ベナンの祝日は、宗教関係の祝日が多い。
キリスト教、イスラム教、そして伝統宗教ブードゥー教。
1月10日は、ブードゥー教の祝日。
あちこちの町でフェット(=お祭り)が開かれる。
ベナンの中でも「奴隷街道」「帰らずの門」など、奴隷貿易の歴史を色濃く残す町、ウィダに行ってきた。
ウィダは、ベナンに来て最初の一ヵ月間、ホテルに缶詰めになって語学研修を受けた思い出の場所。
ブードゥー教のお寺や、神様たちが道沿いに祀られていたりと、ブードゥー色の濃い町でもある。
昨年11月にローマ法王がベナンにいらした際、ウィダのカテドラル(カトリック大聖堂)を訪問されたと聞いた。
ウィダのカテドラル

町のあちこちには未だに「ベネディクト16世様を歓迎します!」といった看板が残っている。

町中ではあまりブードゥー祭りの雰囲気がなかったので、海岸に出てみることに。
砂浜に立つ「帰らずの門」(奴隷貿易で売られた奴隷たちが二度と帰ってこられなかった場所)

「帰らずの門」の脇のビーチに、大きなテントが並び、特設会場になっていた。

真ん中の舞台では、各国大使館や役所関係者のあいさつの真っ最中。
四方のテントの下は、ダオメー王国(ベナンの前身)の王族の子孫たちが居並ぶ。
観客もベナン人ばかりでなく、白人の姿もみられた。
みんなお祭りなのでおしゃれをしている

王族の子孫たちはベナン各地に残っていて、今でも彼らは「王様」と呼ばれている。
ダオメー王国とブードゥ教はつながっているものだから、この日のお祭りで王様は一番の主賓。
歴代の王様の紋章をキルト風に縫い付けた布で、こんな大きな日よけの傘をつくり、
10人以上のおつきを従えて会場内を移動する。

人に埋もれて、王様の顔が全然見えない。
この白い帽子のおじさんが、王様(の一人)。

ブードゥー教のダンスも披露された。
上半身は裸で、顔に白い物を塗っている。

ブードゥー教は自然信仰で、いろいろな神様がいる。
その中でも一番メジャーで(多分)恐れられ(あがめられ?)ているのが、ザンベト。
三角のわらを被っていて、くるくる回転しながら練り歩く。
死の国からやってきた神様らしく、中は人ではなく死者の魂が入っている。
絶対にザンベトに触ってはいけない。
「どんな人が入ってるんだろう」なんて、わらの中をのぞいたら、その場で殺されかねない。
誰かが触らないかどうかを見張る人が、必ずそばに付いている。
ザンベトは、泥棒など(ベナン人にとって、泥棒は殺されても仕方ないほどの重罪)を捕まえに来るそうだ。
悪い子供はつかまえちゃうぞ~っていう、日本のなまはげみたいなものかな。
そしてこのお祭り会場で、ザンベトに出会えた!
しかも2体(?)出てきて、伝統の打楽器にあわせてクルクル回っている。

ウィダのブードゥー祭りは観光客も多いためか、写真を撮るのに5000フランの許可証がいる。
ブードゥー自体、基本的に写真は撮ってはいけない。
だからチャンスなんだけど、そんな大金は払いたくない。
でもザンベトとか、撮りたい!
・・・ので、こっそり隠し撮り。
この日の大きな目標でもあったザンベトも見れたし、お祭りの式典も落ち着いたようなので
すぐ横の海に出て少し休憩。
ベナンでは、男性同士が手をつないで歩いてても普通。

そういえばフランスでもそうだった。旧宗主国であるフランスの影響?!
タクシーでロコサへ戻る。
その道中、町をウロウロしている神様を何体も見かけた。
写真を撮ると怒られそうなので、あきらめ・・・ずに、また隠し撮り。

金の刺繍がはいった着物の帯みたいな生地の服を着て、町を練り歩いていた。
ザンベトとは違うけど、これもズバリ神様である。
やっぱりお付の人がついてた。
神様よ、どこへゆく。
キリスト教、イスラム教、そして伝統宗教ブードゥー教。
1月10日は、ブードゥー教の祝日。
あちこちの町でフェット(=お祭り)が開かれる。
ベナンの中でも「奴隷街道」「帰らずの門」など、奴隷貿易の歴史を色濃く残す町、ウィダに行ってきた。
ウィダは、ベナンに来て最初の一ヵ月間、ホテルに缶詰めになって語学研修を受けた思い出の場所。
ブードゥー教のお寺や、神様たちが道沿いに祀られていたりと、ブードゥー色の濃い町でもある。
昨年11月にローマ法王がベナンにいらした際、ウィダのカテドラル(カトリック大聖堂)を訪問されたと聞いた。
ウィダのカテドラル

町のあちこちには未だに「ベネディクト16世様を歓迎します!」といった看板が残っている。

町中ではあまりブードゥー祭りの雰囲気がなかったので、海岸に出てみることに。
砂浜に立つ「帰らずの門」(奴隷貿易で売られた奴隷たちが二度と帰ってこられなかった場所)

「帰らずの門」の脇のビーチに、大きなテントが並び、特設会場になっていた。

真ん中の舞台では、各国大使館や役所関係者のあいさつの真っ最中。
四方のテントの下は、ダオメー王国(ベナンの前身)の王族の子孫たちが居並ぶ。
観客もベナン人ばかりでなく、白人の姿もみられた。
みんなお祭りなのでおしゃれをしている

王族の子孫たちはベナン各地に残っていて、今でも彼らは「王様」と呼ばれている。
ダオメー王国とブードゥ教はつながっているものだから、この日のお祭りで王様は一番の主賓。
歴代の王様の紋章をキルト風に縫い付けた布で、こんな大きな日よけの傘をつくり、
10人以上のおつきを従えて会場内を移動する。

人に埋もれて、王様の顔が全然見えない。
この白い帽子のおじさんが、王様(の一人)。

ブードゥー教のダンスも披露された。
上半身は裸で、顔に白い物を塗っている。

ブードゥー教は自然信仰で、いろいろな神様がいる。
その中でも一番メジャーで(多分)恐れられ(あがめられ?)ているのが、ザンベト。
三角のわらを被っていて、くるくる回転しながら練り歩く。
死の国からやってきた神様らしく、中は人ではなく死者の魂が入っている。
絶対にザンベトに触ってはいけない。
「どんな人が入ってるんだろう」なんて、わらの中をのぞいたら、その場で殺されかねない。
誰かが触らないかどうかを見張る人が、必ずそばに付いている。
ザンベトは、泥棒など(ベナン人にとって、泥棒は殺されても仕方ないほどの重罪)を捕まえに来るそうだ。
悪い子供はつかまえちゃうぞ~っていう、日本のなまはげみたいなものかな。
そしてこのお祭り会場で、ザンベトに出会えた!
しかも2体(?)出てきて、伝統の打楽器にあわせてクルクル回っている。

ウィダのブードゥー祭りは観光客も多いためか、写真を撮るのに5000フランの許可証がいる。
ブードゥー自体、基本的に写真は撮ってはいけない。
だからチャンスなんだけど、そんな大金は払いたくない。
でもザンベトとか、撮りたい!
・・・ので、こっそり隠し撮り。
この日の大きな目標でもあったザンベトも見れたし、お祭りの式典も落ち着いたようなので
すぐ横の海に出て少し休憩。
ベナンでは、男性同士が手をつないで歩いてても普通。

そういえばフランスでもそうだった。旧宗主国であるフランスの影響?!
タクシーでロコサへ戻る。
その道中、町をウロウロしている神様を何体も見かけた。
写真を撮ると怒られそうなので、あきらめ・・・ずに、また隠し撮り。

金の刺繍がはいった着物の帯みたいな生地の服を着て、町を練り歩いていた。
ザンベトとは違うけど、これもズバリ神様である。
やっぱりお付の人がついてた。
神様よ、どこへゆく。
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