森にようこそ・・・シャングリラの森

森に入って、森林浴間をしながら、下草刈りをしていると、自然と一体感が沸いてきます。うぐいすなど小鳥たちと会話が楽しいです

50年の歳月を経て

2023-04-08 16:15:57 | 森の施設

札幌市の東地域にある梅公園で、この梅の老僕は50年は経過しただろうか

 

   50年の歳月を経て

 私は28歳の時に一冊の本によって、人生の歩みを大きく変えました。

 その本は「我損の道を行く」という、まるで宗教家の書いたような本を一気に読みました。

そしてその著者が経営しているフランチャイズの加盟店になって今日に至っております。つまり

脱サラでありました。その本の中に商人でありながら損の道をいくということを言うのだろうと

疑問がありましたので、加盟店に成る前にその著者である会社の社長に私も仲間にいれて頂きた

いと手紙をだしました。年末近い頃でした。それに対して社長の秘書の方が我が家に来て下さり

社員に成りたいのか、それとも加盟店に成りたいのですかと問われました。一通のてがみで秘書の

方が訪ねて頂いたこともびっくりしましたが、大変感激いたしました。

 私の希望は加盟店になることだと申し上げましたところ、後日連絡があり、お正月に小人数で新

年の集会をするので、そこにいらっしゃいと言って頂き、夫婦二人で参加させて頂きました。その

私には「損と得あれば損の道いく」という会社の経営理念について直接ご本人に確認できることを

楽しみに出向きました。

 そして、会合において紹介された後で、一つ質問がありますというとどうぞと言われたので、私

は営利企業経営者として何故「損の道をいく」ということを理念に述べておられるのですかと。そ

のことを問う前に、自分の考えとして、それは正しい道をいくということですかと、質問しました。

社長は即答して次の様に言われました。経営や仕事をこなしていくといろいろと困難な事態や判断

に迷うことが少なからずあります。その時に正しい道というものが判っていたなら確かに正しい道

を選びます。しかし、甲乙つけがたくどちらにすべきか判断に迷うことがあったときに、自分にと

って損の道を選ぶということです。それはあくまでも判断に迷ったときの判断基準としているので

す。と。この社長は半分は営利企業の経営であり、後の半分は宗教家だなと感じました。後で解っ

たことですが、確かに宗教家の過去の経験もあり現在も宗教心を深くいだいておられる人だととい

うことが解ってきました。あれ以来、その「損と得があれば損の道をいく」という経営理念にいか

にそれを実現していくべきか、を考えつつ今日まで加盟店を続けております。

あれから50年目に今年はなります。私なりに実行し考えてまたそれを実行しつつある考えに至っ

ています。私が、それは「正しい道」ですかと問うた50年の考えが間違っていなかったと現在ま

での自分の結論として心に刻んでおります。

宗教心溢れる経営をするのであれば、また大きくなった加盟店を束ねる本部会社として損だとか得

とかを毎日組織員に唱和させることの是非を考えました。損と言う言葉に相手に対する思いやりと

か善なる思いを現す言葉だとすると。それは全く違った受け取らる可能性が高いでしよう。如何に

損の道を行くかではなく、如何に正しい道、判断をするかという事が大切な目標ではないかと私な

りに一つの結論としております。人は、損と得と言われれば誰もが得を選ぶようになるものでしよ

う。宗教家兼経営者自身ならば、その信念を面向き通すことも可能かもしれない。しかし、会社の

社員は給料を挙げてほしい、そして役付け者にもなりたいと考えるのは自然のことです。

 自分が所属している企業グル-プのそれも基本的な経営理念である今は亡き創業者の考えに異議

をもう建てることは自分でもいかがなものかとという思いはあるものの自立した一個の人間として

の自覚を確立を目標にしてきた者にとってものの考え方は大切な要素であり、理解がすすまないま

ま、日々の業務を熟してはならないと思っています。人は常に何を求めて働き生きなければならな

いかということが大切であると思いつつ、50年の歳月が経過しました。

 会社が営利を求める事は当たり前であり、維持・継続ができません。それを批判しているのでは

ありません。しかし、営利、得を求めるには正しさ、正義を追及する必要があると考えています。

その正しさが蔑ろになり得ばかりを求めて行った先には得を得られることはないし、社会全体にお

いても良き社会を築くことできないと不肖ながら私は考えています。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする