禁句

今日のＩＤＩＣは晴れ。

とは言っても、雲は掛かっています。



私は松尾村出身ですが、宮古市に多くの親戚が居ります。

宮古市街地では、大きく線を引かれたように生活環境が異なるそうです。

宮古市では、毎年サーモンハーフマラソンというハーフマラソンの大会が１１月の第２週に開催されていて、

コースは、海岸線沿いの国道も通過するのですが、今回の津波でその多くが流されたようです。



家を失い、職場を失い、船を失い、車を失い、家族を失った。

そんな人達に、ガンバレって言っちゃいけないんです。



プラス思考とか、明けない夜は無いとか、そんな言葉、無意味なんです。



元気付けようとして、その言葉を掛けたとして、それはその人にとっては、辛く苦しい言葉にしかならないのです。




盛岡の街並みが都会のようで、普通に流れている時間が不思議に感じられるそうです。




砂漠の景色のほうがまだマシと誰かが言っていました。




景色という景色が存在しない、その中で、自分のかつて生活していた場所を探す。




どれだけ、頑張っても、もう家族は戻らない。



誰のせいでも無いけど、でも自分だけ助かっても仕方ない。




そんな気持ちになる中で、頑張れは逆効果なのです。



頑張れって声を掛けられる環境に居るから、頑張れるのです。




自衛隊の方やボランティアの方々が頑張っている。

でも、ガンバレって言われると辛くなるだけの人が居ること、忘れないでください。

そっと見守るだけの場合があってもいいことを忘れないでください。



助かったその命を、これ以上自らの意思で絶つことが無いことを心から祈っています。