まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

年末、京都のタイル歩き その4

2018-03-11 16:53:58 | ディテール
京都の続き。

面白いスクリーンのファサードのビルだな、と近寄ってみたら、「忍者道場」「忍道具屋」だと・・・?


こちらは有名な元明倫小学校、現在は京都芸術センターになっている。洋風建築めぐり講座でも見学したことがあったな。


向かいの明倫幼稚園も今は明倫消防分団詰所、自治会の事務所などとして使われている。


さて今回のもう一つの目的はここ、以前にも見た日酒販ビル。今も無事であるのかどうか確かめたかった。


あぁ、あった!よかった~
このタイル、私のお気に入りタイルのナンバー1か、ナンバー2か、、、とにかく5本の指には入るのだ。


9年前に偶然見つけたのだが、今見てもその魅力は全く色あせることもなく、ため息がでるほど美しい。。。
深い軒下だから保存状態もよく、くすみひとつない。毎日お手入れされているのだろうか。


明るい空色から深い藍色まで、青色だけでこんな豊かなグラデーションが見られる。
ジャパンブルー、と呼ばれる藍染を思わせる色合い、板締め絞りを思わせる対角線。とても日本らしいタイルだと思う。


ここではこの小さな壁のみだが、このタイルを広い吹き抜けのホールの壁一面に貼っても映えるだろうなぁ!!
遠目で見ても近くで見ても別の美しさがある素晴らしいタイル。


1965(昭和40)年の定礎プレート。建物が建てられたときにこのタイルも貼られたことが分かる。
このタイルを作ったのはいったいどこの窯だろう。建設時の記録は残っていそうなものだが・・・


タイルに接近して写真を撮っていたら、ビルからご夫婦が出てきた。怪しまれて怒られるかと一瞬たじろいだが、、、
このタイルがすごく素敵なので写真を撮らせてもらってました、と話しかけたら、このビルで診療所を営業
されている方でちょうど帰宅されるところだった。ここは酒屋の組合ビルだったが今は貸しビルになっているそうだ。
しばし立ち話で三条通のことをいろいろ教えて下さり、にこやかに、どうぞごゆっくり、と。


もう日暮れで、向かいの店の照明が映りこんでしまうため、この藍色の美しさをを写すのに、あっちから
こっちから・・・と試行錯誤。とても苦労した。。。。


駐車場の植栽の中に鬼瓦が保管されていた。おそらくこのビルを建てる前にここに建っていた和館のものだろう。
「※」マークは「米」の意味だろうか?米屋だったのか?


三条通の有名な建物。「家邊徳時計店店舗 (家邊家住宅)」という名だったとは知らなかった(苦笑)
服屋さんになっていたので、服を見がてら店内で建築を見る。奥には一段高くなった金庫室や階段もあり、
立体的な空間をうまく生かして使われていた。


入口上には扁平アーチの素晴らしいファンライト。デザインも斬新。中のお店がライトアップする時間帯に
うまく見れてよかったなぁ~


実は今回もう1ヶ所行きたかったのだが、予定よりペースが遅すぎてもうすっかり日が暮れてしまい、
あきらめて帰ることに。。。またお気軽に来よう~

おわり。

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