まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

橋本のマッサージ屋 2階

2020-09-25 21:48:45 | ディテール
橋本のマッサージ屋の続き。



さっきの元手洗い場を中庭側から見ると、光が通らないのであまりきれいに見えないが、最近のものでなく古いことがよく分かる。




手水のところにタイルのカケラが並べてあった。うわぁ~~、きれい!これは玄関の壁などに貼られていたタイルの一部だとか。
崩れ落ちていたため撤去し、かなりの量を捨てたと言われていた。えぇ~~もったいない~~
若草色のタイルなどあまり見かけない色も。


裏側にはモルタルが着いていてはっきり見えないが、鷹のマークなど(?)あった。マーブル模様の大型のものは戦前かな?


2階へ。


こちらの部屋がまたすごかった!


まず入口ドアの上の欄間に、ステンドグラスが。


廊下に面したガラス戸の上の欄間にも、ステンドグラス。


この廊下の天井が、傘天井のように放射状に押さえ縁を配してある。クモの巣みたいだ(爆)。




そして部屋の中を見てびっくり!!変わった形のステンドグラスの窓があった。下の手洗い場と同じテイスト。
うわ~~~、これはすごい!!
この部屋でマッサージをしてもらいたかったが、ここは特殊な施術をする部屋だといい、かなわなかった。


使われている型板ガラスはちょっと古そう。


たくさんある部屋を生かして近々宿をオープンする予定とのことで、もうほぼ準備は整っていた。
建具一枚で隔てられただけの部屋だが、清潔なベッドと寝具が用意され、1泊5千円程度だとか。安いなぁ!!


一度泊まってみるのも面白そうだな~~

※2020年9月末現在すでにオープン済み。



表通りから見えている窓も色ガラスがはまっている。赤、青、黄、緑・・・
割れてしまったところは同じガラスが手に入らないため、透明のガラスに似た色を塗ったのだという。涙ぐましい努力・・・




元の便所はシャワールームとトイレに改造されていた。


床はモザイクタイル貼りのままがうれしいね。床がモノトーンの市松、壁の足元はマルチカラーのランダム貼り。
ちょっとよく分からないタイルの選定だが(笑)それもまた興味深い。






マッサージ屋のオーナーのおばちゃんは、この建物に惚れ込み買い取ったが、思いのほか改修費がかかったそうな。
しかし古い意匠はもう二度と作れないため、傷んでどうしようもない箇所以外はオリジナルの意匠を最大限生かしたのだという。
遊廓建築はタイルや変わった意匠がたくさんあって面白いが、建物の性格上人知れず姿を消して行くことが多い中、
こうやって普通に入って見れるというのはとてもありがたいことだな!

宿がオープンして外部から続々とお客が出入りするようになったら、地区の住民と軋轢が生じるのでは・・・と
ちょっと心配になるが、何とかうまく続けてほしいなぁ。お客もご近所に迷惑をかけないよう特に注意したいものだ。

続く。

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