◇ FRBに対する不信感が噴き出す = ダウ平均は先週78ドルの値下がり。週の半ばにジェットコースターのような上下動を演じたあと、結局は小幅な下げに落ち着いた。まずFRBが0.5%の利上げと量的引き締めの開始を発表した4日、株価は982ドルとことし最大の上げ。ところが、あくる5日には1063ドルも下落した。この下げ幅は20年6月以来2年ぶりの大きさ。なにが株価の大揺れをもたらしたのか。
パウエルFRB議長が「0.75%の利上げは考えなかった」と明かしたことで、市場は一安心。これで4日の株価は急上昇した。ところが、よく考えてみると「0.5%の利上げでも影響は大きい」ことに気が付く。長期金利も3.1%台に跳ね上がった。パウエル議長は6月も0.5%の利上げを実施すると言うが、これで景気が悪化することはないのだろうか。要するに「FRBは景気後退を招かずに、インフレを抑えられるのか」という不信感が噴出。5日の株価は大きく下げた。
日経平均は先週156円の値上がり。ダウ平均が1000ドル下げたにもかかわらず、6日は200円近く上昇した。こんなことは、きわめて珍しい。ニューヨークで売った投資家が、東京の出遅れ株を狙ったという解説も出ている。たしかに3月決算の発表をみると、エネルギーや資源高が業績にプラスとなった企業と、マイナスになった企業の二極化が明瞭になっている。物色には適した環境になっているのかもしれない。
今週は9日に、3月の毎月勤労統計。10日に、3月の家計調査。11日に、3月の景気動向指数。12日に、4月の景気ウオッチャー調査。アメリカでは11日に、4月の消費者物価。12日に、4月の生産者物価。13日に、5月のミシガン大学・消費者信頼感指数。また中国が9日に、4月の貿易統計。11日に、4月の消費者物価と生産者物価を発表する。
≪9日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
パウエルFRB議長が「0.75%の利上げは考えなかった」と明かしたことで、市場は一安心。これで4日の株価は急上昇した。ところが、よく考えてみると「0.5%の利上げでも影響は大きい」ことに気が付く。長期金利も3.1%台に跳ね上がった。パウエル議長は6月も0.5%の利上げを実施すると言うが、これで景気が悪化することはないのだろうか。要するに「FRBは景気後退を招かずに、インフレを抑えられるのか」という不信感が噴出。5日の株価は大きく下げた。
日経平均は先週156円の値上がり。ダウ平均が1000ドル下げたにもかかわらず、6日は200円近く上昇した。こんなことは、きわめて珍しい。ニューヨークで売った投資家が、東京の出遅れ株を狙ったという解説も出ている。たしかに3月決算の発表をみると、エネルギーや資源高が業績にプラスとなった企業と、マイナスになった企業の二極化が明瞭になっている。物色には適した環境になっているのかもしれない。
今週は9日に、3月の毎月勤労統計。10日に、3月の家計調査。11日に、3月の景気動向指数。12日に、4月の景気ウオッチャー調査。アメリカでは11日に、4月の消費者物価。12日に、4月の生産者物価。13日に、5月のミシガン大学・消費者信頼感指数。また中国が9日に、4月の貿易統計。11日に、4月の消費者物価と生産者物価を発表する。
≪9日の日経平均は? 予想 = 下げ≫