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さいこの部屋

音楽とNYが大好きな私の部屋です。あまり無理せず、日々の出来事や感じたことを。

西澤保彦 『七回死んだ男』

2011-06-07 01:49:22 | 映画&読書日記(マンガ含む)

最近、前にも増して「活字中毒」です。
多分、最近仕事で英語でばかり読み書きしていて、日本語に飢えているのかもなあ

本屋で新しく読む本を物色していて、平積みになっていたのでなんとなく手に取ったこの本。
この本が割と高評価であることは知っていました。
前からこの作家は、気にはなっていたのですが、今まで避けていました。
理由は実に単純。
「中学校時代に超苦手(生理的に)だった先生とほとんど同じ名前だから」
…我ながらくだらない理由です
というわけで、トラウマ(?)を乗り越えるべく、読んでみることにしました。

ちょっとだけネタバレありです。

SF
とミステリが組み合わさったような作品です。
主人公の高校生「キュータロー」は、時々、ある1日を9回体験するという“特異体質”の持ち主。
母親の実家(これが大金持ちの家のため遺産問題が絡んでいる)に新年の挨拶のため家族で滞在した日に、一族の長である祖父が殺害される…この日に“特異体質”が発生してしまい、祖父殺害を防ぐためにいろいろな策を練っていくのですが…。
推理小説としてはかなり異色な作品ですが、西澤氏はこの分野のミステリでは有名な人のようで、こういったSFとミステリが組み合わさった作品をたくさん書いているようです。
しかし、これが非常に面白かった。
確かにありえない話なのですが、SF的な要素に隠されがちですが、ミステリとしては非常によくできています。
冒頭に「犬神家」ばりの家系図が書いてあり、それがまたそそります。
ある一定の条件を加えた非現実的なシチュエーションで起こる殺人事件。
その「条件」を考慮しつつ、バズルを解いていくような展開は、むしろ「レイトン教授」の問題(つまり「頭の体操」)的な雰囲気さえあります。
個人的には2/3くらい読んだ時点で“真相”はこれだ!というのは分かったのですが(そして実際当たっていた)、それが正しいとすると、大きな問題が一つ残り、それをどう説明付けるかが分からなかった。
ラストで明かされた真相はその部分の説明ももちろんしてあり、分かった瞬間「あああああそうか」と思わずニヤリとしてしまいました。
文章の中にちゃんと書いてあったのに気づかなかった…大変悔しい。
完全にやられました。その分嬉しいし、面白い。

文章のテンポも非常によく(この軽さが気になる人もいるかもしれませんが、個人的には芯が太い内容になっていたので気になりませんでした)、中年の仲の悪い姉妹のやりとり(&取っ組み合いの喧嘩)、その子供たち(従兄妹たち)のやりとり、そしてなんといってもキュータロー君の高校生とは思えない(1ヶ月に23回、1日を9回体験する”体質”のせいで、16歳にもかかわらず精神年齢(というかもう実際年齢でしょう)は30歳を超えています)味のあるキャラクターが絶妙です。
こういう家族内の喧嘩とかって、本の中ではとってつけたような表現でかかれることが多いですが、この本でのやりとりは、「実際家族の中で本気で喧嘩したら遠慮がない分こんな風になってしまうよねえ」と思わず笑ってしまうようなリアリティがあります。
ラスト、またキュータロー君には苦難の道が待ち受けていそうな終わり方になっていましたが、頑張れ、と応援したくなりました。

「アタリ」でした。
トラウマも克服した(?)ので、西澤氏の作品はこれからもいくつか読んでみようと思います。


乾くるみ 『イニシエーション・ラブ』

2011-06-02 23:40:02 | 映画&読書日記(マンガ含む)

「どんでん返しのある本」のベストの中で、先日書いた「葉桜の季節に君を想うということ」と双璧というくらいの票をとっていたのがこの本。
ただし、好き嫌いがあるようなコメントが割とあったので、若干不安に思いつつも読んでみました。

ちょっとだけネタバレありです。

話自体は他愛のない、本当に他愛のない恋愛小説なのですが。
「マユ」と「たっくん」が出会い、別れていく、それだけの話なのですが。
確かに最後に「大どんでん返し」がありました。
この本は、大きく2部制になっており、A面、B面という名前がつけられています。
後半(B面)に入ってから、微妙な違和感を感じ始め、それは2人のすれ違いのせいなのか、と思っていたのですが、それだけでは片付けられない違和感がずっと続きました。
そして最後から2行目で真相が明かされますが。
(明かされるというほどのことでもない…だってそこには何の説明もないから。人によっては何のことかさっぱりわからない話、で終わってしまう可能性大。)
実は「どんでん返しがある」という前情報があったからこそかもしれませんが、幸か不幸か最初(本当に1ページ目)からかなりの疑いをもって読んでいたので、「あ、やっぱり?」というのが最初の感想でした。
ただ、最初から疑い続けた自分の「推理」だとどうもつじつまが合わない部分があるため、「あ、やっぱり?」と思いつつも、これはどういうことなのか…と考え続けました。
そして、考えていくにつれてぞわぞわと紐解かれていく真相。
「あー…なるほどなー…」とそこでようやくストーリーに納得。
つまり、私の「推理」は方向性は間違ってはいなかったのですが、真相とは違っていたということです。

で、納得した後、どうしたか。
…「好き嫌いがある」という点では、私はどうもダメでした
ていうか、単にお互い貞操観念のないだらしない男女の話やんか、というミもフタもない感想になってしまいました。後味悪い。
出てくる人物の中で感情移入できるのが基本的にだれもいない、というのはちょっとなあ…。
(まだ、「悪役・悪女」であろう石丸美弥子の行動が一番納得できました)
「マユ」が一番ダメだった…恋愛小説でヒロインに感情移入できないって辛い。
しかも、上記の「大どんでん返し」がなければ、本当にただの恋愛小説、というかそれ以下なので、読んでいちょっとだるかったです。

ついでにいうと、この本は、80年代のオマージュみたいな部分が多分にあるので、30代でギリギリ理解できる…ぐらいのネタが多いです。
なので30代前半以下の方にとっては、面白さも半減かと思います。
(「男女7人夏物語・秋物語」のネタがわかるかどうかがかなり大きな要素を占めます…私は当時小学生でしたが見てました・笑)

途中、官能小説か、というほど性描写が続くのもなあ…。
しかもかなり「男性目線」で(著者の名前に騙されましたが、男性だったのですね)、それもちょっと辛かった。

というわけで、この「大どんでん返し」の双璧は私には合わなかったようです。
時間を無駄にした…。
お勧めされていた方の中でも似たような感想を抱かれた方がきちんと忠告(?)してくださっていたので、それには従うべきでした。
次読む本は、「アタリ」だといいなあ。


歌野晶午 『葉桜の季節に君を想うということ』

2011-05-30 23:35:30 | 映画&読書日記(マンガ含む)

ここしばらく「泣ける本」を読んできたので、ちょっと目先を変えて軽めのものを読みたくなりました。
ただ軽いだけではつまらないので、同じく某掲示板で「あっ!と驚く大どんでん返しがある本」というテーマで1、2を争う票をとっていたこの本を選択。
まあ、いつかは読もうと思っていたのですが。

若干ネタばれも含みます…。

本屋で買って、電車での移動中に読み始めようとしたら「うっ…」。
これは、いくらなんでもうら若き乙女(!?!?)が電車の中では読めないですよ…隣の人が覗き込んだり(割とありますよね?)したらと考えたら冷や汗ものです。
(冒頭の2~3ページは、Ama○onでの紹介ページで読めるので、興味のある方は読んでみてください
とりあえずその部分は家で読むとして。
あとはさくさく読めました。文体も軽いですし。
話がちょこちょこ飛ぶので、これどう繋がるのかなあ…と思っていましたが、ラスト4分の1くらいの時点で…何となーく「もしかして?」という勘が少し働きました。
結果としては当たっていたのですが。
確かに「大どんでん返し!」と言えばそうなのですが、個人的には「…ふーん…」という感じでした。正直あまり好きな「オチ」ではなかった
(ラストの部分を読んでいた時にかなり眠かったというのもあると思います。読書って体調も大切ですしね)
自分が予想していたよりもはるかに大きな針の振れ方でしたが。
(いや、いくらなんでも70歳で春を売るのは厳しいと思うけど…てっきり50代前半~行っても60歳くらいだと思っていました)
ちょこちょこ飛んでいた話も最後で上手く繋がっています。
まあ、全編に渡って関わってきた悪徳商法団体「蓬莱倶楽部」は結局どうなったん?というところなどは放置されてしまっているのですが。
「さくら」が語っていた「病気の娘」の話、これはでまかせだったのか?というところだけが良く分かりませんでした。
しかし、題名は素晴らしい。ラストでなぜこの題名なのか、というのがすんなり入ってきました。

まあ「騙される」ためだけに読む本、という感じです。人間の先入観って恐ろしいですね。
しかし、リアリティという点ではかなり難点のある本でした。
私はミステリも大好きですが、やはり話の筋がしっかりしているものが好きなようです。
久しぶりに本格ミステリが読みたくなりました。


浅田次郎 『天国までの百マイル』

2011-05-27 20:58:44 | 映画&読書日記(マンガ含む)

最近体調が悪く、病院通いが増えています。
待ち時間も割と長いので、本を読む機会が非常に増えています。良いのか悪いのか…。
というわけで、『泣ける本』2冊目。

いや~、さすがに「泣かせの浅田次郎」、まんまと術にハマってしまいました…。
仕事も家庭もダメにした中年男が、他の兄姉たちにも見捨てられてしまった病気の母を何とか救おうと暴走するのですが。
全てを知っている母親とのやりとりや、その母をずっと診てきた内科の藤本医師、終盤に出てくるゴッドハンドの医師たちや看護師たちのセリフ。
遠くの病院までその母を連れて行く途中に出会う人々とのやりとり。
人は捨てたもんじゃないな、と。
そして何より、マリの「無償の愛」。これにやられました。
愛する男に、誰よりも幸せになってほしい。そのためには自分が悪役になることも厭わない。
そしてラストシーン。愛する男の「幸せ」を総仕上げするために、マリのとった行動にぼろぼろ泣いてしまいました。
果たしてそれが彼にとって最も幸せだったのかどうか、というのは誰にも分からないことですが(彼は「マリを愛している」と改めて感じて彼女のもとに戻ってきたので…)、「誰にとっても一番いい道である」という意味での「幸せ」を彼に与えるためには、必要な行動であったことは間違いありません。

家で読んで良かったです。これ、外で読んでたらまた不審に思われたでしょう(泣いてるし)…


三浦綾子 『塩狩峠』

2011-05-24 20:06:54 | 映画&読書日記(マンガ含む)

先日の「アルジャーノン」を読んだ後、続けて何か「泣ける本」を読みたい…という気持ちが出てきました。
というわけで、某掲示版で「泣ける本」としてかなりのおススメがあった本を続けて2冊読んでみました。
まず1冊目、三浦綾子の『塩狩峠』。

三浦綾子の作品は、『氷点』を大昔に読んだきりでしたが、『塩狩峠』を読んでみて、何と文章の美しい作家かと思いました。
主人公の信夫の幼少のころからの出来ごとを淡々と書いてありますが、その日々の文章が非常に美しい。
信夫がどういった育ち方をしたかが分かるがゆえに、どのようにラストに向かっての価値観や考え方をするに至ったかが非常によく分かる文章でした。
(途中、急激にキリスト教に傾倒していくのは少し不自然な部分もありましたが)
「義人なし、一人だになし」、この聖書の言葉が全編にわたって根底にあり、それがまたこの文章を骨格として支えているため力強さすら感じました。
その美しい文体ゆえに、最後の信夫の「行動」、ふじ子の「悼み」は泣けました。
号泣、ではなく、はらはらと泣けてくる…という感じでした。
そして気がついたのですが…これは聖書と同じなのです。自己犠牲に至るまでの彼と彼女の物語。
ふじ子は信夫を誇りに思いながら、信仰と共に生きて行く。痛みを背負いながら。
「信仰」というものを持つ人たちの強さを感じると同時に、「大切な人・愛する人を失ったときの辛さ・悲しさの普遍性」もそこにはありました。

これまたラストの部分は、職場の昼休みに自分のデスクで読んでいたため、「やばい…」と慌てて別室に移動
午後はちょっと目が赤かったと思います
三浦綾子の作品は、これからまた何作か読んでみたいと思います。


ダニエル・キイス 『アルジャーノンに花束を』

2011-05-15 22:23:16 | 映画&読書日記(マンガ含む)

前から読みたいな~と思いつつ、機会がなかったこの本。
GWに実家に帰った際、姉の蔵書の中から発見。
借りて帰ってきました。

本日読了ですが…号泣しました。
本を読んでこんなに泣いたのは、先日の「ハリー・ポッター」以来です。

ストーリーはもう有名です(これ、もう50年近くたつ作品なんですね!)のでもう書きませんが。
主人公チャーリーの一人称で書かれていますが、最初の「精神遅滞者である」チャーリーの幼児のような文章は3ページ目くらいで寝てしまったのですが(笑)。
諦めずに読み進めて行くと、「頭の良くなる手術を受けた」チャーリーが書く文章が、劇的に変わっていきます。
知能が向上していく様子が手に取るように分かります。
語彙や文法の向上はもちろん、彼が学習していく分野もどんどん幅広く難解になっていきます。
その一方で彼は、今まで知らなかった、人間の嫌な面も理解できていってしまいます。
今まで自分の友達だと思っていた人たちが、自分を馬鹿にしてひどい扱いをしていたということ、差別をされていたこと、自分には何も分からないと思って自分の前で堂々と不正をしていたこと…そして自分を捨てた母親のこと。
またチャーリーはIQが向上しているのですが、いわゆるEQ、つまり心の知能指数は幼児のまま、あるいはその進歩がIQと相関していないため、人との付き合い方や「言わぬが花」のことを行ってしまったり、彼の知能の高さに対する嫉妬や立場の逆転に対する憤りも相まって周りとうまくいかず、孤立していきます。
その孤独感もひしひしと伝わってきました。
そして天才になった彼はある日、自分とネズミのアルジャーノンに施された「頭の良くなる手術」に致命的な欠点があることを自ら発見し、自分の知能が向上したのと同じ質・量で失われているものであることを知り、最終的には元の幼児のレベルに戻ってしまうのですが。
恐ろしかったです。
たった8カ月の出来ごと。
その短い期間のこととして書かれていますが、これは人生という長いスパンでは誰にでも起こりうること(知能が天才レベルになることではなく、「今の自分」から知能が下がり、得たものを失っていくこと)で、その苦しさはいかばかりかと思います。
誰しも、「昔はあんなにすっと覚えられたのに、今はもうこれ1つ覚えるのに一苦労」という経験をしていますよね。
最初、知能が向上していく様子がありありと分かったように、知能が低下していく様子も文章からありありと分かります。
苦しみと闘いながらも、自分をかばってくれていたが今の自分を分かってくれない老いた父との再会、自分を捨てた母親(この人も認知症になっている)との再会、自分を憎んでいた妹との和解、自分が行くであろう施設の見学、愛する人との別れ…。
自分が見て理解した「様々な事象があふれる世界」を、もう見ることも理解することも出来なくなっていく。
ただただ悲しかったです。

自分を馬鹿にしていた(そしてのちに自分を憎むようになった)元の同僚たちが彼のことを理解して擁護してくれる様子に対して「ともだちはいいものだな…」という、彼の純粋な気持ちは最初と変わらず残っていました。
最後の5ページぐらいは、涙でぼやけて読むのが大変でした。
元の「幼児レベルの知能」に戻ってしまうチャーリーですが、大事なものは持ち続けていた、そして「様々な事象があふれる世界」があってそれを一度は自分が理解したことを知っている、愛する人のことを忘れてしまってはいるが忘れきってはいない…知能を失っていく恐ろしさを感じると同時に、彼には本当に大事なものは残されたのだいうことが胸につきささりました。

そして最後の2行。
やられました。

実はこの土日は合唱団の合宿で、今期私はマネージャー的な役割をしているのですが、皆がレッスンしている間に受付でこの最後の部分を読んでいて、一人号泣してしまいました。
…だれも来ないといいなあと思いつつ(見られなくて良かったです)。

きっとこの作品は、この後何度も何度も読み返すことになると思います。
人生に寄り添ってくれる大事な本がまた1つ増えました。


『テルマエ・ロマエ』3

2011-05-01 23:29:28 | 映画&読書日記(マンガ含む)

連休入るちょっと前に「風呂マンガ」の3巻が出ました。
マンネリ化するかと思いきや、3巻も非常に面白い。
「古代ローマの浴場技師が日本にたびたびタイムスリップして、日本の「風呂のあり方」にショック&感動を受けて、古代ローマでの浴場づくりに生かす」という話ですが、前説だけ聞いて「そりゃ面白そうだ」と思う人はまずいないでしょう。
しかしおススメです。

この巻の個人的なツボがいくつか。
温泉まんじゅうの「うっま…」に爆笑し、温泉街でゲットしたぬいぐるみを「神です!」と言い切る所でも爆笑。
ラーメン食べて泣くし…。
日本の庭園の池から現れたときに股間にあてていたものにまた爆笑。
日本人設計士の吉田君がまたいい味出してます。

恐ろしいことに、いきなり実写化されるそうで…。
もうどんなふうになるのか想像つきません…。
(しかも主人公、阿部寛で、顔は確かに濃いけど日本人だよ…)


「もやしもん」第10巻

2011-03-31 23:16:39 | 映画&読書日記(マンガ含む)


演奏会が終わって、本当に「燃え尽き症候群」的な心境です。
正直、あまり何もやる気が起こらない…。
まあ疲れもたまってるしな、と自己弁護。

さて、気がつけば「もやしもん」10巻が発売されてました。
発酵関係の話はあまりありませんでしたが、人間模様が楽しめました。
そして何と言ってもアメリカ、ニューヨークが出てきたのでちょっとテンションあがりました
長谷川に連れられて着いた国がどこか分からないように描かれているのが、いい設定だなあと思いました。
(かなり早い段階でわかっちゃったんですけどね…シスコだろ、ここ、っていう…
アメリカの多様性や現地にいると実際よく体験することについて、なかなか鋭い描き方がされてます。
「うん、そうだよね~」と納得できる内容です。

・一区画が半端なくでかい。その割に高速べコべコ。
・意外に国旗がない。
・食事は幅が広い。うまいものはうまいし、まずいものは本当にまずい。
・食に関しては合理的(持ち帰りは基本OK)。
・鉄道でのゆったり旅は逆にステータス。しかしサービスはイマイチ。
・甘味はとことん甘い。死ぬほど甘い。
・ガサツな面とマナー意識が高い面、両方ある。
・野菜にはOrganicの記載、ミルクにはLow Fat&Calciumの記載、ジュース類にはVitamin追加がデフォルト。
・スーパーがやたらでかい。しかもモノもでかい。ジュースのMサイズもでかい。
・冷凍食品多し。
・レジ係の態度最悪(笑)。
・クラムチャウダーは基本的にどこいってもうまい(笑)。
・先にgratuityが書き込まれている飲食店も割とある。
・トイレに鍵がかかっている店も割とある。
・謎の「ニッポン」を称する店も割とある。

ぜーんぶホントです。
おととし12月のNY旅行記とその後の内容にも上記に関連するいくつかは書きましたが、特にスーパーのくだりは面白かったです。
食も本当に都市によって全然違う。
私はNYなら住める、と思っていますが、L.A.やラスベガスは無理です。
グランドキャニオンやモニュメントバレーも出てきて「なつかし~~~!!!」と思いました。
なんせ、初めてアメリカ大陸に上陸したときに行った場所ですから。15年前ですな…。
あ、エンパイアステートビルですが、あそこまで込んでいるのを私は見たことないです。
むしろLiberty号(自由の女神行きのフェリー)の方があんな感じだったような…。
どっちも長らくその行列に「参加」していないので、記憶があいまいですが。
エンパイアはNYに行くたび上りますが、深夜(12時前とか)に上ることが多いので、割とすんなり上れます。その方が綺麗だし。
大都市あり、砂漠あり、半端なくでかい自然(国立公園)あり、アメリカは本当に広い国です。

人間模様がメインの巻でしたが、次巻は日本酒がメイン?
楽しみです。

そういえば、先日同じ合唱団の友人2人(ほぼ30歳のKちゃんと20歳!のSちゃん)と食事に行った際に、
「アメリカ横断ウルトラクイズ」の話になりました。
Kちゃんとは話が通じるのですが、Sちゃんは「ぽかーん」状態。
そうだよね…あなたの時代にはもうなかったもんね…
とりあえず、「ニコ○コ動画」で検索してみなさい、とアドバイスしておきました。
小学生のころ、「大きくなったら絶対出よう」と思っていたのになあ…。


『ハリー・ポッターと死の秘宝 Part1』

2011-01-10 23:54:58 | 映画&読書日記(マンガ含む)

前から「ハリー・ポッター」を見に行こう、と友人と約束していたのですが、改めてお互いのスケジュールを確認してみると、見事なほどに合わない(笑)。
「今日は空いてるよ?」ということで、急遽見に行くことに。
というわけで2日連続で映画を見てきました
以下、ネタバレ含みますので、白字で書きます。読まれる方はドラッグして反転して下さい。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
昨日と打って変わって、面白かったですねーーーー!!!
やはり映画はストーリーが面白くなくては
まあこれは、原作が良くできていますし、映像化に向いている作品(現代だから出来る映像化ですが)なので、面白くなるのも当然ですが。
しかし、ハリーポッターシリーズの映画は全てそうですが、やはり「本を読んでいることを前提に作っています」というスタンスですね
かなりの部分を端折ってますし(しかも割と大事なシーンも端折ってたり…)、大事な用語なども特に説明なく出てくる、ということもあり。
ダーズリー一家との別れのシーンは原作では割としっかり書かれていますがほんの一瞬で終了。
ハリーがダーズリー一家が出て行ったあとに家を出る、ということは、誕生日が来る前に「母親の血の守り」を破るということである、という大事なエピソードも省略。
ビルとフラーの結婚式で、ハリーがエルファイアス・ドージと話している時にかんできて、割と
重要なこと(バチルダ・バグショットの情報)を教えてくれるおばあちゃんが何者なのか全く説明なし。
(原作では割と重要な人なのです…ミュリエル大おばさん。ウィーズリーおばさん(ロンのお母さん)のおばさんで、ロンたち兄弟にとっては大おばのあたる人です)
ハリーたちがとらえられてマルフォイ家の地下牢に入れられ、ドビーが助けに来てくれた時の移動先「貝殻の家」も説明なし。
ベラトリックスがグリフィンドールの剣が本物かどうかを見分けるために地下牢にいるゴブリンを呼ぶ理由(そもそもなぜゴブリンがいるのかも含めて)も説明なし。
そもそも「グリンデルバルトとは誰か?」という説明が全くなし。
本を読んでいないと分からないこと満載です
が、それを差っ引いても面白かったですね~

ハリーがハーマイオニーとともに訪れた、生まれ故郷ゴドリックの谷にある墓場。
ここのシーンは原作でも彼ら2人の心情をじっくり書いてあり、大事なシーンなので、ここはもうちょっと尺を割いてほしかったなあ…と思います
…個人的には、ハーマイオニーに
「ロンみたいなヘタレはやめておけ。ハリーの方がよっぽどいいよ。」
と言ってあげたいぐらいなのですが
実際、あれほど心が近いハリーとハーマイオニーの間に愛が生まれないのが不思議なくらいなのですが。
なんでジニーにあんなに惹かれるのかが未だにイマイチ分かりません。

一緒に見に行った友人S君は「ほんまにマッド・アイはあれで死んだん?」と聞いていました。
実際本を読んだ時私も同じ疑問を持っていましたが。
ドビーの死、あの映像は本当に辛かったですね…。

映像も申し分なし。
現代のCG技術は素晴らしいですね。
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2時間半の長い作品ですが、あれだけ端折って、ようやくヴォルデモートがニワトコの杖を手に入れるところまでですからね。
よく頑張ったと思います。
Part2はこの夏公開とのこと。
いよいよ「あの人」が大活躍ですね。楽しみです


『トロン:レガシー』

2011-01-09 23:55:26 | 映画&読書日記(マンガ含む)

本日は今年の「歌い初め」でした。
実は京響ニューイヤーと友人の演奏会とレッスンと3つの予定が完全に被ってしまっていたのですが、自分自身の音楽の掘り下げが全然足りないので、レッスンの機会を一時も無駄にできないと思い、レッスンを選択しました。
ごめんね、友人F君
でも今日のレッスンは技術的・和声学的に割と濃い内容だったので、選択は正解だったと思いました

さてレッスン終了後、友人からの突然のお誘いで映画を見ることに。
ここしばらく、見に行こうと思っていた映画でした。「トロン:レガシー」。
これは一応続編にあたる作品らしく、前作はかなり昔(20年以上前…)のもので、できれば今回見に行く前に前作を見たかったのですが、みんな考えることは同じらしく、レンタルビデオ屋さんでの「トロン」のDVDは全て常に貸し出し中
前作を見ていなくても楽しめる、という口コミは聞いていたので、見に行ってきました。

以下、感想です。ネタばれありなので、白色反転します。読まれる方はドラッグしてください。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
うーーーーーん。正直…かなり微妙
映像は文句なく綺麗でした。CGもここに極まれりという感じで素晴らしいです
ただ、私は昨日テレビ購入の件でも書いた通り、映像よりもストーリー重視なので、そういう意味でかなり微妙でした。
私の頭が悪いのか、意味が良く分からないシーンがいろいろありました。家帰って来てからインターネットで見た人の解説を調べる始末。
「ISO」の説明が映画の中では下手くそすぎて、「え?どういうこと?」と思っているうちに次のシーンへ。
正直中盤、かーなり眠かったです
(寝たら1600円(レイトショーなので3D映画にしてはちょっと安く見られました)がもったいないと思って意地で起きていましたが)
なんでいきなり円盤バトルを始めるのか、なんで最後にケヴィンとクルーは合体して爆発したのか、全く謎。
そもそもケヴィンはクルーを御することができるあれだけのパワーを持ってるんやん…と拍子抜け。
トロン自身がかなり脇役で、ほんまに必要なんか、と思うくらい扱いが小さい。
最後にサムが現実世界に戻ってきたときに「転送」していたのは一体何なのか、結局分かりませんでした…。
クオラちゃんはかわいかったです。
全体的に、若干「スターウォーズ」の匂いを感じました。
ケヴィンはオビ・ワンで、クルーはダースベーダーなのか?という感じでした。主人公の影が薄いのも同じ(笑)。
やっぱり前作をちゃんと見た方が楽しめそうな感じです。
字幕翻訳はおなじみ戸田奈津子さん。またおなじみなことに色々端折りすぎたり微妙な言い回しだったり…という感じでした。
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それから、この映画、3Dである必要性を全く感じませんでした。
3Dと言いつつ、映画本編で飛び出すところなんかほとんどなかったし、一番立体的に見えたのは最初と最後のWalt Disneyのロゴ
本編が始まる前の宣伝の中で、「パイレーツ・オブ・カリビアン」はかなり飛び出していたので、これは映画館に見に来よう~と今から楽しみにしています
さあ今期はあと、「ハリー・ポッター」を見に行かねば。