防犯ボランティアグループ PRO-ACTIVE SECURITY 活動日記

ストーカー被害者の支援,体験型親子向け防犯セミナー,護身術セミナーなどを開催している長崎県の防犯ボランティアグループです

【佐世保銃乱射】  馬込容疑者「大きなことできる」 現場に同級生5人誘う

2007年12月19日 | 子供の防犯


馬込容疑者「大きなことできる」 現場に同級生5人誘う


 長崎県佐世保市のスポーツクラブ「ルネサンス佐世保」で散弾銃を
乱射して8人を殺傷し、自殺した馬込政義容疑者(37)が、犯行当
日の14日夜に同クラブに集まるよう高校時代の同級生を誘った際、
「おれは大きなことができる。人間どうせ死ぬっちゃけん」と犯行を
示唆するような言葉を残していたことが17日、分かった。

 誘われた同級生は、射殺された藤本勇司さん(36)を含め、少な
くとも5人に上ることが判明。付き合いの程度に応じて「ちょっとし
ゃべろう」「パーティーをする」と理由を変えており、長崎県警は動
機解明につながるとみて、押収した馬込容疑者の携帯電話の通信記録
などを調べている。

 誘われた5人はいずれも男性。馬込容疑者はこのうち年に1、2回
会っていた1人に12日夜、電話をかけてきて「ルネサンスでお金持
ちの女性を見つけた。14日にパーティーをするので来てほしい」と
留守電にメッセージを入れたという。

 13日朝に再度、「後でお楽しみがある」などと誘ってきたが、男
性が難色を示し、翌14日、「仕事を休めない」と断りの電話を入れ
ると、「小さな仕事で給料をとる○○ちゃん(男性の愛称)は小さかね」
と皮肉を言い、「大きなこと」に言及したという。

 馬込容疑者は13日朝、この男性が参加に難色を示した後、5、6年
間付き合いが途絶えていた別の同級生にも「時間をつくってくれんね」
と電話をかけていた。一方、釣り仲間として付き合いが深い同級生に声
をかけた際は「パーティー」には触れず、「たまには別のところで会おう」
とスポーツクラブを指定したという。

東京新聞

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12月14日の土曜日の夜、私は家族で食事中にテレビのニュース速報で
この事件を知りました。

日本でも今回の事件のような無差別的な銃撃事件はいつ起こっても不思議は
ないだろうとは予測はしていましたが、まさかそれが私が住む長崎県内で起
こるとは正直思っておりませんでした。

我々が今年の10月に佐世保市内行った店舗向けの防犯講習会でも、事後対応
にはなりますが、ハンドガンを使用された場合の対応なども行ってはいましたが、
さすがにショットガンやライフルなどを使用された訓練までは行っておりません
でした。(一応、来年からREDGUNを購入して訓練予定ではおりましたが・・・)

別の報道では、容疑者が被害者の倉本さんに対してストーカー行為を行っていた
という事実も判明しているようです。

今回、この記事(東京新聞)を取り上げさせて頂きましたのは、容疑者の事件の
予兆に当たるような発言が掲載されていたからです。

「おれは大きなことができる。人間どうせ死ぬっちゃけん」

特にこのような言葉には注意が必要です。「お前を撃ち殺す」というような一見
過激な言葉よりもむしろこちらの方が危険性が高いと思われます。

この言葉には容疑者の静かで確実な犯行決意と死を連想させます。このような
容疑者の場合も、犯行前に必ず【凶器の準備】を行います。
今回の事件の場合「散弾等の購入」がこれに当たります。また、特に確実に
被害者を殺すために威力の高い「スラッグ弾」が用いられました。通常は熊
などを撃つために用いる殺傷能力の高い弾です。

また、容疑者は10名近い同級生を現場に呼び出す手段として、女性との
パーティーやその後のお楽しみなどを「餌」にして呼び出しています。
親しい友人には「たまには別の場所で」と単純に「場所の変更」を指示して
います。このあたりの友人との親密度ごとの声掛けの使い分けなども容疑者の
「冷静さ」を裏付けるものだと思われます。

今回の事件では、容疑者は自分自身の終焉(ラスト)を飾る舞台として、
このスポーツクラブを選んだのではないかと思います。容疑者にしてみれば
1つの劇のような感覚で犯行を実行したのではないでしょうか?

重要な相手役の女性には、当時、好意をよせていた倉本さんを選んだのでしょう。
「自分のものにならない位ならば殺してしまおう」このような心理はストーカー
加害者や銃乱射の容疑者にも多く見られます。

容疑者は今回、自分の同級生にもたくさん声を掛けていますが、待ち合わせの
場所が同級生によって異なるようです。きっと自分のラストシーンを多くの観衆
(その場に居合わせた人々)に見せつけ、記憶に残したかったのではないかと
思います。(周囲の人たちにっては災難以外何ものでもないのですが・・)

最後にお亡くなりになられたお二人の犠牲者の方々のご冥福と負傷された皆様
の一日も早いご回復をお祈り申し上げます。

これから我々も長崎県の防犯ボランティアグループとして、このような事件の
再発を防ぐために微力ながら尽力して参ります。

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