9602(水)医薬品のネット販売は禁止

医薬品のネット販売は禁止

http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090602/196502/?P=1　ここから引用

　6月1日、改正薬事法が施行された。薬剤師でなくとも「登録販売者」がいれば、コンビニでも家電量販店でも大衆薬を販売できる・・・

　登録販売者試験は「3カ月で7～8割が合格」と言われるが、1年間薬剤師の指導で販売経験を積む条件がある。薬剤師は存在価値が高まる。

　消費者にとって、規制緩和。その一方で、医薬品の通信販売は禁止・・・

　一般用医薬品の大部分を、通信販売で提供することを禁じ、原則、対面販売のみとする。
改正薬事法のどこにも、書かれていない。厚生労働省が定めた「省令」に、書かれている。省令は国会での審議、採決を必要とせず、厚労省の裁量で公布することができる。

　なぜ、医薬品の通信販売は禁止されたのか。薬剤師会や日本チェーンドラッグストア協会などが「店舗での対面販売は安全だが、通信販売は危険である」と主張し、厚労省がその主張に乗ったから・・・

　患者本人との対面が原則だと言うなら分かるが、省令では『代理人でも構わないから店に買いに来い』となっている。

　以前も以降も、一般用医薬品の購入に身分証の提示などの本人確認はない。当然、医療用医薬品のように医師による処方箋の提示も必要ない。

　厚労省は天下り先となっている財団法人と、薬剤師会など古くからの業界団体との関係が密接であり・・・

　天下り先確保のためだけに、パブリックコメントで国民の97％が反対した政策を押し通した。

元宮城県知事の浅野史郎氏が「どんな怪しげなチカラが働いているのか」・・・

　日本薬剤師連盟が公に支援している薬剤師出身の現役国会議員4人のうち、2人は民主党の所属。民主党内でも若干、業界の既得権益を守ろうとする者がいる・・・

　視覚障害を持つ男性は「ネット通販は失った機能を取り戻してくれるのに、それを禁止するのは障害者の尊厳を踏みにじっている」とし、別の車いすに乗る男性は「規制は我々の生活のクオリティーを下げる」と訴えた。

　楽天などが中心となってネット上で集めた「規制反対」の署名に同意した数は、150万人を超えている。

　こんな時のために、国民の代弁者たる国会議員がいるのではないか。