◇ 安全性が確認できれば不況はなくなる? = かつてヘリコプター・マネー理論やMMTは、有識者からその弊害を指摘されて敗退した。指摘された弊害は、大別すると3つ。まずコントロール不能のインフレを巻き起こす危険。次に国債価格の急落を招き、長期金利が急騰する危険。そして国家に対する信任が低下し、通貨が暴落する危険である。だから新しい理論は「誤りだ」と断定された。
たしかに従来の経済学では、通貨の供給が増えれば物価は上昇することが常識だった。だがMMTを信奉するアメリカの経済学者はこう言った――「日本では日銀が国債を購入して大量の通貨を供給しているが、デフレだ」と。しかし「なぜ、そうなのか」は、まだ解明されていない。したがって、こういう政策を長く続けてもインフレにならないという保証もない。
国債を大量に発行すれば、価格は下がる。しかし中央銀行が買い取ってしまえば、価格はむしろ上昇する。この点も、日本が実証した。為替相場の下落は、一国だけが国債を大量発行すれば起こるだろう。だが主要国が一斉に大量の国債を発行すれば、起こりにくいのではないか。つまり「みんなで借りれば怖くない」わけだ。
もし政府が国債を大量に発行しても、中央銀行が直接引き受けてしまえば弊害はない。このことが証明されれば、世界は大変わりするだろう。政府はいくらでも景気対策を打ち出せるから、景気後退や不況はなくなる。コロナはそれを検証する機会を与えてくれたのかもしれない。いま医療関係者は文字通り懸命の努力を続けている。経済学者はポカンとしていていいのだろうか。
≪28日の日経平均 = 上げ +497.08円≫
≪29日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
たしかに従来の経済学では、通貨の供給が増えれば物価は上昇することが常識だった。だがMMTを信奉するアメリカの経済学者はこう言った――「日本では日銀が国債を購入して大量の通貨を供給しているが、デフレだ」と。しかし「なぜ、そうなのか」は、まだ解明されていない。したがって、こういう政策を長く続けてもインフレにならないという保証もない。
国債を大量に発行すれば、価格は下がる。しかし中央銀行が買い取ってしまえば、価格はむしろ上昇する。この点も、日本が実証した。為替相場の下落は、一国だけが国債を大量発行すれば起こるだろう。だが主要国が一斉に大量の国債を発行すれば、起こりにくいのではないか。つまり「みんなで借りれば怖くない」わけだ。
もし政府が国債を大量に発行しても、中央銀行が直接引き受けてしまえば弊害はない。このことが証明されれば、世界は大変わりするだろう。政府はいくらでも景気対策を打ち出せるから、景気後退や不況はなくなる。コロナはそれを検証する機会を与えてくれたのかもしれない。いま医療関係者は文字通り懸命の努力を続けている。経済学者はポカンとしていていいのだろうか。
≪28日の日経平均 = 上げ +497.08円≫
≪29日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
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