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F log
ブログのカテゴリーに Audio を追加してから突っ走ってきたが、土曜日でやっと一段落。
F の居住する場所としては、じつに 13 年ぶりに HiFi Audio ( 懐かしいなぁ、この言い方 ) が復活したのだ。
2009 年 7 月 11 日 土曜日。大安吉日のレポートである。
システムを導入したオーディオセレクトショップ Living Music の代表である広瀬さんが拙宅に出張して
セッティング&チューニングをしてくれるというありがたいお話。
おっとその前に僥倖と熟考、そして躊躇と思い切りのない交ぜになった拙システムを紹介させていただく。
○ コントロール/パワーアンプ CEC AMP53
○ CD プレイヤー CEC TL53Z
○ スピーカー MUSEHEART S-2C-GSX
ハイエンドオーディオの足元にも及ばないが、ウチにしたらこれでもたいへんな贅沢。
先日書いたように、AMP53 はオーディオベーシック誌のモニター募集に当選したもの。
それに合わせ、TL51XR にほぼ決まっていた CD プレイヤーは同デザインの TL53Z に変更。
TL53Z も同様にベルトドライブのトップローディングである。ただ幅が狭く奥行きが深いのである。
専用のリスニングルームなどなくリビングにシステムを置く場合、見た目も大事になってくるのだ。
その点、ペアデザインの 53 コンビならスッキリ文句なし。
ただ単体で見たら、TL51XR の方がカッコイイとは思うけれど・・・
スピーカーは Living Music での視聴で 完璧にノックアウト された MUSEHEART S-2C-GSX で決まり。
決まりとか簡単に言っているが、まぁ紆余曲折あった。
もともと 2 ウェイ小型ブックシェルフは大好きなので、どストライクの銘記である。
また前置きが長くなった。
アンプのみが待つ自宅に CD プレイヤーが宅配便で届いたのが土曜日の 16 時半。
スピーカーはといえば、17 時半に最寄り駅に降り立つ広瀬さんが背負ってくるという。
実際は梱包されたスピーカーをカートに乗せてこられたのだが、本気で腰を心配していた。
小型とはいえ一本 10kg 近いのだ。
25mm F1.4
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挨拶もそこそこに早速スピーカーケーブルの被膜を剥き始める広瀬さん。ケーブル類に関しては コチラ を参照。
25mm F1.4
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アナログケーブルはカルダスのバランスケーブルを使用。両者の距離がこれなので 50cm の最短で済む。
電源ケーブルは両方ともマリンコ&ベルデンに交換。
25mm F1.4
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結線し終わり、さっそく音出し。
が、
なんだこの音は??? 広瀬さん呆然・・・ はたして何が起きたのか。
25mm F1.4
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その前にリファレンスに使用したのは香港で活躍する女性ヴォーカリスト Jheena Lodwick のアルバム 「 Getting to Know You 」
1 曲目の A Gloovy Kind of Love を主に試聴する。
フィル・コリンズのカバーバージョンでも有名な古い曲。
特にイントロのペース音はものすごい録音とも相まって、ウーハーに挑戦状を叩きつける。
もちろん録音だけではない。なかなか渋い選曲など、アルバムとしての出来が素晴らしい。
Jheena Lodwick という歌い手は初めて聴いたが、美しい声、美しい発音、丁寧な歌い方はたいへん好みである。
翌日さっそく CD を注文したほど。
また話が逸れた。
最初に出てきた音・・・つまりイントロのペース音だが、異常なほどブーミー。
ボヨ~ンという振動音を伴ったとんでもない音だった。
ありとあらゆるところがビリビリ振動している感じ。
25mm F1.4
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システムが載る CD ラック ( 元々は衣裳ケース ) の天板は厚さが 3 cm ほどあるが、これがたいへんな見かけ倒しであった。
板の中は空洞でこれが太鼓よろしく大震動しているのである。
下の引出しには CD がぎっしりと入っており、これだけでもかなりの重量だが・・・
なにしろゲネラルパウゼでもボードが振動し続けているのだ。もはや笑うしかない。
おまけに盛大に反っていることも発見。
いままで飾りの布を敷いて、上にミニコンポを載せていたので気づかなかった・・・
25mm F1.4
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そして広瀬さんの手が入って納品された左の CD プレイヤーと違い、右側のアンプはノーマルである。
この天板をはじめアンプ各所がやはり振動しまくっている。
広瀬さんは目を閉じて手をアンプに当て、振動の位置を探っていく。
まるで患者を触診するドクターのようだ。
25mm F1.4
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fo.Q の業務用制振テープを要所に貼っていく。
そして黒壇ブロックの三点支持で純正インシュレーターをクリアしてみる。
置かれている台にも大量に制振テープを投入し、だいぶ響きが抑えられてきた。
25mm F1.4
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システムが置かれている台にかなりの制振テープが貼られているのがお分かりだろう。
スピーカーも同じく黒壇ブロックの三点支持とする。
これがたいへん興味深くて、前方を一点、後方を二点とするのと逆とでは明らかに音が変わるのだ。
低音部を主に聴いているが、前方一点の方が締まった音になる。
見た目の安定感は前方二点の方があるので悩ましいところではある。
ここまでシステムの近くで作業してきたが、少々離れたところで聴いてまたもや問題発生。
25mm F1.4
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近くではさほどでもないのだが、離れるとまた低音がブーミーになる。んん???
しばらくあちらこちらで聴き比べた広瀬さんの結論は「部屋の造りに起因するもの」
写真はシステム後ろ壁と真上の梁である。
つまり音が鳴っているところがいちばん狭くて、離れれば離れるほど開口面積が大きくなる。
要するに部屋自体がホーンスピーカーのホーン部になっているということだ。
この梁部分もいかにも丈夫そうだがじつは木の造作であり、叩けばボンボンと響く。
う~む、これは難物かも。定在波との闘い??
吸音材を壁に掛けたり、部屋の角に置いたりしてみようかとも思う。
リスニングポイントを前後に移動しつつ、響きの増減を確かめる。
ホントに面白い。
だってほんの一歩前後するだけで、低音の響きが全然違うのだから。
これはオーディオに興味の無い F 嫁でもハッキリと聞き分けることができる。
いやこれは長く険しい道の第一歩なのだなぁ。
25mm F1.4
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CD プレイヤーの TL53Z のピックアップ部。
スライドする蓋を開け、CD を置く。盤の下だが右側のスリット部分からベルトを覗くことができる。
写真右端にチラッと見えてる黒い円盤は、セットした CD の上に載せるスタビライザー。
じつはこのスタビライザー下面にもチューニングの手は入っていた。
25mm F1.4
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本当は蓋を閉めないと再生できないが・・・ 回転するイメージはこんな感じ。
スタビライザーが CD と同じ径になり、いかにも安定しそうだが取り出すときにはちょっとやりづらくなった。
再生される音には 51XR 同様たいへん満足。
25mm F1.4
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前方二点支持にしてみた MUSEHEART S-2C-GSX ( チェリーフィニッシュ )
14cm のコーンウーハーと、2.8cm のソフトドームツイーターの超オーソドックスな 2 ウェイリアバスレフである。
最近流行りの金属コーンのスピーカーは見た目が好みではない。
やはりオヤジなのか、紙コーンのウーハーが好き。
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ターミナル部。
ジャンパーケーブルももちろん nano 3 だ。
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気がつけばすでに二時間。
夢中になってあれやこれややっていると ( F はほとんど見ていただけだが ) 時間があっというまに経過する。
問題山積みなれど、当初出てきた音から改善が著しい。
とりあえずシステムを置いているラックの天板に頑丈な板を載せてみようと思う。
厚さ 50mm の紅椨 ( ベニタブ ) 材。
最近知事が目立つ某県の材木屋さんに見積もりを依頼済みである。
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広瀬さんはまだ物足りない風だったが、とりあえずこの日はここでフィニッシュ。
この後、F 嫁を含めた三人で慰労会と称していつもの 季節料理 鮮 でささやかな設宴。
まずビールで乾杯!!
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/beer.gif)
やっとトップ写真の解説ができる(笑)
この日の御主人イチオシ、金目鯛の煮つけである。
何度か鮮で金目は食べているが、まるで F 家オーディオ導入を祝うかのようにもっとも立派な魚体。
一緒に煮られたゴボウ ( これまた最高 ) とともに、八海山スペシャリテと合わせる。
う~む至福。
そして締めはもちろん いためそば
25mm F1.4
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上記リンクのもどきとは違って、さすが本家のは旨い。
広瀬さんも拙ブログの記事でご存じだったが、お気に召したようでなによりだった。
オーディオという長き道の入り口に戻ってきたわけだが、まぁ今後ともまったりと付き合っていこうと思う。
ショップには申し訳ないが、ハードの大きな買い物は無いだろう。
アクセサリーも高額なものはもう買わないと思う・・・たぶん。
その分、音楽のソフトを充実させていこう。
あ、DIY でなんとかなる程度の手入れは積極的にしていくつもり。
広瀬さん、どうもありがとうございました。
またご相談するかもしれませんが、その節はよろしくお願いします。
それにしても出張サービスなんて、すごいですね。私は結構音がなっていればいいくらいのズボラなのですが、凝り始めたらキリがなさそうですよね。
仰るとおり
来客が少ない我が家なので、こんなことでもなければ気合いが入りません。
よい音が鳴って部屋もキレイで言うことありません。
>凝り始めたらキリがなさそうですよね。
これもまたそのとおり。
自戒しながら楽しみますわ
それにしてもすごいことになっていますね。
オーディオはかように芋づる式に、一つを良くすると、
あれも、これも、となってしまうところが恐ろしいところです。
そして、家の構造までがその一つに、、、ひゃーっ!!!!
しかし、本当はこうやってきちんとハードの良さを出来るだけ出してあげるように、
持ち主も努力しなければいけませんね。
先ほどから、うちのオーディオが恨めしそうにこちらを見ているような気がしてなりません、、。
仰るとおり、あちらを調整すればこちらが気になり・・・
ま、凝り性の方は専用の電源まで引くそうですから。
そして究極の改善は家ごとですよね(笑)
さすが男を破滅に導く三大趣味(残りは時計とワイン)だけあります。
もちろんそこまではいけませんので、余裕があればもっぱらソフトの充実に努めたいと思います。
って言ってる間にいらしたショップの代表から手紙が・・・
そこには改善のためのヒントが書かれてました。
よしさっそく・・・(笑)
私もS2C-GSXを購入し今年で3年目になりますが、設置場所に何度トライ&エラーを繰り返した事か(>_<)
うちも、部屋に梁があります。設置場所に梁があると箱みたいになってしまうので、数センチ移動するだけで激変しますので、お気持ち、本当によく解ります。
インシュレーターですが私も、前1点、後2点にしてます。
つい先程、システムの下に敷くオーディオボードを発注しました。
どうも石には抵抗があって、木製でかなり厚めの板にしました。
どうなるか楽しみです。
>私もS2C-GSXを購入し今年で3年目になりますが、設置場所に何度トライ&エラーを繰り返した事か(>_
頼もしい先輩がいらしてありがたいです。
お時間が許せばまたアドバイスよろしくお願いします
fo.Qの制振テープは画像で見ますと、S2C-GSX内側に2点貼ってありますが、外側もですか? 貼る場所やfo.Q制振テープのサイズなど詳しく教えて下さい。
宜しくお願いしますm(__)m
>S2C-GSX最高!
私も日々鳴らす度にそう感じています。
これから環境を整えてやり、動きが良くなってきた頃の音が楽しみです。
発注したオーディオボードは8月の上旬頃、届くと思います。
fo.Qの制振テープですが、S2C-GSX内側とちょうど対象になる外側にも同じ位置にあります。
サイズは一枚あたり1.5cm×2cmほどです。
背面バスレフポートのやや上、左右にも少し長いのが貼ってありました。
天板にはかなりの枚数が貼られてましたが、見た目がアレなので
同じfo.Qの制振ゴムシートを置いてあります。
制振テープに関しては、すべてLiving Musicの広瀬さんにお任せだったので、
理論から実践まですべて分かりません。
もし詳しくお知りになりたければ、ぜひご相談ください。
参考までに一枚写真をどうぞ!!
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/47/0fe181b533f1fec879f7a557a1f50e6d.jpg
先日、オーディオショップのだや宇都宮、店長さんからオーディオボードの『イロハ』を教えて頂いたのですが、ボードに機材を置き変化が出るまでに、2週間はかかると言ってました。
オーディオと言うのは、お金もかかりますが、時間もかかりますね。