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まいにちにっき from Boston

アメリカで社会人1年生。仕事先での奮闘ぶり、日常のこと、ごはんのことなどボストンから綴っています。

映画『ワンダフルライフ』

2004年10月21日 | 映画のはなし。
海外にいるからといって、日本の映画がみれないわけでもなかったりする。普通のレンタルビデオ屋さんで国際映画コーナーに行くと、結構いろいろ置いてある。フランス映画、スペイン映画、ジャッキーチェンとかね。この夏にたまたま目にとまったのが是枝監督の『ワンダフルライフ』(こちらでは 『After Life』という名前でリリースされている。)

『あなたの人生でいちばん大切な思い出をひとつ選んで下さい。』と始まるこの映画。あの世とこの世の真ん中にある場所で物語はすすんでいく。

そのひとつの思い出しかあの世へは持っていけないというルールになっていて、それぞれのキャラクターがその思い出を選ぶ過程で、昔のことを思い返しては懐かしがったり、悩んだりしている姿が、いろいろな角度からとらえられていて人間味にあふれていた。

私だったらどうするのだろう、と思った。

ひとつの思い出。

きっと今なんでもないようなことが、とても大切な宝物になるんだろうな。


映画『Garden State』

2004年10月12日 | 映画のはなし。
昨日、Garden Stateという映画を観てきた。これは八月くらいから公開されているんだけど、なかなか機会がなくて行けずにいたもの。

主人公はロスで俳優としてある程度成功した20代半ばの青年。お母さんの突然の死が原因で、実家であるニュージャージーまで帰ってきた。10歳のころのある事件をきっかけに、精神剤を飲み続けていたが、この帰省にはそれは持たずに帰ってきた。そこから始まるいろいろな物語が、20代の等身大の視点から描かれていて、私自身を投影できる部分も多くあり、見終わったあと、気持ちがすっとした。前向きな気持ちにしてくれる映画だった。

主演、監督、脚本はこの主人公を演じているZach Braffという若手俳優。シリアスな映画か?と思いきや、おもしろおかしい部分も。人生で何が大切なのか、っていうのを少しずつ把握していく主人公の姿に心打たれる。そして精神剤が、患者である主人公の視点からしっかりと問題視されているのもいいと思う。

音楽もかなりセンスのいいセレクションがなされていて、よかった。二年前からお気に入りのzero7とか入っていた。サントラ欲しいかもしれない。

いい映画でした。