◇ 3月はさらに濃くなる見通し = 経済産業省の発表によると、2月の鉱工業生産指数は前月より0.4%上昇した。ただし内訳をみると、自動車などの輸送用機械は11.5%も急減している。中国で新型コロナ肺炎が蔓延し、部品などの供給が制約されたためだと考えられる。また3月の予測は5.3%の減少となっており、コロナの悪影響が本格化する見通しだ。経産省も「2月の調査はコロナ肺炎の影響を十分に反映していない」と説明。今後の動向を警戒している。
同じく経産省が発表した2月の商業動態統計によると、小売販売額は11兆2280億円で前年を1.7%上回った。業態別にみると、スーパーは6.0%の増加。コンビニは3.4%の増加となっている。消費増税後の買い控えが一巡したことに加えて、コロナ肺炎騒ぎで食品や医療品の買い急ぎがあったためとみられている。またデパートは外国人客の減少で、11.8%の大幅減となった。
総務省が発表した2月の労働力調査によると、失業率は2.4%で前月と変わらず。就業者数も増えたが、失業者数も3万人増加した。自動車などの生産休止が響いたものと考えられる。また厚生労働省が発表した2月の有効求人倍率は1.45倍で、前月より0.04ポイント低下した。特に注目されるのは、全産業で新規求人が減少したこと。製造業では24.7%も減少した。
2月の時点では、コロナ肺炎は中国で蔓延。日本ではクルーズ船に関心が集中していた。それでも自動車生産やデパートの売り上げには、その影響が顕著に現われ始めている。また全産業で新規の求人が減少したことは、経営者の多くが今後の景気動向に不安を感じ始めたことを反映している。3月には、これらの経済指標がみな悪化することは必至。その深さを心配する段階に入ってきた。
≪1日の日経平均 = 下げ -851.60円≫
≪2日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
同じく経産省が発表した2月の商業動態統計によると、小売販売額は11兆2280億円で前年を1.7%上回った。業態別にみると、スーパーは6.0%の増加。コンビニは3.4%の増加となっている。消費増税後の買い控えが一巡したことに加えて、コロナ肺炎騒ぎで食品や医療品の買い急ぎがあったためとみられている。またデパートは外国人客の減少で、11.8%の大幅減となった。
総務省が発表した2月の労働力調査によると、失業率は2.4%で前月と変わらず。就業者数も増えたが、失業者数も3万人増加した。自動車などの生産休止が響いたものと考えられる。また厚生労働省が発表した2月の有効求人倍率は1.45倍で、前月より0.04ポイント低下した。特に注目されるのは、全産業で新規求人が減少したこと。製造業では24.7%も減少した。
2月の時点では、コロナ肺炎は中国で蔓延。日本ではクルーズ船に関心が集中していた。それでも自動車生産やデパートの売り上げには、その影響が顕著に現われ始めている。また全産業で新規の求人が減少したことは、経営者の多くが今後の景気動向に不安を感じ始めたことを反映している。3月には、これらの経済指標がみな悪化することは必至。その深さを心配する段階に入ってきた。
≪1日の日経平均 = 下げ -851.60円≫
≪2日の日経平均は? 予想 = 下げ≫