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台湾有事のレッドライン

2021-07-30 15:23:50 | 日記

 

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#日テレ  #BSテレ  #深層NEWS

「台湾有事」想定されるシナリオとは?その時日本はどう対応すべきなのか(2021年7月27日放送BS日テレ「深層NEWS」)

公開日:2021/07/29

中●が今月に入り、台湾を念頭に置いた水上演習や海上封鎖訓練・実弾射撃を伴った陸上訓練などの軍事演習を相次いで行ったと中●メディアが伝えています。

中●軍に近い関係者は、中●軍の一連の訓練についても「年次計画で当初から予定されていたもの」としています。

 米中の緊張が高まるなか2025年には戦闘機数などで中●がアメリカを圧倒するなどの予測も。

その時、台湾海峡はどうなるのか。中●が台湾を侵略する現実味は?

そして、台湾有事の際に考えられるシナリオとは。

専門家とじっくり議論しました。

さらに「台湾有事」の際に日本が想定しなくてはならない課題について、番組コメンテーターである読売新聞・飯塚恵子編集委員が解説しました。(2021年7月27日放送BS日テレ「深層NEWS」より)

・ゲスト

小原凡司(笹川平和財団上席研究員)

松田康博(東京大学教授)

・キャスター

小栗泉(日本テレビ報道局解説委員長)

・コメンテーター

飯塚恵子(読売新聞編集委員)

・アナウンサー

杉野真実(日本テレビ)

◇「深層NEWS」は月~金午後10時よりBS日テレにて生放送

中●「台湾有事」演習 想定有事シナリオとは

48時間で起こるコト

http://www.bs4.jp/shinsou/articles/t…

 

レッドライン。

(👨「デッドライン」は、越えてはならない線。限界線のこと。)

『台湾有事』を中●が起こすとすれば、そのきっかけ、中●側のレッドラインとは、

小原:

1)台湾が独立を宣言した時。

2)台湾統一の動きが前へ進まなくなった時。

中●は、曖昧にしているが、『台湾有事』は中●の恣意のままに決められるんだと。

台湾に自粛させる効果を狙っているんだと思います。

松田:おっしゃるとおりです。「レッドライン」というのは目の前に明確に決めてしまうと、そのギリギリまでは何をやってもいいということになりますよね。そして相手が大災害とか、相手が他と戦争して弱っているときに、すっと越えてしまえばいいわけですよね。

ですから戦略的な明確さとは実はよくなくって、俺は何でもできるんだと、相手をすくませて動けないようにすることが重要なので、「レッドラインはどこか❔」ということが非常に重要なのです。

レッドラインをできるだけ言わない、非常に抽象的な言葉で、なんとか抑えようとします。

そのほうが政治的に、できるだけ自分が「フリーハンド」でいる。そのほうが政治的自由度がある。

『台湾有事』が起きたときに、どういったシナリオが想定されるのでしょうか❔

杉野:読売新聞による、有事の1つのシナリオがこちらです。

1)まず、サイバー攻撃で軍や電力などのシステムに侵入。ダウンさせます。 

2)次に、ミサイル攻撃と特殊部隊による破壊工作で台湾の中枢機関の基地や空港を破壊。そして上陸侵攻で台湾本島を一気に侵略するというものです。

小原:「レッドラインはどこだ」ということをできるだけ言わない。

一方で台湾が侵攻された場合、アメリカ軍が介入するなどの48時間が必要とされています。中●はその間に作戦を完了するのか❔あるいは台湾が持ちこたえられるのか❔

松田:これは冷戦期にも日本がソ連から攻撃を受けた時に何日間もちこたえなければならないという議論と似ているんですよね。

よく考えていただきたいんですけれども日本の内部に米軍ているんですよね。

基地がありますね。

沖縄にもいるわけです。それなのになぜ48時間という言い方をするかというと、台湾有事というのは純粋にいろんな国際司法上の制約を全部取り払うと、まず最初に「在日米軍基地を全部叩く(攻撃する)」んですよね。そこからスタートする、というのが通常であって、そうすると、

(👨👩👧ブルブルブルブル((( ;゚Д゚)))、

私たちは「戦争を知らない子供たち」で戦争を一度も体験したことがないから、おお、こわいっ‼️)

そうすると、非常に遠い所から来る米軍が、体勢を立て直して来演するのに、すごい時間がかかるということなんです。

(👩地震などの大災害時に市町村が救出にやって来る公助がすぐには来ないのと同じかな❔

👧自助、共助、公助。)

ですから、実は「台湾有事で日本がいちばんやらなければならないことは「日本防衛」」なんですね。

「台湾防衛じゃない」んです。

(👨👩👧そうなんだ。

👴🇺🇸:「日本よ、台湾よ、48時間(約2日間)は自助・共助せよ」とな❔)

 

そして相手が手を出したなら、それは、「日本側に対する侵略行為である」こと。武力行為なのだからこれは「自衛権の行使」というかたちでしっかりと、それに対して対応するんだと。「そのことをしっかり守るのが日本のやるべきこと。」

先走った言い方になりますが、48時間ということは、そういうことになると思います。

か次に、48時間もちこたえられるかってことです。

けれども、先ほどのような上陸作戦までやるということになると、

(👨👩👧地上戦っ❔こわいっ‼️日本人は鶏の首も絞められないのにっ‼️)

これはそういう難しいことになると思います。

 

 

なるほど。「台湾有事は日本も巻き込まれる」というような言い方をよくされますけれど、すなわち「(これは)日本の有事なんだ」というところを忘れちゃいけないということですね。

「すべての制約を取り除いたら」ということで、実際にいちばん最初に在日米軍基地を叩くということになると、台湾だけを相手にして勝とうと思ったのに、米国の介入を恐れていたのに、最初に叩いてしまうと、「米軍は必ず介入する」ということになってしまうので、この矛盾のなかで彼らは非常に苦悩する。

ですから日本としては在日米軍基地にだけじゃなくて、たぶん日本の自衛隊基地もやられると思いますので、そういうところに先に手を出させないような、「それは絶対ダメなんですよ‼️」という、そういうシグナルを最初から送らなければならない。

まず、「外交努力として、そこをやらなければならない。

はい。

 

で、『台湾有事のシナリオ』に先ほどありました「中●のサイバー攻撃の能力」から見ていきたいと思います、杉野さん。

杉野:今月(7月)19日、アメリカのブリンケン国務長官は声明で、中●の情報機関である「国家安全省」がハッカーの育成などを通じてサイバー攻撃を支援してきたとして、アメリカと世界の国々はサイバー空間を不安定化させる、無責任で破壊的な行動の責任を中●に負わせると強く非難しました。

 

あのアメリカなどがこうして強く非難する中●のサイバー攻撃なんですが、小原さん、日本も狙われているようなんですね。

2016年、およそ200の単体がサイバー攻撃を受けた事件で警視庁港湾部は、中●軍が日本の機密情報を狙ったとみていますが、この中●のサイバー能力というのは、どれほどのものなんでしょうか❔

小原:はい、サイバー攻撃に対する能力は相当高いと思います。

アメリカが今のところ言っているのは「「技術情報を盗まれる」ということに対する警告」ですけれど、このシナリオで出ているようなサイバー攻撃というのは、さらに相手のシステム自体を、機能を失(無)くしてしまう。

これは「軍」というふうに書いていますけれど、実は「ハイブリッド戦」というのはサイバー攻撃やデスインフォーメーション・キャンペーン、偽(にせ)情報を社会に流したりして社会を混乱させるんですね。

例えば、🚥🚦信号機ひとつサイバー攻撃で作動をおかしくしても、事故が簡単に起こるわけです。

( 👨そうだよ❗床下浸水で停電した時、公共バスがストップした。なぜなら停電で信号機が止まり、止まれ・進めの点滅が着かなくなってしまったから事故が起きる前にバスを止めるしかなかった。信号機が無いと自家用車だって危険なことに変わりない。)

これを鉄道でやったら大事故になりますし、飛行場だったらもっと大きな事故になると。

そういう混乱を起こした上で、軍事機能を低下させて……ということが、その全段階にあるんです。

しかも、「いつ、実際に武力行使するかわからないようにする。」

(相手は)戦術的兆候(徴候)を隠そうとするので、繰り返し起こして、どこから始まるのかわからないようにする。

ですから対応が難しいんですけれど、中●は、こうしたことを考えているので、サイバー能力は非常に高いと思うんです。

 

なるほど。では、続いて、中●とアメリカの攻撃能力を比較してみたいと思います。

こちらですけれども……

戦闘機、空母、衛星、これいずれも、「数でみると中●のほうがアメリカを上回っている」、ということがわかります。小原さん、この差というのは、どういうふうにみたらいいんでしょうか❔

小原:はい、これはタイトルにもあるように、「台湾周辺」ということになっています。ただ、中●側はこれたぶん台湾正面の東部戦空だけでなく、もう少し多いんじゃないかと思うんですよね。全体でみているんじゃないかと思うんです。

ただ中●も北部戦空と南部戦空と海に面している所がありますけれど、それが全部兵力をここに集中できるわけではない。

ですから、必ずこの数字も、まったく一緒だということはないんですが、でも、数的には中●が有利になってきているといわれています。

(そうですか。)

ただ、状況は非、対しょうで、この地域でもし戦闘を起こすとすると、アメリカ本土は無傷ですけれど、中●本土は攻撃されることになるんですね。

ミサイルシステムであっても中●の領土内にあるものが叩かれる。

(なるほど。)

これはダメージとしてはまったく違う。

共産党が恐れるのはやはり、自分たちの権威を失墜(しっつい)することですから、自分たちの領土が攻撃されるということには、とても敏感です。

さらに注目したいのが、中距離弾道ミサイルなんですけれども、これ、アメリカは0機なのに対して中●はおよそ1000機ということです。これは、中距離(弾道)ミサイルを、アメリカは配備しようとしてくれるでしょうか❔

はい、あの、明言しているわけではないのですけれど、「第一列島戦に「精密打機ネットワーク」を構築すると言っています。

 

👧はてな❔「第一列島戦に「せいみつだきネットワーク」を配備するとアメリカが言っている」❔

「第一列島戦」って何❔「せいみつだき」って何❔

👨「第一列島戦に「精密打機ネットワーク」を配備する」、じゃないの❔

👩固有名詞が難しいね。ミサイルや戦闘アニメが好きな人ならすぐにわかるかもね。私の家族には難しすぎてわからない。もっと勉強しなきゃ。

👧でも、知れば知るほどこわい現状=真実。

👨僕たちはほんとうに、大波に流される「大河の一滴」でしかないのだろうか❔むなしい。

自衛って、いったい何をするべきなのか❔

👴もんぺを履いて竹槍を持つ。

👧しらっ。

👩「台湾」の文字をもし「ウイグル」に置き換えると、日本がウイグルを救おうとすると日本が中●に攻められるということだろうか❔

👴台湾の場合は日本と地理的なことがある。

👨中●国民の皆さんにとっては大惨事で心からお悔やみ申し上げますが、最近中●で水害が起き、中●共産党の軍と習氏が多忙となり、台湾を叩くことがもっと先延ばしになるかもしれません。神がそうしたのかな❔

👧パパ、もう先進国は天候も操れるんだよ❗

👩ドイツの水害も中●の水害も、やってやられてかもしれない。

👴こらっ、口を慎みなさい。

👩はい。ごめんなさい。

👧習氏は中●の水害地域にお見舞いに現れたのかな❔

👨きっと行かないよ。自分の身が危ういから。

👴こらっ、マスヤ君❗君も❗

👧自分の身が危ういって、水害からじゃなくってきっとしきゃくから。(ひらがなにしました。)

 

これは陸・海・空を統合したものになるんだと(アメリカは)言っていますけれども、このなかにアメリカは中距離の弾道ミサイルを置きたいと思っていることは間違いないんだろうと。

アメリカは航空機や船から撃てるミサイルは持っているんですけれど、やはりこれは『政治的なメッセージ』なので、『抑止』なので、地上発射型のものを持っていないと、中●に対して不利に見える。

(ええ。)

これをやはり是正したい。

『中●に対する抑止』という意味では、地上発射型のものを置きたいということだと思います。

 

ただ、気になるのはそれをどこに配備するかということになるんですが、その点は❔

はい、まず、台湾に置くのは敏感。敏感過ぎるので、ちょっと難しいだろうと。

韓国(に置くの)はどうかというと、韓国自身はまだ北朝鮮と戦争して休戦している状態ですけれど。しかも将来的には(北朝鮮)と統合されるかもしれない。

(👩👧わぁ、統合したらいったいどうなるんだろう❔「海が割れるのよ」で離れ離れになっていた家族が会えるのは嬉しいけれど。)

 

🇰🇷韓国自身も中●との関係も良い。🇵🇭フィリピンもそうだとすると、「中●本土をカバー(に対応)できる所(場所)というのは日本の南西諸島あるいは九州」あたりしか考えられないと思います。

(はい)

では、日本は今後どういった対応をとるべきなのか、このあと、うかがいます。

では、『台湾有事』に対して日本にはどういった対応が必要になるんでしょうか❔飯塚さん。

飯塚:はい。あのう、ま、実際に軍事衝突が起きる前からですね、日本がとるべき対応、とらなくてはならない対応とは沢山あるわけですね。それはその一部ですけれども。

◇フリップ◇

◎緊張緩和(➡️中●・米国・台湾)

◎米軍との調整

◎情報収集

◎「ミサイル破壊措置命令」の準備

◎「台湾域内の「邦人救出」の準備」

 

1.緊張緩和(➡️中・米・台)

まずはまあ、本当に軍事衝突が起きる前に、日本としては「緊張緩和」に動かないといけないと思いますね。中●とかアメリカとか台湾とかと直接やりとりをして、ま、外交的な努力をすると。

(はい。)

これがいちばん大事だと思います。まずはですね。

 

2.米軍との調整

でもそれが(外交的な努力が)ダメになった時にですね、いろいろやることがあると思います。

アメリカと調整しないといけないですね。

どうしたらいいかということですね。

アメリカの政府(と)もそうですね。米軍と(日本の)自衛隊もやりとりしなくてはいけません。

 

3.情報収集

当然ながら、その日本の周辺だけでなく、南のほうも含めて情報の収集もしないといけない。

 

4.『ミサイル破壊措置命令』の準備

それから弾道ミサイルも、松田さんもお話されていましたけれども、(弾道ミサイルが)日本に飛んでくるわけですよね。なので、『弾道ミサイル破壊措置命令』とか、そういうこともしないといけない。

 

5.『台湾域内の邦人救出』の準備

それから『台湾域内の邦人救出』の準備というのも、台湾と話をしながらですね、やらないといけない。

これ(1~5)ほんとに一部ですけれども、(日本は)いろんなことをやらなくてはいけなくて……。

「このことをですね、今、(日本政府は)準備できているのかな❔」っていうのを私は非常に心配だと思います。

(👩👧台湾の邦人、もう日本に戻って来てください❗

👨津波が起きるより確率が高いかもしれません。)

 

それからもっと中期的には、先ほど小原さんがお話されていた「中距離ミサイルの話」ですね。これはやはり日本に配備を、アメリカは、バイデン政権は(日本に)とくに配備したいと、そのうちに言ってくると思います。

(👴👨👩👧日本に配備❔どうする❔)

 

そのためのこれ非常に、その、リスクも重荷もあるわけですが、日本国内の政治議論もあるし、日中関係も相当厳しくなるでしょう。

ということで、そのための議論を、早晩、秋の選挙が終わったら始めるときだと私は思います。

なるほど。こうした調整、日々のメンテナンスということは非常に必要だと思うんですけれども、松田さん、日本、できているんでしょうか❔

松田:そうですね。それ以外にも例えば、日本の防衛費、これも非常に必要とされるが、少ないですし、やれる努力はたくさんあると思います。

あとは先ほど申し上げましたように、『台湾海峡有事』に関しては、

①日本が軍事的にやることは『日本防衛』と、

②『出動する米軍に対する支援』、ということになります。

出動する米軍は、極東の平和を護るため、「台湾海峡」とか「西太平洋」とかいった国際的な聖域ですから、そこが戦場になるということは許されないことなので、それは日本の平和と安全に関わる重要な事態であるという立て付けであって、「日本を護るためにやっているんだ」と。そのことが抑止力を高めて、まわりまわって『台湾有事』が起きにくくなるということで、やってはいけないのは『台湾を護る』ということです。

もっと言ってしまうと、「台湾を護る」と言ってしまうと、中●側は、それを当然ですね、「内政に関する干渉である」と。「我々が自衛権を行使すると日本を叩くんだ」ということになって、それを理由にして(日本を)叩く。

それを絶対に(日本は)言ってはいけない、という風に私は思います。

(なるほど。

小原さんは、何かこれからひとつやってほしいということになったら、どういうことになるんですか❔)

小原:やはり、台湾をどういう位置付けで、どのように対応するのかという議論がまだできていない。まずは その議論を始めるべきだと思います。

(なるほど。ありがとうございました。)

 

(👴👨👩👧ありがとうございました。)

 

 

 

 

 

※今回の本棚は、中●外交の話をする。「外交」とは何かとなれば、おそらく多くの日本人はまず、相手国との「友好」や「親善」などを思い浮かべるであろう。しかし中●には、このような考え方を持つ人間はほとんどいない。中●と中●人にとって、外交とは要するに利用と騙(だま)しである。相手国をいかに利用して自国の利益に資するか、利用するために相手国をどう騙すか、それだけである。

その際、「友好」も「親善」も、単なる相手を利用したり騙したりするための便宜であって、本心からのものでは決してない。自国の利益の増大や覇権の達成こそが本心であって、不変の目的なのである。

相手を利用したり騙したりするのにどうすればよいか。そのために生み出されてきたのが、さまざまな老獪(ろうかい)なる外交戦略と戦術である。

たとえば、いまから二千二百数十年前の中●史上の戦国時代に、「合従連衡(がっしょうれんこう)」という高度な外交戦略が生まれた。当時、中●大陸には「戦国七雄」という七つの国が並立していたが、そのなかで一番の軍事大国、秦国(しんこく)は虎視眈々(こしたんたん)と他の国々への侵略を目論(もくろ)んでいた。そこで、他の六カ国が連携して秦国の侵略に対抗したのが「合従」という戦略である。

一方、秦国がこれを破るため遂行(すいこう)したのが「連衡(れんこう)」という戦略である。六カ国なかの一つか、あるいはいくつかの国に「親善姿勢」を示し「友好関係」を結ぶことによって、六カ国の連携を離間させたり瓦解(がかい)させたりするのである。

その際、秦国が連衡の対象国に対してとる態度は、後世に生まれた四字熟語の「笑裏蔵刀(しょうりぞうとう)」そのもの。「それらの国々をいずれ全て滅ぼしてやろう」という本心を覆(おお)い隠し、笑顔満面で相手と友好関係を築くのである。このようなやり方で秦国は、魏(ぎ)や趙(ちょう)や韓(かん)などの近隣国を次から次へと「友好国家」にしていったのである。

しかしある日突然、秦国は「友好」の仮面をかなぐり捨てて、「友好関係」のあった近隣国に軍事的侵略を行っていく。その際、秦国がとるもう一つの戦略が「各個撃破(かっこげきは)」である。一度に一つの近隣国だけを標的にして力を集中して攻め込み、あっという間にそれを滅ぼす。もちろん、このかつての「友好国」を侵略している途中では、他の国々との「友好関係」をできるだけ保っておく。そして、その時に高みの見物をしていた「友好国家」も、いずれ秦国の餌食(えじき)となるのである。

秦国は「笑裏蔵刀(しょうりぞうとう)」と「各国撃破」という二つの手法を使い分け、最終的に六カ国の連携を破り、各国を次々に滅ぼしていった。

秦国の「友好」や「親善」を信じていた各国の王たちが、自分が完全に騙されたと悟った時は、大抵自国の首都が陥落する寸前であった。

現在の中●人●共●国も、こうした外交戦略や戦術の老練(ろうれん)な使い手である。建国後の1950年代、ちょうせんせんそうへの参戦でアメリカと敵対関係となった時、中●は旧ソ連を中心とした社会主義国家群と連携していた。60年代に旧ソ連との関係が徐々に悪化すると、70年代の初頭に一転、アメリカとの関係を改善して日本との国交回復をはかり、日米と連携してソ連に対抗する戦略をとった。戦国時代から二千年以上が経っても、「合従連衡(がっしょうれんこう)」は依然として中●外交の基本なのだ。

80年代に●小平の時代が始まると、●小平は西側諸国の資金と技術を利用して中●の近代化を図るために、「●光養晦(とうこうようかい)」(才能を隠して、内に力を蓄える)という言葉を持ち出して中●外交の新方針に据(す)えた。それに従って中●は、まさに「笑裏蔵刀」のやり方で、アメリカや日本などの諸先進国に対する八方美人外交を展開していった。持ち主、それは単なる利用のための騙しであって、中●外交の基本は不変である。

●小平の●光養晦(とうこうようかい)と八方美人外交は大きな成功を収めた。中●はこれにより数十年間にわたって経済成長を続け、国力を飛躍的に増大させた。そして2012年秋に習●平政権となると、自信をつけた中●は「●光養晦」を無用の長物(むようのちょうぶつ)として捨て、かつての中●帝国の復活を目指した「みんぞく復興」を旗印にして、力の論理に基づく強硬外交を展開することになる。

彼らはまず、南シナ海での軍事拠点化を完成させてから香港に対する政治的支配を進め、今後は台湾に標的を定めていく。絵に描(か)いたような「各個撃破」戦略の展開である。もちろん、台湾を手に入れた暁には、習●平中●は必ずや日本固有の領土である尖閣諸島を奪いに来る。日本は「日中友好」という名の笑裏蔵刀に二度と騙されてはならないし、かつて秦国に滅ぼされた魏や趙の国々の二の舞は何としても避けなければならない。

いまこそわれわれも、自国の防衛力を増強しながら、それこそ世界の有志連合との「合従連衡」を展開することによって、中●の侵略からアジアと世界の平和を守るべきである。

せき    へい 

評論家   ※

 

※~※Hanada-2021年5月号  FRONT PAGE

『知己知波』石    平 「四字熟語で読み解く不変の中●外交戦略」より。

 

👴👨香港がどのようにして中●政府に管理されてしまったかも、もう一度時系列で教えてほしい。絶対に繰り返したくないから。