松坂とイチローの勝負で思い出したこと

今日はもちろん仕事だったから、もちろん生中継では見られなかったけど、ボストン・レッドソックスとシアトル・マリナーズの試合をVTRで見ております。今さら説明する必要もないと思うけど、松坂とイチローのメジャー初対決。試合はマリナーズが松坂から3点を奪ってレッドソックスを破った。レッドソックスも1安打では松坂を援護できない。しかしイチローは松坂から4-0。こういう勝負って結果が分かっていて見ても、手に汗握りますよね。
松坂はプロ初登板の時の印象が強い。1999年開幕直後、東京ドームでの日本ハム戦で、片岡(昨年阪神を引退)の"インハイ"に投げた155キロのストレートにはド肝を抜かれた。夏の甲子園の決勝でノーヒットノーラン(実家から岡山の下宿先に戻っている最中、友人の車の中でラジオを聞いたのを覚えている)をしたときに「コイツはプロに入ったらどこまで通用するんだろう？」と思っていたけど…あの初登板にはびっくりしたなぁ。2年後に松坂からきっちりホームランでお返しした片岡もちょっと格好良かったけど。
イチローは生で一度だけ見たことがある。甲子園球場で行われた1996年の日米野球で(日本人メジャーリーガーの草分け、野茂投手の凱旋登板だった)、たしか腰を故障していてスタメンから外れていたんだけど、一度だけファンサービスに近い形で、ピッチャー交代の際に外野手とのキャッチボールで出てきた。その時三塁側アルプススタンドで観ていたんだけど、ほとんどの観客が立ち上がって、目の前のイチローに歓声をあげたり、写真を撮っていた。
それが自分にとっての松坂とイチローの思い出。パリーグ時代の直接対決をニュースとかで見た記憶すら残っていないから。
しかし、誰もがメジャーへ行ってしまうことで、日本のプロ野球においてこういった『名勝負』がなくなってしまうのは少し寂しい気もする。そういう意味でも今日も勝星のつかなかった、楽天の田中くんには頑張ってもらいたいなと思う。