2021/6/19◇6月14日に広東省・台山原発に関する報道がありました。
一方で、現在、居住している広州市でも5月から日によって電力制限が始まっています。
そこで、広東省の電力事情について紹介致します。
◇広東省とは?
広東省は中国の南方(華南)に位置し、面積17万㎢、人口約1億2千万人(日本の人口とほぼ同じ)、省内総生産額11兆元(2020年・中国の省で第一位)という大きな省です。
省都は広州市で、他に深圳市、香港(特別行政区)、マカオ(特別行政区)、東莞、珠海、佛山、中山など大きな都市が隣接し、日本企業はじめ外資企業も多く進出しています。古くから中国の海外窓口としての役割を果たしていた為か、広東の人は開放的な感じがします。
広東省は北京、上海、西安などとちがった魅力があるので、観光・ビジネス問わず、一度は来粤される事をお勧め致します。
↓広東省の省都・広州市
↓改革開放の象徴・深圳市
↓世界の金融センター・香港
↓広州・深圳の間に位置する東莞
↓世界遺産・マカオ
↓マカオに隣接する珠海
◇広東省の電力事情
上述の通り、広東省では大都市が多く、工業も盛んな為、電力需要も旺盛です。
2021年1-5月の広東省の電力使用量は408億kwで、前年同期と比べ24.7%増加しています。
一方、広東省の電力の多くは雲南省の水力発電で賄われています。5月は雲南省で雨が少なかった事、雲南省でも電力需要が増加し、広東省での電力需要増加に応じた電力を送電できなかった事が、電力ひっ迫の原因です。
6月中旬以降、電力需給は改善する見込みとの事です。