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ぼちぼちすすもう

おいしいドレッシングと思い出

2005-11-09 20:32:18 | Weblog


■ 大好きドレッシングがある。見つけると即購入だ。
  普通のドレッシングより若干高価で、他のドレッシングと対応も違う
  セレブなドレッシングだ。

  普通のどレッシングはドレッシングコーナーに沢山並んでいて、
  開封後要冷蔵もしくは高温多湿を避けて保存してくださいというものだが、
  このドレッシングは野菜コーナーに始めから冷やされている。
  開封前も要冷蔵で、おそらく移送中も要冷蔵だろう。
  おまけに賞味期間も短い。
  値段は大体400円弱ってとこだろうか。

  数種類あるが、この白いやつが一番飽きがこない。
  これをかけるとどんな野菜もうまい。
  野菜以外にかけてもうまい。
  普段より野菜を沢山食べてる保証付きだ。

  スーパーの野菜コーナーで見かけたら是非買うべきだ!!!
  絶対的お勧め商品。

  ビッグシェフの生ドレ

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  このドレッシングには、おいしいドレッシングだという以外に実は思い出がある。
 
  これを知ったのは、専門学校のおそらく1年の時だった。

  見学実習で某保育園に行くことになった。
  この実習は大体数人で同じ保育園に行き、
  保育園の仕事を見ることを目的としていた。

  私といっしょに行くことになったのは、普段は仲のいいグループも違い、
  あまり話すチャンスはなかった。
  私よりも断然おねえさんな女性たちのグループの人だった。
  その中でも、ちょっと異彩を放っていたと思う。
  群れの中にいても、群れていない感じの人だった。

  この見学実習に彼女と行くことになった。
  
  彼女と行くということがわかってすぐに、
  彼女は休み時間に「一緒に見学実習に行くことになったし、学校の後で夕飯でもどう?」と私を誘ってくれた。
  いっしょにカプリチョーザに行き、出てきた皿のでかさに二人して驚き、笑い、話しをした。
  普段寡黙な印象のある彼女だったが、話す話は多岐にわたり、深く面白い夜だった。

  彼女は当時横浜の実家に住んでいた私に、実習の日は朝が早いし、
  自分の家の方が近いから前日から泊まりにおいでとさそってくれた。
  いっしょに夕飯を食べて、話しをして、お弁当を作って、いっしょに実習に行こうと。

  すごく嬉しかった。
  普段接点のない私をさそってくれて。

  彼女は実家を出て東京で一人暮らしをしていた。
  家族関係が難しいというようなことを言っていたと思う。

  夕飯の時、このドレッシングを出して、「すごくおいしいから、使ってみて」と勧められた。
  楽しい夜と重なって、このドレッシングは私にとって、特別なドレッシングになった。

  彼女は夕飯の準備と翌日の実習のためのお弁当の下ごしらえを手際よくしたことを覚えている。
  彼女の部屋は居心地が良く、彼女の話題の豊富さがつまった部屋だった。
  編み物を始めたの。と編みかけのものを見せてくれて、私にも編み方を教えてくれた。
  
  在学中に数回遊びにいった。
  彼女と恋愛の話をしたこともある。辛い恋をしていたこともある。
  卒業後はたまに電話で話し、年賀状をやりとりしていた。

  結婚した時はかわいい木のおもちゃを贈ってくれた。

  ここ数年、年賀状が届かなくなった。
  元気だろうか。
  また会いたいと思う。のんびりといろんな話しをしてみたい。
  あの頃の私にとって、彼女は姉のような人だったんだと思う。
  下にしか兄弟のいなかった私にとって、友でもあり、姉でもあったのだろう。

  また会うことがあったら、あの時おしえてもらったドレッシングは今、我が家の食卓に立っているよと言いたい。