ドラえもんの最終話

最近気になって仕方のないこと。
ところでドラえもん(ドラいもんじゃないですよ)の最終話があるのってご存知ですか？といっても、言うまでもなくアニメ版には存在しないけど(終わるわけないじゃないか)、漫画版にはあるらしい。しかも3種類も。
どれも未来へドラえもんが帰ってしまうというもの。うち二つは学年別雑誌(小学二年生とかそういうやつですね)の連載で、進級すると同じ学年のものは読まなくなってしまうから、藤子・F・不二雄先生がその読者たちのために無理矢理終わらせた…といういきさつがあるらしい。で、最近知った…最終話。

ドラえもんが電池切れで止まってしまう。しかしそのバックアップ用メモリーは耳に入っていたので、耳をすでに失ってしまっているドラえもんは電池は簡単に交換できるけど、それと同時に今までの記憶が消えてしまう。ドラえもんは残っても、思い出は残らない…。
考えた末に猛勉強をし、数十年後にはロボット工学の第一人者になるのび太。動かないドラえもんに耳を装着して修理を行い、結婚したしずかちゃんの前でスイッチを入れる…。ドラえもんは「のび太くん、宿題は終わったのかい？」と、電池が切れた時に言いたかったことを口にして復活する…おしまい。イコール、ドラえもんの開発者はのび太…ということになる。

しかし、これは藤子先生が書いたわけじゃなく、広まったウワサとかを基にしてファンが同人誌として発表したもの。1万部以上売れたらしく、どこかの学校の先生からは「授業に使いたい」と問い合わせがあったらしい。その反響があまりに大きくなりすぎた結果、著作権侵害であると警告を受けることになり…これはニュースでも話題になりましたね。自分もこれをネット上で初めて見たとき、目頭が熱くなった(ネットでもほとんど削除されているけど、探せば見つかると思います)。
藤子先生が生前「何かあった時に…」とか言って、担当者が小学館の扉の厚い金庫に"隠し原稿"を…ってことのない限り、本当の最終話っていうのはもちろん見られるはずもないけど、もし存在するなら、どんな結末が待っているんだろう？
それを考えると…寝られない(笑)。