今回の大統領選はとってもとっても残念な結果ーブッシュ再選ーに終わりました。4年前、私はボストンのある大学の1年生でした。あのときのゴアかブッシュかっていう大騒動のあと、2年生の秋に9・11が起こり、戦争が始まりました。アメリカが世界をリードするべき、国の平和を守るために『戦う』べきというブッシュ政権のもと、私は次の選挙でブッシュが負ければ彼の考え方は”wrong”だったことが証明される、とずっと信じ続けてきました。私には投票権などないけれど、投票権を持っているひとにはぜひ投票してもらいたい、と強く願っていました。戦争へ注ぎ込まれる資金のために、公立学校などの授業料は値上がりし、その一方で解雇されるひとが増えた4年間でした。私はアメリカ国民ではないけれど、イラクで平和に暮らしていたひとたちが意味もなく殺されていったり、戦争に送られて帰国したけれども不自由な身体であったり、精神的にひどいトラウマを負って大変な人生を送るはめになったひとのことを思い、憤りを感じて暮らしていました。いったい何の意味があるのだろう、この大統領は相手の立場に立ってものを考えることのできない『支配者』のような存在だと常に怒りを抱いていました。
それなのに。
今回の選挙ではブッシュをサポートする国民のほうが多い、ということが明らかになりました。ブッシュが再選するまでの支持を得たことによって、アメリカは自分達がやっていることは正しいのだ、ということを証明した訳です。言い換えれば、戦争も自分達を守るためだから必要なのだ、というとてつもない視野の狭さを世界中におおやけにした訳です。
どういうひとたちがブッシュ支持派なのかは一目瞭然。田舎の人々です、田舎の。
かなり大雑把に省略させてもらえば、郊外の白人コミュニティに住んでいて近所付き合いが存在せず、車が移動手段で、キリスト教に自分を見いだしているような人々。自分と違った考え方を持ったひととは混じりあいたくないから、自分と似たようなひとたちの暮らす場所に住み、教会を通して知り合いをつくり、銃の正当性を信じ、消費はするが節約にはあんまり興味がないひとたち。大雑把に言わせてもらえば、の話なので、これが全て、というわけではないし、これが正確ともいえませんが。『今の自分達の平和な生活を維持したい』というある意味、自己中心的な考えをもちつつ、信仰深いひとたちは、私たちには神がついている!アメリカの平和は私が守る、とかいうブッシュがいいらしい。あと、かなりのひとが自分のモラル(中絶反対だとか、同性同士での結婚反対)を守るためにブッシュに投票した、という。戦争反対派はケリーに。あれだけブッシュが迷言吐きまくってても、いいっていうのがこわい。
華氏911の中に出てくる、ある田舎(アメリカのどまんなか)の超超小さい町(村?)の住民たちが『いつ私たちの町が攻撃されるのかとびくびくしている。あそこにタワー(めちゃめちゃ小さい)があるし、狙われるかもしれないでしょ?』って言っていたのがいい例でしょうね。
NYなら海に面しているからまだしも、そんなアメリカのど真ん中のど田舎まで行くようなテロリストはおらんでしょう。燃費も無駄だし、そこに辿り着くまでに見つかるでしょうが。テレビのせいでこう情報が伝わるのはいいけど、なんなんでしょう。じゃあ、社会的にも弱い若者(低収入者家庭のひととか、落ちこぼれで大学進学とかもできない人々)なんかを戦争にかり出して、分けも分からないままひとを殺しててもあんたはいいのかい、それでも!
逆に都市部や、社会的にも進歩的(バーモント州がいい例。)な場所に行くと、教育レベルの高いひとも増えるからか、いろいろな人種が集まっているために基本的に戦争をはじめ社会の問題点への視野が広がるからか、ケリー支持派が多い。この地図を見て分かる通り、(結構話題になっているので紹介してみようと思いました。)ジーザスランドは田舎の州で、カナダ合衆国は進歩的な社会を目指す州です。(カナダって銃もなくて平和でしょ。お隣の国なのになぜアメリカはそれができんのかはジーザスランドに住む人々のせいでしょう。)
長くなってきたので続きはまたその2で書きます。そのときには友達の兄のことについて書きたいです。彼は軍隊に入っていたので、イラクに派遣されました。今はアメリカに戻って普通の人として暮らしているのですが、とても重いトラウマのためにとても大変だそうです。いろいろと。そのことに触れたいです。あと、アメリカでの同性同士での結婚についても。
つづく。つづく。
それなのに。
今回の選挙ではブッシュをサポートする国民のほうが多い、ということが明らかになりました。ブッシュが再選するまでの支持を得たことによって、アメリカは自分達がやっていることは正しいのだ、ということを証明した訳です。言い換えれば、戦争も自分達を守るためだから必要なのだ、というとてつもない視野の狭さを世界中におおやけにした訳です。
どういうひとたちがブッシュ支持派なのかは一目瞭然。田舎の人々です、田舎の。
かなり大雑把に省略させてもらえば、郊外の白人コミュニティに住んでいて近所付き合いが存在せず、車が移動手段で、キリスト教に自分を見いだしているような人々。自分と違った考え方を持ったひととは混じりあいたくないから、自分と似たようなひとたちの暮らす場所に住み、教会を通して知り合いをつくり、銃の正当性を信じ、消費はするが節約にはあんまり興味がないひとたち。大雑把に言わせてもらえば、の話なので、これが全て、というわけではないし、これが正確ともいえませんが。『今の自分達の平和な生活を維持したい』というある意味、自己中心的な考えをもちつつ、信仰深いひとたちは、私たちには神がついている!アメリカの平和は私が守る、とかいうブッシュがいいらしい。あと、かなりのひとが自分のモラル(中絶反対だとか、同性同士での結婚反対)を守るためにブッシュに投票した、という。戦争反対派はケリーに。あれだけブッシュが迷言吐きまくってても、いいっていうのがこわい。
華氏911の中に出てくる、ある田舎(アメリカのどまんなか)の超超小さい町(村?)の住民たちが『いつ私たちの町が攻撃されるのかとびくびくしている。あそこにタワー(めちゃめちゃ小さい)があるし、狙われるかもしれないでしょ?』って言っていたのがいい例でしょうね。
NYなら海に面しているからまだしも、そんなアメリカのど真ん中のど田舎まで行くようなテロリストはおらんでしょう。燃費も無駄だし、そこに辿り着くまでに見つかるでしょうが。テレビのせいでこう情報が伝わるのはいいけど、なんなんでしょう。じゃあ、社会的にも弱い若者(低収入者家庭のひととか、落ちこぼれで大学進学とかもできない人々)なんかを戦争にかり出して、分けも分からないままひとを殺しててもあんたはいいのかい、それでも!
逆に都市部や、社会的にも進歩的(バーモント州がいい例。)な場所に行くと、教育レベルの高いひとも増えるからか、いろいろな人種が集まっているために基本的に戦争をはじめ社会の問題点への視野が広がるからか、ケリー支持派が多い。この地図を見て分かる通り、(結構話題になっているので紹介してみようと思いました。)ジーザスランドは田舎の州で、カナダ合衆国は進歩的な社会を目指す州です。(カナダって銃もなくて平和でしょ。お隣の国なのになぜアメリカはそれができんのかはジーザスランドに住む人々のせいでしょう。)
長くなってきたので続きはまたその2で書きます。そのときには友達の兄のことについて書きたいです。彼は軍隊に入っていたので、イラクに派遣されました。今はアメリカに戻って普通の人として暮らしているのですが、とても重いトラウマのためにとても大変だそうです。いろいろと。そのことに触れたいです。あと、アメリカでの同性同士での結婚についても。
つづく。つづく。