◇ 次の材料が見付からない = 株式市場は先週、2つの大きなイベントを乗り越えた。1つはFRBによる政策金利の引き上げ。もう1つはオランダの総選挙である。しかし株価の反応は予想外に小さかった。ダウ平均が利上げ発表の当日に100ドルを超えて値上がりしたほかは、ダウも日経平均も連日2ケタの値動きにとどまっている。なにか次の材料を探して、足踏みしている風情のようだ。
FRBは3回目の利上げに踏み切ったが、市場は早くから織り込み済み。そのせいもあって、市場の反応は穏やかだった。年内の利上げは「あと2回か3回か」といった議論も聞かれるが、そんなに切実な問題ではなくなってきている。オランダでは反移民・反EUの自由党が議席を伸ばせず、ルッテ現首相の続投がほぼ確実となった。したがって市場は無反応。
ダウ平均は先週12ドルの値上がり。今週は2万1000ドルに再挑戦することになる。一方、日経平均は週間83円の値下がり。スキャンダラスな政治の話にはコト欠かないが、どうも日本経済が元気になるような材料が出てこない。市場ではまだ2万円への期待も萎んでいないが「もう待ちくたびれた」という感じも強まっている。
今週は22日に、2月の貿易統計と1月の全産業活動指数。アメリカでは22日に、1月のFHFA住宅価格と2月の中古住宅販売。23日に、2月の新築住宅販売が発表される。
≪21日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
FRBは3回目の利上げに踏み切ったが、市場は早くから織り込み済み。そのせいもあって、市場の反応は穏やかだった。年内の利上げは「あと2回か3回か」といった議論も聞かれるが、そんなに切実な問題ではなくなってきている。オランダでは反移民・反EUの自由党が議席を伸ばせず、ルッテ現首相の続投がほぼ確実となった。したがって市場は無反応。
ダウ平均は先週12ドルの値上がり。今週は2万1000ドルに再挑戦することになる。一方、日経平均は週間83円の値下がり。スキャンダラスな政治の話にはコト欠かないが、どうも日本経済が元気になるような材料が出てこない。市場ではまだ2万円への期待も萎んでいないが「もう待ちくたびれた」という感じも強まっている。
今週は22日に、2月の貿易統計と1月の全産業活動指数。アメリカでは22日に、1月のFHFA住宅価格と2月の中古住宅販売。23日に、2月の新築住宅販売が発表される。
≪21日の日経平均は? 予想 = 下げ≫