示している。対岸の火事とはいっておられない事態である。スマホショックのさらなる失敗は宇宙から海洋の国家権益にまで及ぶという危機感が必要である。
U-bloxなど有力なGNSS受信技術企業が東アジアに拠点を構えるようになってきたのは、このGNSS飛翔濃度の濃いところに研究拠点を置かなければ時宜を得た成果が出せないからであろう。GNSSとIoT技術の技術融合による次のブレークスルーはまだ間に合う段階である。なにしろ日本列島自体がGNSS濃度の高い場所に位置しているからである。地の利は十分ある。
中心になる技術はスマートデバイス・センサーと低速から高速までの無料に近いソフトも含む通信基盤技術であろう。
これでは一般論になってしまって大変恐縮であるが、当ブログは少しでも各論に貢献してゆきたいと考えている。

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