経済なんでも研究会

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噛み合わない 円安論議

2022-07-01 07:05:16 | 円相場
◇ 切れ味が鈍い野党の理屈 = 日銀の金融緩和政策が、参院選を巡る与野党間の論争テーマになっている。金融政策が選挙戦で議論されることは珍しいが、その原因は現在の物価高。エネルギーや食料の価格が高騰し、国民の生活を苦しめている。日銀がゼロ金利政策に固執しているために円相場が急低下、それが物価の上昇に拍車をかけている。選挙戦では、特に共産党や社民党が「ゼロ金利の廃止」を訴えている。

この問題は国会でも取り上げられ、出席した黒田日銀総裁は「金利を上げると、中小企業の経営が苦しくなる。景気も悪化する」と答弁した。選挙戦で自民・公明党は、この理屈を使って反論している。国民民主や維新の会など野党の多くは、どちらかというと傍観。この理屈で反論されると、それ以上は突っ込めないと知っているからだろう。

だが視点を変えてみたら、どうだろう。ゼロ金利政策のプラスとマイナスを比較する方法だ。たしかにゼロ金利で恩恵を受けている中小企業、住宅ロ-ンを借りている個人は、存在する。しかし企業や個人の多くは、いま巨額の預金や現金を保有している。これらの資産にもし年1%の利子が付けば、個人や企業の利子収入は優に10兆円を超えるだろう。

そうなれば消費も増えて、景気は上向く。結果として円安も多少は是正される。経営が苦しくなった中小企業には、必要に応じて救済策を講じればいい。このように攻め方を変えたら、日銀や与党はどう答えるのだろう。特に野党を応援するつもりはないが、ゼロ金利政策はない方が日本経済にはプラスだと考えている。

        ≪30日の日経平均 = 下げ -411.56円≫

        ≪1日の日経平均は? 予想 = 上げ≫

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