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岩波現代文庫

2021-11-25 05:30:03 | 日記

新しい世紀が目前に迫っている。

しかし20世紀は、

戦争、

貧困、

差別と抑圧、

民族間の憎悪等に対して

本質的な解決策を

見いだすことが

できなかったばかりか、

文明の名による自然破壊は

人類の存続を脅かすまでに

拡大した。

 

 

一方、

第二次世界大戦後より半世紀余の間、

ひたすら追い求めてきた物質的豊かさが

必ずしも幸福に直結せず、

むしろ社会のありかたを歪(ゆが)め、

人間精神の荒廃をもたらす

という逆説を、

われわれは人類史上はじめて

痛切に体験した。

 

それゆえ先人たちが

第二次世界大戦後の諸問題と

いかに取り組み、

思考し、

解決を模索したかの

軌跡を読みとくことは、

今日の緊急の課題であるにとどまらず、

将来にわたって必須の

知的営為(ちてきえいい)となるはずである。

 

幸いわれわれの前には、

この時代の様ざまな葛藤(かっとう)から生まれた、

人文、

社会、

自然諸科学をはじめ、

文学作品、

ヒューマンドキュメントにいたる

広範な分野の

すぐれた成果の

蓄積が存在する。

 

岩波現代文庫は、

これらの学問的、

文芸的な達成を、

日本人の思索に切実な影響をあたえた諸外国の著作とともに、

厳選して収録し、

次代に手渡していこうという

目的をもって発刊される。

いまや、次々に生起する(起きる)大小の悲喜劇に対して

われわれは傍観者であることは許されない。

一人ひとりが生活と思想を再構築すべき時である。

 

👩👧私はこういうことのために

本を読んでいるのですね❇️

 

👨聴きましたか❔中ごく。

自国の国民に、

社会主義の書籍以外

読ませないという法律は、

国内から自然に国が滅びることと

同じではないだろうか。)

 

岩波現代文庫は、

戦後日本人の知的自叙伝ともいうべき書物群であり、

現状に甘んずることなく困難な事態に正対して、

持続的に思考し、

未来を拓(ひら)こうとする同時代人の糧(かて・エネルギー)となるであろう。

(2000年1月)

岩波現代文庫の発足に際して

 

 

(👧岩波現代文庫も素晴らしい考え方の上で発刊されているのですね❤️

👨そうだね✨

👧ちなみに、たとえば、何ていうタイトルの本❔

👩岩波現代文庫 社会117

エドワード・W・サイード

島弘之[訳] ジャンモア[写真]

📖『パレスチナとは何か』

岩波書店