『新技法シリーズ63 布で作る人形 ぬいぐるみと布張り人形の基礎技法』 浜いさを 著 美術出版社 絶版
布の人形の技法が色々と掲載されています。布の人形とはから始まり、各章ごとに丁寧に説明されてます。
- 道具や材料についての説明。
- 顔づくりの土台、土台木毛(年齢性別の土台)と張子の土台。浜さんの木毛土台はボール紙の上に木毛を丸めてのせ、布で包み込むようにして形作る。
- 針金に脱脂綿を巻いて顔の細部を作っていくやり方(これも年齢性別ごとにある)
- 肌布の染色の仕方。
- 肌布の貼り方、顔の方を張ってから、後頭部を顔の土台につけて肌布をかがりつける
- 年齢性別の肌布の貼り方。
- 張子でリアルな顔を抜いて、肌布をボンドで貼るやり方。
- 耳の作り方。
- 顔の描き方、義眼の入れ方。
- 胴、手足の作り方。人形の立たせ方。
- 髪や服の作り方・・・・などなど
- 終わりにでごく簡単に布の人形の成り立ちや浜さんの人形との関わりなど。
残念なのは、この本を見て作れるのは型紙掲載の少女の人形だけなのと、年齢性別と言っても老人や少年は説明がないですし、ボディは年齢性別ごとには作り方が記されてないこと。 その点は浜さんの別の本『とむ草也のポエムの人形』(学研)にさまざまな人形の作り方が出ているので参考になります。
もう一つ、表紙や口絵の浜さんの人形は桐塑に布張りが多く、それらに布張りする方法は掲載されてません。あと、糸引きにボンドとコテで顔を作るやり方が載ってないのが惜しいです。
絶版ですが、図書館などにはまだおいてあるところもありますし、ネットで割合入手はしやすいかと思います。
あと、浜さんのホームページには、布の人形の作り方が簡単に紹介されてます。