まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

幻の観光湯と、三本松の敷瓦

2020-10-10 22:48:49 | 建物・まちなみ
今年8月の香川の旅の続き。



玉藻公園をあとにしてお昼にうどんをさらっと食べ、アカネビルのironmongerを再訪したあと、瓦町駅まで歩く。


ここからコトデンに乗る。瓦町駅ってこんなロケーションだったっけなぁ。記憶があいまい・・・
昨夜のジャンボフェリーであまり寝ていないのでうつらうつら・・・


終点の琴電志度駅に到着。かわいい駅舎は健在でほっとした。




讃岐の名刹で四国八十八箇所霊場の第八十六番札所である志度寺の門前町には、立派なうだつ付きの町家が見られ、
風情のある街並みが広がっている。
町家の敷地は奥行きがありかなり規模が大きそうだ。一般公開されている建物は見たところなかったな・・・


お遍路宿らしき旅館などもあり、登録有形文化財となっているいしや旅館に今回泊まろうかと考えたものの
スケジュールの都合上別の宿にしたのだったが、どんな感じか興味津々。(これは向かいの建物)


志度には11年前に来たことがある。観光湯というとても古いお風呂屋があって、そこの浴室には本業タイルが
びっしり貼られていたのだ。写真を撮らせてもらってお風呂に入ったことを覚えているが、その観光湯はその後
ほどなくして廃業されたという悲しいニュースを聞いた。


こういう路地の奥にあったんだよ・・・おや、路地の奥に煙突が見える!?えっ、もしや・・・


とりあえず突き当たりの志度寺まで行こう。せっかく来たのだからお参りするかー、と思ったのだが、、、
仁王門から奥を望むと・・・森(汗)。案内図を見るとめちゃくちゃ広いな。これは入ると出られなくなりそうだ。。。
門の外から拝むことにしよう(苦笑)


そして一本裏手の道を戻りながら歩いていくと・・・おぉ、あれは!!観光湯じゃないか!!


なんとまぁ、ずいぶん前に廃業されたのに、建物はまだ残っていたのか!もうすっかりなくなっているものとばかり
思っていた。。。あぁ、中を見たいが・・・もちろん閉まっている。

幻の観光湯。開かずの扉が開くことがいつかあるだろうか。開くことがあれば飛んで見に行きたい。

近くにあった大きな蔵。


軍配型?それとも蝶?変わった形の下地窓。


JRで移動、三本松駅に降り立つ。正面の素敵なタイル使いの建物はSTATIONという名の喫茶店。


11年前、小道さんが写真だけ見せてくれた道端の本業敷瓦を探しに三本松も訪れており、無事自力で
見つけることができたのだった(笑)。
ところがタイル友の会メンバー情報によるとその町家が最近取り壊されたとの話で、タイルの行く末が心配なので
現地へ確認しに行きたいと思っていたのだった。
遠い記憶の中の風景を思い出しながら歩いていくと・・・何だかポカーンと空間が空いていた。


うわぁ~~、これだ~~、ここだぁ~~。ここに立派な町家があったんだよ。そして、その前の犬走りに、
印花文の本業敷瓦がずらりと敷かれていたんだよ。うわぁ(泣)


敷瓦は6枚残っていたが、犬走りも途中からモルタルがはがされていた。
この記事を書きながら昔の写真を確認してみると、当時は14枚あったことがわかった。残り8枚はどうしたのだろう。


ここには本瓦葺の古い民家が建っており、格子窓の下には力強い雲形の持ち送りもあった。
向かいにもなまこ壁の古い民家が建っていた。あぁ、主を失って心もとなげな敷瓦たち・・・
狭い道なので、いずれ拡幅して舗装されるに違いない。そうしたらこの敷瓦は・・・あぁ。。
そうなるときはせめて敷瓦だけでも救ってどこかに使ってほしいなぁ。。。


傷心気味での帰り道、最後に昔ながらのお風呂屋「しよの湯」に入ってさっぱり汗を流して行こう~~


お風呂屋の近くで見つけた「桟瓦風」のタイル。


面白いなぁ~~と思ったら、11年前も同じアングルの写真を撮っていた(笑)。
他の写真も今と似たようなものばかり。まったく進歩していないな(爆)




続く。

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