赤星選手ありがとう

aikoのライブ記事を楽しんでいただいているのですが…すいません、一日待って下さい。どうしても書きたい記事があるんで…。

嘘だと思いたい、タイガース赤星選手の引退。今まで色んな選手の引き際を見てきたけど、これほどショックなものはなかった。ヘルニアといわれていたけど、本当はもっと重たい重篤なケガ…今後続けると命の危険もあるらしい。でも「100％のプレーが見せられないのなら、プロとして身を引いた方がいい…」。カッコいい、見事な引き際だと思う。

会見で本人も言ってたけど、やっぱり2003年のセリーグ制覇を決定付けるサヨナラヒットは自分も泣いた…何せ当時は18年振りだったからね。2005年の優勝時は最強のトップバッター。”ちょこん”とボテボテのゴロを三遊間に転がすといつの間にか内野安打。何球もファールで粘って最後はきっちりヒットを打つ…そんな赤星は何度見ても痛快だった。自分が観に行った昨年のオリックスとの交流戦、９球粘って勝ち越しタイムリーを打ったシーンはまさに真骨頂（Youtube）。

肩はけっして強くないけど、それをカバーするに十分な俊足を活かした守備範囲とファインプレー。でもその派手なプレーが結局命取りになってしまい、選手生命を縮めることになってしまった。今年の９月に甲子園へ観戦に行った時にもスライディングキャッチを試みて負傷し、トレーナーにおんぶされながら退場していたけど、あれがフィールドに立つ赤星の最後の姿になるなんて…。

自分と同い年で、身長、体重も自分とよく似ている（オイラの方が少しだけ両方ともサバを読んでおりますが）。そういやファンの野次に幾度となくキレる”短気”なところも似ているなぁ(笑)…そんな意味で応援していた赤星。ただ、チャリティー活動に積極的だったり、人を思いやるところは自分の届きそうな所にはなかった…もちろん野球も。そんな選手がプロ野球をやってて、しかも5年連続盗塁王…そんな選手が自分の好きなチームの一員であることがすごく嬉しかったし、それに勇気付けられたりもした。

赤星本人は記者会見の場では気丈に淡々と喋っていたけど、自分は第一報を嫁のメールで受けた時、かなりのショックで仕事中ながら放心状態になってしまい、しばらく仕事に手が付けられなかった。そして帰りの車の中で…ついに目頭が熱くなってしまった。こんな思いを今ごろするなんて思ってもいなかった。あの背番号53はもう、甲子園のセンターフィールドには戻ってこない。

今シーズン終了後、今岡とウィリアムスが戦力外になり、藤本もFAで移籍。そして赤星までも…。金本も矢野も下柳も桧山も、もう時間の問題のような気がする…タイガースは越えなくてはならない”過渡期”を今まさに迎えようとしている。そして一時代の終焉も。
とにかく赤星選手ありがとう。また将来、指導者として。でもまだ実感がなく、来年も普通に『一番、センター赤星』が甲子園のスコアボードに刻まれるような気がしてならない。

…明日はきっちりとaikoレポに戻りますんで。