次はステロイド問題。先日、下院が大リーグ関係者や元・現役大リーガーを召喚して公聴会を開きました。仕事しながらラジオの生放送を聞いてたんだけど、各選手のコメントや反応がなかなか興味深かった。
まず、それぞれが用意してきたステートメントを読んだんですが、大リーガーになる夢を持っていた少年時代の話から始める人、自分のチャリティー歴を羅列する人、ステロイド投与が原因で自殺した子供の親に涙ながらに「こんなことは2度とあってはならない」と強調する人などいろいろ。まだここは一方的に話す場なので空気は比較的穏やかでした。穏やかじゃなかったのは、マグワイアが「誰が何をしたとか公言するのは私の信条に反するのでしない」と言ったときぐらいでしょうか。
問題はその後の質議。普段の生活であまり聞かないような言い回しで質問されて答えに詰まったり、緊張してる雰囲気がバリバリ伝わってきましたね。シリングがきちんとした言葉で堂々と答えていたのが印象的でした。あと、英語がネイティブじゃない選手はある意味ラッキーだな、とも思いました。「(質問に対する)自分なりの意見はあるけど、的確にどう表現したらいいのか分かりません」て言えば「じゃあ、しばらく考えててください。その間にほかの人に聞きますから」ってなるもんね。しっかり聞いてなかったけど、多分そんなやりとりがあったと思います。
でも何と言っても、マグワイアが「私は過去のことを話すためにここにきたのではない」を繰り返したときが一番ウケたかな。真剣な問題なのに失礼ながら笑ってしまいました。ラジオで聞いてたときは「この人ちょっと頭悪いのかな?」と思ってしまいましたが、後でテレビで映像を見て納得。冷や汗だらだらタイムだったんですね。
カンセコについては、私は彼の本を読んでないし、この問題提起の方法も気に入らないけど、多分本当のことも言ってるはず。大リーグがステロイド問題と真面目に向き合う機会になって良かったんじゃないだろうか。本人は名前と本を売りたいだけかもしれないけどさ。
「ステロイドの規制が厳しくなるとホームランが減る」って声も聞くけど、別に野球にホームランはそんなにいらないじゃん。Art of baseballってホームランでは絶対ないはず。そりゃ、何年か前のナ・リーグ優勝決定戦の第4戦の八回裏2死一塁、フルカウントからのホームランはものすごく興奮したけど。でも、それを言うなら、去年のプレーオフのあの場面でのロバーツの盗塁もかなりグッときた。彼、けっこう好きなんだよね~。対戦チームにいるときは嫌いになるけど。ドジャースだったときは半分憎んでた。
はっ、だんだん話が逸れてきたので、今日はこのへんで。Let's go Giants! Let's go Oakland!