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F log
快晴の日曜日午後。
今回で 3 回目となる A バレエアカデミーの発表会に F 嫁と出かけた。
初めて観たのは前々回の 2005年 。前回の 2007年 からは約 2 年の月日が経過していた。
A バレエアカデミーは 1979年創立。今年 30 周年で記念の年となる。
今回ウチの夫婦が着目してるのは、バレエなコンビニでお世話になっている yamama さんのご出演。
以前の発表会ではお嬢様の R 姫と、ご子息の S 王子が出演しており、ご本人は裏方に徹されていた。
今回は素晴らしいダンサーふたりの母である yamama さんの踊りが観られると楽しみにしていた。
週一でバレエを習っている F 嫁も、大人クラスの皆様を観るのが楽しみな様子。
GX100
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真夏を思わせる暑い午後、16 時半の開演に合わせて文化会館に到着。
yamama さんにといつもの花屋さんで作ってもらったトップ写真の花束を受付に預ける。
ロビーに入るとすぐに C ちゃんと会う。
A バレエアカデミーの現役だが、この日は黒づくめの衣装でスタッフとしてお手伝い。
上記リンク 2005年で F とツーショットのキトリが彼女である。
以前から別嬪さんであったが更に素敵になって、青春を謳歌している様子が窺える。
ロビーにて開扉を待っていると、主催の A 先生がやってきたのでご挨拶。
先生、前回は真っ赤なジャケットだったが、この日は黒でシックな装い。
毎回楽しみにしている旨を伝える。
お世話になっている ranran さんは、あいかわらず右に左に飛び回ってお忙しそう。
挨拶もそこそこにホール内へ。
座席に座ると ranran さんのご主人様とお嬢さんの R ちゃんがいらした。
R ちゃんはアカデミー OG で、今は別の場所で活躍中。
ローティーンながらお団子にした髪といい、凛としたバレリーナの佇まいに感心す。
別の場所の発表会も楽しみにしてます。
16 時半、やや遅れて発表会が始まった。最初は 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
ご存じモーツァルトのセレナーデを題材とした創作バレエである。振付けは主催 A 先生。
この第 1 楽章からいきなり yamama さんがご出演。
大人のクラスとティーンのクラス合同で、入れ替わり立ち替わり 4 つの楽章を踊る。
ひとつだけ持参した双眼鏡で yamama さんを探す。いた!!
う~ん、素晴らしい!!
やはり鷹の子は鷹から生まれるということを再認識した。
ポワントでスクッと立つ姿勢から美しい。
アマチュアの発表会などでは伏し目がちになりやすいが、しっかりと顔が上がっている。
バレエ歴は長いと推察される、堂々とした舞台姿である。
F 嫁は双眼鏡を奪い取るとしばらく見ていたが、なるほど~と以下の感想。
「 R 姫の甲はとても綺麗だけど、あれはお母さま譲りなのねぇ」
ここには F お気に入りに美人姉妹のお姉ちゃん、M ちゃんもご出演で眼福。
昨夏、ロイヤルの出待ちでお会いしてから、更にオトナっぽくなって成長が見て取れる。
アチチュードは優雅だし、なにより常に笑みを湛えているのがとても良い。
後で出てくる妹の S ちゃんも楽しみである。
アイネ・クライネ~の終楽章。
音楽の高揚とともに全員が目まぐるしくフォーメーションを変えてゆく。
しかしながらパタバタした印象はまったくない。
世代が異なるダンサー同士の鍛練と A 先生の振付けの妙であろう。
次の 「ロシアの踊り」 は、F & F 嫁とも大ファンのアカデミー指導者 D 先生の振付け。
ロシア民族風の衣装をまとい、手につけたハンカチを振るかわいらしい踊り。
最初に行った 2005年 の発表会でも踊られた。
これがスタートこそゆっくりした動きだが、後半にかけて曲のテンポがどんどんアップし加速度的に盛り上がる。
脚をヒョイと後ろに上げる仕草がカワイイ。民族舞踊大好きの F 嫁も大興奮。
D 先生の民族舞踊クラスができないかしら・・・と半ば本気。
続く 「オルゴール・ドール」 は、おチビちゃん達からの組。
幼児クラスの練習曲がベースということであまりメリハリは無いが、小さなバレリーナがぴよぴよ踊っているのを見るのは楽しい。
毎回思うのだが、A 先生の小さな子供達への指導はすごい。
ひとりづつ少し上のお姉ちゃんがついて一緒に踊るが、そのサポートが無い場面でも立ち位置は完璧。
サポートしているお姉ちゃん達の中に、お気に入り姉妹の妹 S ちゃん発見!!
あいかわらず可愛らしいが、少しお姉さんになって以前は自分がそうだったちびっ子をリードする姿が頼もしい。
カワイイだけではなく、踊りにしっかりとした芯を感じる。
お姉ちゃんの M ちゃんも、先程端正な舞いを見せてもらった。
ふたりとも将来が楽しみなのであ~る。
「グランド・タランテラ」 はイタリアの舞曲タランテラを基にした創作バレエだ。
ここでの大注目は、yamama さんのご子息、A バレエアカデミーの黒一点 S 王子である。
女性の園で唯一がんばる男性舞踏手。
前回の「くるみわり人形」でも素晴らしいフリッツのヴァリエーションを見せてもらったが今回はどうだろうか。
久しぶりに見た S 王子は逞しく成長していた。
やはり十代後半の成長は加速度的だ。
いや身長が倍になったとかいう話ではない。
少年から男になりつつあるというか、舞台にスッと立った佇まいだけでも魅せてくれる。
王子好きの F 嫁も双眼鏡を覗きながらウットリ。
今回は女性のサポートも見せてもらった。
リフトこそないものの、堅実でマナーの良いサポートだった。またまた F 嫁ウットリ(笑)
S 王子は若いのに真正のダンスノーブルである。
これはもって生まれた資質もあるだろう。
その美点を最大限に生かして、今後の活躍を期待したい。
次は誰かペアとの本格的な GPDD を観たいなぁ。
前半最後は A バレエアカデミー講師陣による 「バ・ド・カトル」
言わずと知れたロマンティッツクバレエの傑作。
この演目を高次元で踊ることのできる講師陣は頼もしい。
中でも F & F 嫁大注目は、チェリートの D 先生。
長くて細い手脚にロマンティッツク・チュチュがものすごく似合う。
D 先生のポール・ド・ブラをうっとりと追っているだけで時間が過ぎてしまう。
タリオーニ、グリッジ、グラーンの各先生も素晴らしい踊りだった。
ロマンティックではあるが、男女の GPDD の様な盛り上がりには欠ける演目。
しかし出演者のレベルが高ければ、次々と繰り出される優雅な技に釘づけになる。
この日のパ・ド・カトルはまさにそれだった。
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休憩を挟んだ後半は 「 眠れる森の美女 」 より終幕のハイライト版。
要するにオーロラの結婚式である。
ディヴェルテスマン華やかな、発表会の最後を飾るにふさわしい演目。
まずはリラの精配下の 5 人の妖精。
しとやかさの精は F 注目姉妹のお姉さん M ちゃん。
まわりに比べて少し小柄なれど、気品漂うそれこそ淑やかな踊り。
ナイスキャスティングである。
花のアーチを使ったワルツには、妹の S ちゃんが登場。
うきゃきゃ!! やっぱりカワイイわ。
F 嫁も双眼鏡を覗きながら、頬が緩むのを抑えきれない。
オーロラを演じたのはアカデミー OG である N 先生だが、途中にローズ・ヴァリエーションとして別のオーロラが登場。
それは yamama さんのお嬢さん R 姫であった。
もうね、プログラムに載ってる練習用レオタードの写真だけでもモノが違うという感じ。
前回も素晴らしい踊りだったが、2 年間の研鑽を彷彿とさせる成長ぶり。
第 1 幕のローズアダージョ後のヴァリエーション。
かなりの難曲だ。
キチンと身体をコントロール出来ていないと間が持たない。
美しいアームスと甲で見事に踊りきった R 姫。本当に見事だった。
このままずっとオーロラを踊って欲しかった・・・とは F 嫁の感想。
その後オーロラの友人の踊り、大人クラスによるマズルカなどを経て、宝石の踊りへ。
金、銀、ダイヤの女性陣と、サファイアを踊る S 王子の共演。
王子のソロはダイナミック。ジュテ・アントルラッセも高い。
トゥール・ザン・レールで回転が少しだけ足りないが、着地はキレイにドゥミ・プリエで吸収している。
いいよ、イイ!!
長靴を履いたネコ、ブルーバード、( 赤ずきんと ) 狼の 3 人は男性ゲスト。
ブルーバードは生徒さんをフォローしながら見事なブリゼを見せたし、他のおふたりも素晴らしい演技でキャラクテールの妙を見た。
最後の GPDD は前述した通り OG の N 先生と、ゲストである新国立劇場バレエ、ソリストの江本拓さん。
N 先生はいかにもオーロラという雰囲気の可愛らしい、しかし立っただけで存在感があるダンサーだ。
前々回、前回の発表会で、まだ生徒だった N 先生の踊りを観ている。
その後の研鑽を感じさせる素晴らしく自身に満ち溢れたオーロラだった。
自身が巣立ったアカデミーで堂々の主役を務めるのは感無量であろう。
そして・・・プロのゲストである新国の江本さんはやはり別格であった。
アダージョでのエレガントな所作。
フィッシュを迎え入れる為に立っている 4 番だけで美しい。
そしてヴァリエーションの爆発力。
ダイナミックなマネージュ、シェネの正確さ。どれもが素晴らしかった。
R 王子が手本にすべきものがすべてここにある。
新国ては眠りの王子はレパートリーに無いようだが、江本さんのデジレが観たくなった。
フィナーレは全員そろってのアポテオーズ。
眠りのアポテオーズといえば、世界バレエフェスティバルのエンディングで有名。
今年、バレエフェスは全幕だけだったので、ここでアポテオーズを聴けて嬉しい。
最後は再びリラの精と 5 人の妖精が登場し、オーロラと王子の結婚を祝して大団円となった。
全幕ではないものの、非常に充実した舞台だった。
発表会としてはちょうど良いサイズだったのではないだろうか。
構成の素晴らしさもあり、まったく弛緩せずに最後まで観ることができた。
A バレエアカデミーの今後ますますのご発展を祈念しています。
終演後のロビーは出演者、観客、スタッフが入り乱れ、あちこちで撮影大会となっている。
F & F 嫁は yamama さんにご挨拶だけでもと思いキョロキョロと探していた。
いや R 姫は華があるのですぐに見つかった。ティアラもしていたし(笑)
とそこに S 王子と yamama さんがやって来てくれた。
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画像処理がホントにもったいない美しい親子スリーショット。
ご主人様は存じ上げないが、一家 4 人のうち 3 人が素晴らしいダンサーという素晴らし過ぎる家庭。
R 姫はお約束のように花束を持っているが、これがまた似合うのだ。
デコルテの美しさもお母さま譲り。
今のうちにサインをもらっておくべきだろうか・・・と真剣に考えてしまう。
今後、更なる飛躍を期待しています。
3 人ともお疲れさまでした。
30 周年にふさわしい素晴らしい会だったと思います。
暗くなった道を中心街までテクテク歩く。
道すがら、F 嫁と今観たステージの感想を言い合う。
我々には悪い癖があり、素晴らしいプロポーションのバレエダンサーを見た後につい食べたくなるのだ、良くないものを・・・
駅に向かう途中、あの店があるなぁと漠然と思っていたら、何故か足がそちらに向かっていた。
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「マダム・ボンボニエール」
美味しいケーキ屋さんである。
ショーウインドゥを舐めるように見て選んだのは、F がクルミのタルト。F 嫁がベイクドチーズケーキ。
さぁ帰ってコーヒーでも淹れましょう。
先日はお忙しい中、ありがとうございました。
私にお花までいただてしまって、大変お恥ずかしいですが嬉しかったです。お見苦しい点は見なかったことにしてくださいませ。
舞台に立ったのは何年ぶりでしょうか。無事に本場をむかえることができてホッとしました
若い頃は何とも思わなかった身体づくりも、さすがにこの歳では大変でもう限界を感じています
これからはもう悪あがきはせずに若い人たちに頑張ってもらいます。
我が家も次はぜひロンドンへユフィちゃんがプリンシパルになったら応援しに行きたいと思って、ranranさんとちょっとずつ貯金しよう計画
またコンビニでバレエ話に花を咲かせましょう。
毎度登場無しのパパさんですが、SとRの頭の小ささと手足の長さはパパさん譲りですので一応貢献していると言うことで・・・好きなことをさせてもらって感謝しています。
SとRも素敵に記事を書いていただいて、嬉しそうに読んでおりました。どうもありがとうございます
先生もF様のご感想は???とおっしゃってました。
本当にいつもバタバタしていておはずかしいです。
眠りはずっと舞台袖上手で見てましたが、ここにいれて幸せ・・・って思いました^^
またゆっくりお会い出来るのを楽しみにしてます。
いつもは裏方で走り回っておられましたが、今回はご自身の出演がありたいへんでしたね。
お疲れ様でした
ご謙遜されてますが、F嫁ともども大人クラスの皆さんには感動しました。
練習から本番までたいへんだったと思いますが、素晴らしい舞台でしたよ。
ロンドン・・・チャンスがあれば絶対に行きたいですねぇ。
ご一緒できる機会があれば私達も嬉しいです。
モザイクを外した写真を一枚ですが、現像してお店に預けてきました。
明日にでもお受け取りください
理解のあるパパさまにもよろしくお伝えくださいませ。
こちらこそいちばんお忙しい時にお声をかけまして失礼しました
A先生にもご挨拶できたのもranranさんのおかげです。
今回も素晴らしかったですよ。先生によろしくお伝えくだい。
毎回すてきな発表会をありがとうございます。
またF嫁も交えてお食事でもご一緒したいですね