経済なんでも研究会

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埋蔵金12兆6000億円 を使おう

2022-07-29 07:07:34 | 日銀
◇ 日銀が株の買い入れで巨額の含み益 = 日銀は金融緩和の手段として大量のETF(上場投資信託)を市場から買い入れてきたが、株価の値上がりで巨額の含み益を生じている。日銀の発表によると、6月末時点でETFの保有残高は49兆4724億円だった。しかし、その買い入れ価格は36兆8745億円。その差額12兆5979億円が含み益となっている。国民1人当たりにしても、約10万円という大きさだ。

この‟埋蔵金”を有効に使おうという声が、各方面から挙がっている。その1つは「ETFそのものを国民に無償で配布したら」という提案。国民1人につき、10万円の金融資産が配られることになる。しかし多くの人々が、現金化するために売り出したらどうなるか。市場は大混乱に陥る危険が強い。だから実行はムリ。

それなら有償にしたらどうか。たとえば時価より1割ほど安い値段で、希望者に売却する。だが希望者が殺到して大混乱になるだろう。また、この場合も一斉に売り出されたら、株価は暴落してしまう。だから、この方法も実行は難しい。あとは日銀が市場で売って現金化するしかないが、これも株価の急落を招くことは避けられそうにない。

巨額にのぼった日銀の含み益を、なんとか使いたい。しかし方法が見付からない、というのが現状のようだ。たとえば日銀の含み益を担保として、新しい基金を創設。その基金が送電線の敷設や固定電池の研究開発を、重点的に支援する。そんな体制は築けないものだろうか。とにかくグズグズしていて株価が下がってしまえば、元も子もなくなってしまう話なのだ。

        ≪28日の日経平均 = 上げ +99.73円≫

        ≪29日の日経平均は? 予想 = 上げ≫

Zenback

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