まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

台北近郊のタイルめぐり 2

2018-09-14 23:35:04 | ディテール
台湾の続き。

次にやって来たのは、中和禅寺。岩山の上に見上げるような楼閣が建っていた。これは新しそうに見えるが、、、?


近づいていくと、中央の供卓のまわりにマジョリカタイルが貼られている!
このお寺は建て替えられているが、この部分だけは古いまま残されたそうだ。


両脇には、シンガポールでよく見た2枚組の孔雀のタイルを対で配置。
 

卓の前面には、豪華なスペシャルエンボスタイルが、ポツポツと。1枚1枚をありがたく点在させているのは
日本っぽい使い方だな。存在感のあるタイルをずらーっと張り詰めてあるのは日本人から見ると贅沢すぎて
落ち着かないのだ(笑)。いや、私がみみっちいだけかも!?(爆)


日本タイルメーカーは、輸出先のオーダーを受けてそれぞれの使用地好みのデザインのタイルを作ったようだが
台湾独特のデザインは写実的なものが多いように思う。中でも果物は特に生き生きと描写され、グラデーションや
凹凸までリアルに再現されている。




下には、マジョリカタイルのボーダーで囲んだ中に、男の子と女の子の中国風の絵付けタイルが。
 



ところでこのお寺は岩山の上に建っている。


上ってくる途中にも大きな岩肌が露出していて、その間をよじ登るように階段が作られていた。


岩の間を石垣で埋めてある。


この最寄りのMRTの駅は「奇岩」駅。ははぁ、なるほど、いまは街になって隠れてしまっているがこのあたりは
こういう岩山や巨岩がゴロゴロした奇景が広がっていたんだろう。


北投の温泉街の裏手に日本建築のお寺があるというので行ってみる。


階段を上っていくと現れたのは、あら、ほんとに日本っぽいお寺。木部が黄土色に塗られているのがちょっと
違和感があるが、いぶし瓦の本瓦葺きで、台湾の他の寺廟とは明らかに違う。
ここは元々湯守観音が祀られた仏教寺院で「鉄真院」と呼ばれていたそうだ。この建物は1915年に建てられ、
1934年に改築されている。戦後廃寺となったあと普済寺という密教寺院となった。


ぐるっと周りを回って中を覗いてみると畳も敷かれており、日本のお寺と言っても全く分からないほどだった。


最後は奇岩駅近くで夕食をご馳走になった。
そのお店の近くのレトロなマンションの壁のタイルがかわいい~~!カラフル!周辺一群のマンションが全て
このタイルだった。


マンションのような大面積の壁にこんな小さなモザイクタイルを使うなんて、日本ではありえないな~


早い時間に入ったので並ばず食べることができたが、その後続々とお客が来て順番待ちの列ができる人気の店らしく、
料理はどれも美味しかった~




あぁ、台北近郊にもいろいろタイル名所があったのを知らなかったなぁ。
半日車で案内して頂き自分ではなかなか行けないところに楽々行くことができたし、多分自分ではわざわざ
見に行くことはないだろう絵付タイルのすごい物件も見れてよかった。片言の英語と筆談で解説もして頂いたので
より興味深く見ることができて、康先生にはほんとに感謝!ありがとうございました。

宿に帰ってマンゴー祭り♪


続く

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