ぽよん日和

日々の小さなしあわせ・・・

移植の日のこと 3

2009-07-03 15:46:57 | 2人目不妊
『 マザーランド 』 へ案内してくださるのは

いつも1階で駐車場の管理をされている方でした。



院長先生に 『 マザーランド 』 のお話しをを聞いたときから

もうすっかり院内の何処かにあるものと思い込んでいたのですが

案内してくださる方に傘を持っているかどうか聞かれて

やっとそうじゃないことを知りました 


かなり激しく降っているので折りたたみの傘をさして

息子が濡れないようにしながら

セントマザーから程近い道路を挟んで反対側にある

『 マザーランド 』 に急ぎます 


案内の方は、ドアを開けて中にいた保育士さんらしき人に

声をかけると一足先に戻られました。


息子は、お部屋の入り口にある安全ゲートの前で

よろこんで靴を脱がされ大はしゃぎでお部屋に入って

早速、遊んでいます 


あたしは、受付であらかじめ記入していた申込み書を手渡して

保育さんに聞かれるままに今日の体調や様子を答え

お昼ご飯用のパンと牛乳、簡単なおやつとお水

その他のオムツ換えセットやタオルなどが入ったバックも手渡して

息子に声をかけましたが...

あたしだけその場を離れると察知した息子は

泣きながらゲートに走ってきて手を広げて激しく抱っこ要求です 


大泣きする息子にも分かるように何度かゆっくりと


『 お母さんが先生にもしもししてもらってる間、ここで遊んでてね。

  お友達もいるから大丈夫だよ~  』


って昨日から言い聞かせていることを言ってみましたが


『 抱っこ  抱っこ  』


と大泣きするばかりなので1度抱き上げて落着くまでと思ったのですが

保育士さんが 『 大丈夫だよ~  』 って言いながら

抱こうとするとまた更に大泣きするので...

ごめんね  って心の中で謝りながら

『 大丈夫だよ~。もしもしが終わったらすぐに迎えに来るからね  』


って言って保育士さんにお願いしてセントマザーに戻りました 


息子の泣き声がしばらく背中から聞こえていて

何とも言えない辛い気持ちでしたが...

ココは、息子にもがんばってもらうしかありません。



受付に戻るとそのままリカバリー室に行くように指示されました。

懐かしいナースステーションの横を通って

リカバリー室で看護師さんに名前を言うと

入り口近くにあるロッカーに貴重品を入れて

カーテンで仕切られているベッドの1つに入って

上半身は、そのままで良いので下だけ全て脱いで

手術着を上から羽織って待機するように言われました。


採卵からの流れで移植したときには

いろいろと準備が必要で看護師さんに

移植までは、尿意をガマンするように言われたりしたのですが

今回は、分かってるものとされているのか

移植前には、何の注意もなく...

あれよあれよという間に名前を呼ばれて確認され

移植前のスタンバイOK状態になってしまいました 


ベッドに寝てひざを立てたスタンバイ状態で

待っている短い時間ももうドキドキしてしまいます 


その間にもいろんなことが思い出されました。


前後のことは、覚えていないのですが息子の妊娠中に熊本の上通りで


『 残っている凍結卵を戻すのを最期の治療にしよう。』


ってだんな様に言われこの妊娠が最期かもしれないと思うと

哀しくて涙が溢れてしまいそうになったことや

前回の移植のときの院長先生の様子や手術室の光景が

鮮明に甦ってきて更にドキドキしていると

すぐに名前を呼ばれもう1度確認されて

いよいよ手術室に入ります  



中で最期にもう1度名前の確認をされて

移植のための消毒と子宮の位置や長さの確認が始まります。


今回は、院長先生ではなくて

内診をしてくださったN先生でした。


『 ゆったり脚を開いて出来るだけ力を入れないでくださいね  』
 

そう言いながら看護士さんがお腹の上から

エコーをギュウギュウ押し付けてきます 


『 こんなに苦しかったけ  』


以外にもこんなに苦しいことでもすぐに忘れちゃうものなのね 


そういえば前回の移植時には、エコーのとき看護士さんから
 

『 息をゆっくり吐いて~  』 


って言われてたことを思い出しました 
 

確認のためにグリグリしている間は、かなり長く感じられて

あまりにも苦しいので自分で呼吸を整えながらゆっくり息を吐いてみる。


でもやっぱり苦しい~ッ 


それでもあたし達の大切な卵を無事にお迎えするためです。

がんばれます 


何とかその長い時間を終えて13時10分に

ようやく無事に卵を迎えることが出来ました 


『 ありがとうございます。 』


そのまま回復室に運ばれて1時間安静ですが

回復室に向かう途中、これから移植のために手術室に入る

院長先生にすれ違いました。


何とも言えない気持ちです。

これまでの感謝の気持ちと院長先生にお会いするのも

もうこれが最期かもしれないという何だか寂しいような気持ち。



回復室では、移植を終えた人たちが次々に運ばれて

カーテンに仕切られたベッドで1時間寝ています。


前回は、意外と早く寝てしまっていて

気が付いたら1時間経っていた感じでしたが

今回は、かなり緊張していたせいかなかなか眠ることも出来ず

看護師さんに移植後から妊娠判定までの説明を受けた後は

シーンとした部屋の中でただただ天井を見上げながらお腹をさすっていました。


『 卵ちゃん達、がんばって大きくなってね。 』


それでもふと気が付くとどうやらうとうとしていたようでした。


前回もこうして天井を見ながら初めてお腹に戻ることの出来た

卵ちゃん達と一緒に過ごしたんだなぁ。


寝ていた時間は、あまり長くなかったようで

それからしばらくして、やっと最初の移植の方が

看護師さんに呼ばれて回復室を出ることになりました。


時間が来て何人か回復室を出た後

あたしの名前も呼ばれたのでその場で着替えて

リカバリー室に貴重品を取りに行き

もう来ることのないだろう懐かしいナースステーションを

ちょっとだけ横目に見て...

お会計を済ませるために受付に向かいました。


気持ちは、意外と落着いていました。


受付では、あたしの名前を憶えていてくれた方が

お会計は、後で良いので息子を先に迎えに行くように促してくれたので

エコーのために何となくガマンしていたお手洗いをすませて

『 マザーランド 』 へと向かいました。



ドアを開けるとそこには、数人の赤ちゃんとお友達の中で

満面の笑みを浮かべてはしゃいでいる息子 


元々、場所見知りも人見知りもほとんどなかったし

安心してはいましたが今回は、別れ際に激しく泣いたので

少し心配になったりもしたけど...

やっぱり全然、大丈夫でした 


『 お母さんと別れた後は、すぐに元気になって遊んでいましたよ  』


どうやら保育士さんにもマイブームの

『 これ何だ  』 を何度も言ってたようです 



お会計時に 『 マザーランド 』 の保育代3,000円も支払いました。


それからお隣にある薬局でお薬をもらったのですが

名前を呼ばれて受け取りに行ってみると

保冷剤入りのクーラーボックスが用意されていてちょっとビックリ 


着床を助けるためのプロゲステロン膣錠を処方されていたのですが

座薬だったので気温で溶けないようにという配慮からでした。



それから小雨の降る中、宿泊先に戻って

やっとゆっくりと息子と2人でお昼ご飯のパンを食べました。


息子は、預かり保育の間遊びに夢中でご飯に興味がなく

お水だけ飲んでいたようです。

あたしも前回同様、お昼を用意していたものの

食べる気になれずそのままお持ち帰りでした。


息子は、お昼を食べてやっと落着いたようで

ほぼ食べ終わった頃に食べながら爆睡 


そのまま夕方まで爆睡でしたが...

その間も雨は、激しく降ったり止んだりだったので

雨が落着いて上がった頃にお世話になっている鍼灸院に

改めてご挨拶に行こうと決めました。


夕方までの2時間くらい何をしていたのか

あまりよく思い出せませんが...

とにかく17時くらいになると雨が上がっていたので

息子をちょっとずつ起こして17時30分くらいには

鍼灸院に向かいました 



鍼灸院では、タイミング良く患者さんがきれたときで

先生達も手が空いた状態だったので

それから2時間近く患者さんが来られるまで

息子も目一杯遊んでもらったり

あたしもなんだかんだといろいろお話しをさせてもらって

移植後のドキドキするはずだった時間を

心穏やかに過ごせることが出来ました 



鍼灸院で先生達とお別れしてからは晩ご飯です。

折尾に住んでいた頃によく行ったおいしいお店も

お好み焼き屋さんは、たまたまお休みで

うどん屋さんは、もうお店をやってない様子だし

息子が一緒に食べることを考えると

後は、駅前にある二鶴寿司しか思いつかず

最後の綱でお店に行ってみると...

あの頃と変わらない様子でご主人がいてうれしくなりました。


人生で初めての妊娠判定を頂いたお祝いをしたのもココでしたから。


そのままお店で食べても良かったのですが

息子もいるし、ゆっくり落着いて食べようと思い

散らし寿司と巻物を1本持ち帰りでお願いしました。


待っている間に息子には、ヤクルトをあたしには、お茶を頂けて

人生初のお寿司やさんのカウンターで息子も飽きずに待てました。



宿泊先に戻ってからすぐに息子が食べたい要求だったので

早速、包みを開けて息子にも食べさせましたが

久しぶりに結構な量を満足そうに食べてくれてうれしかった 


息子と2人になってふと時間の隙間が出来ると

いろいろと考えてしまってドキドキしてしまうけれど

息子がいてくれるおかげで何とか落着いていられます。


お風呂に入ったときに


『 今、お母さんのお腹の中に赤ちゃんの卵がいるのよ。

  がんばって大きくなって赤ちゃんになってくれたら良いね  』


って言うと 『 赤ちゃん  ね~ッ  』

って言ってくれました。


何だかうれしかった 



息子を寝かしつけた後は、座薬を入れてドキドキしながら眠りにつきました。


卵ちゃん、どうか無事に大きくなってね 


それだけを思って眠りにつくしかありませんでした。


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移植当日のこと 2

2009-07-02 18:48:35 | 2人目不妊
中待合室に入るとまた不安が募ります 


卵の融解は 

成長は、どうだろう 

それより排卵時に9.7mmだった子宮内膜は、どうだろう 

排卵後だからもっと薄くなってるんじゃないか 

もしかしたら戻せる最低基準の8.0mmをきっているんじゃないか 

勝手な想像だけでどんどん不安になっていく 


『 あっち  あっち   』


でも息子が上手い具合にちゃんと現実に引き戻してくれます 


ロビーに戻って遊びたいと訴える息子を何とかなだめると

今度は、中待合室でウロウロキョロキョロ 


内診のドキドキも忘れてなるべく迷惑にならないように

声をかけたり、抱っこしようとしていると


『 ぽよんさん  』


とうとう呼ばれてしまった 


呼ばれずに待っているのもドキドキだけど

いざ、呼ばれるともっともっとドキドキするのね 



いよいよ息子を連れて内診室へ入ります。

見慣れない小部屋にはしゃいで勝手に奥まで進んじゃう息子 

アッという間にカーテンの仕切りの向こうにまで走って

看護士さんにかまってもらっている様子 


一応、声をかけつつ準備して内診台に上がると

すぐに先生が入ってきて内診開始...

声の感じだと院長先生ではなくて

息子のお産の前半を診てくださったN先生。



グリグリグリ... 

  
   ドキドキ... 


グリグリグリ...


   ドキドキ...



あたしも不安なので患者側にある小さなモニターを見ようと

頭の上を見上げるといつも先生と一緒に確認出来るはずのモニターが

今日は、何故か真っ黒で何も確認出来ず 


先生や看護師さんがモニターの電源を入れ忘れているのか  

それとも何か理由があってわざと電源を入れてないのか 

何となくまた不安になっていると

先生が何も言わずにただ内診を終えることだけ告げて

終わってしまったので...

またまた内膜の厚さが足りないんじゃないかって

更に不安になりながらも

まだまだウロウロしたい息子を連れて

内診室を出ることになりました 



後は、院長先生にお話しを聞くために

ロビーでしばらく待つことになっていましたが

息子のオムツ換えもあったのでオムツ換えコーナーのある

産科の待合室へ行きオムツ換えをすませて

そのまま空いている産科近くの椅子にかけていると

看護士さんが呼びに来られて...

いよいよ院長先生のお話しを聞くことになりました 


もうドキドキし過ぎてお話しを聞くための

カウンセリングルームに向かうだけで

涙が溢れそうになるし...

身体中が心臓になったみたいにドキドキバクバク 


中に入って院長先生を見たら更に涙が溢れそうになりながらも

何度もメールでお返事頂いたことに何とかお礼を言うと

すぐに看護師さんに院長先生の横に座るように言われ

息子にも一緒に座るように促しながらも

緊張と不安でっぱいになってしまったあたしでしたが...

息子は、そんなあたしには全くお構いなく

院長先生の向かいの椅子に自分で上がって堂々と座り

院長先生にもお愛想をふりまきつつ

テーブルの上に無造作に並べている資料やクリップに興味津々 


院長先生が息子にやさしく話しかけてくださりながら

看護師さんに指示して子ども用に用意してある

ラムネのお菓子をくださいました。


そして更に息子が気になっているテーブルの上のクリップも1つ下さって

そんな何気ないやりとりに張り詰めていたあたしの気持ちも少し和み

『 かわいいじゃない  』

って言ってくださる院長先生の温かい言葉に更に和みました。



そしていよいよ本題の卵の成長具合と移植について...


院長先生 『 2個あるけどどうする 

       ん~、グレードは、少し落ちる  』


ぽよん  『 それは、前回よりも落ちるということですか  』


院長先生 『 そうだね  で、どうする  』


あたし達は、もうこれが最期の治療だと決めて臨んでいるので

院長先生の判断にお任せするという気持ちを伝えると


『 じゃあ、2個戻そう  今回は、グレードが落ちるし。 』


っていうことでその場で今日の日時と凍結胚を2個戻してほしい旨と署名を

書面に直筆で記入することになりました。


院長先生のお話しでは、本当は経産婦には1個だけ戻すそうです。

後でだんな様にも最近、学会で年代と妊娠暦によって

1回に戻す卵の数が制限されていると聞きました。



院長先生があたしが直筆で記入した書面を確認しながら


『 がんばって兄弟を作ってあげようじゃない  ねッ  』


って声をかけてくださってあたしの肩をポンと叩いてくださいました。


張り詰めていた緊張の糸が切れて

こらえきれずに涙がこぼれてしまいました。


卵のグレードが落ちていたとしてもそれももう神様にしか分からないことだし

その卵が順調に成長してくれるのかどうかも分かりません。

全ては、もう神様にお任せしたこと...

今日、無事にあたし達の大切な卵を

ちゃんとお迎え出来ることに感謝するだけです 


『 東京の生活は、もう慣れたかい  』


って聞いてくださる院長先生の言葉にも


『 はい... 』


って小さく答えるのがやっとでした。


それから院長先生にお礼を言ってカウンセリングルームを出て

少し落着いてから受付に行き 『 マザーランド 』 の申込みをすると

1階に案内する人がいるので1階に降りるように促されました。



まだまだ遊び足りなさそうな息子を連れて

1階に下りると午前中より雨足が強くなっていました 


                           つづく...


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移植当日のこと 1

2009-07-02 17:25:44 | 2人目不妊
前日の夜は、北九州入りが遅かったこともあって

初めての場所に大はしゃぎの息子を12時前にやっと寝かしつけて

ドキドキする自分を何とか落着かせようと

目を閉じて何も考えないようにと思いながらも

なかなか寝つけず...

何となく眠れないなぁって思っているうちに

寝てしまっていたようで...

気が付いたらまだ早朝5時前でした 



そのまま息子を起こさないようにしながら

何となく朝を向かえ...

セントマザーの受付に行く10時30分まで

宿泊先のディリーマンション ハウス倶楽部で

(  セントマザーから徒歩1分でワンルームタイプのお部屋  )

ゆっくり過ごしても良かったのですが...

それでは、やっぱりかなり緊張してしまいそうだし

お日様は、出てないもののまだ雨も降っていなかったので

気分転換も兼ねて息子との朝ご飯とセントマザーに持ち込むお昼を

大好きだったおいしいパン屋さんに買いに行くことにして

これまた懐かしい堀川沿いを散歩しました 



駅付近にあったトンカツ屋さんやちょっとしたカフェがなくなっていたり

空き地も増えてちょっとまた寂れた感が増したような通りを過ぎて

いつも朝から賑わう野菜や果物の露天商のお店が出る堀川沿いの路地を

電車を見ながら歩いてパン屋さんに向かい

相変わらずそそられるおいしそうなパンと牛乳を買って帰ろうとしていると

途中、小雨が降ったり止んだりもして...

もちろん息子のいつものイヤイヤ攻撃もあったりするので

良い具合にドキドキ  を現実に引き戻してもらったり

以前から仲良くさせてもらってるお友達のMaamiさんから

パワーのこもった励ましのメールを頂いて元気と勇気をもらいながら

宿泊先へと戻る途中...

折尾に住んでいた頃から今でもお世話になっていて

セントマザーにも程近い鍼灸院の窓を見ると灯りが付いていたので

いつも元気でパワフルな先生達のパワーをもらいに

そのままお顔を見に行くことにしました。


朝から急に押しかけて患者さんもいらっしゃったにも関わらず

いつもと変わらない様子で歓迎してくださって

ちょこちょこっとお話しもさせてもらって

たくさんの元気とパワーも頂いて

移植後にまた午後からゆっくりお伺いする約束をしました。


先生母娘のいつもと何1つ変わりないパワフルパワーに

何処かそわそわしていた気持ちも少し落着いた気がします。



そして時間まで宿泊先で息子と朝ご飯 


何となく見ていたN○Kの教育テレビで

赤ちゃんが産まれるまでのお腹の中の卵ちゃんの成長を

追った番組が流れていて...

息子の世話をしながらもついつい何となく見入ってしまいした。


そうこうしているうちに時間になったので

セントマザーに向かおうとふと窓を見ると結構な雨模様 


でも折りたたみ傘しか持っていなかたので

傘を差して手荷物を持って息子を抱っこしながら

セントマザーへと急ぎました。



久しぶりのセントマザーの雰囲気は、変わりなく...

受付で凍結卵の戻しであることを伝えて名前を記入。


預かり保育のことも伝えるとまずは、内診を受けて

院長先生とのお話しがあるまで今日、戻せるか

それとも戻せないのかは、まだ分からないので

子どもを預けるのは、戻しが決まってからが良いっていうことで

預ける際に受付に渡す控え付きの保育申込み書に記入だけして

自分で持っていることになりました。


それからロビーのソファーに座ってしばらくは

息子も大人しくテレビを見たり

おやつを欲しがって食べたりしていましたが

やっぱりガマン出来ず、ウロウロキョロキョロして

走ったり、あちこちに移動してはしゃいだり...

そのうち同じくらい年頃のの女の子を見つけて遊ぼうアピールして

女の子のおばあちゃんやママにもかまってもらったりして

おやつまでいただいていたのでお迎えにいくと

おばあちゃんが子どものことや治療のことでいろいろお話ししてくださって

思いがけずあたしまでリラックスさせてもらえました。


何気ないご縁に感謝です 


この時点でもう1時間待ち 

待ち時間が長いであろうことは覚悟してはいましたが

何となく卵の融解や成長にも不安が募ります 



それからしばらくしてお家に帰る女の子のご家族とお別れして

もうジッとしていられない息子を連れて

キッズコーナーへと移動してしばらく遊んだりビデオを見たり

気が付くともう12時前... 


今日も患者さんが多いし

多分、外来が遅れ気味なんだろうと思っていると

やっぱり院内放送が流れました。


でも予定では、10時30分に受け付けてお昼を挟んで移植

ということだったのでもうすぐお昼になっちゃうし

一応、受付であとどのくらい待ち時間がありそうか

確認してもらうことにするとまだ名前も伝えないうちに

すぐに確認してくださって...


『 ぽよんさん、もう今お呼びするところだったので

  どうぞ、中に入ってお待ちください  』


今朝、受付をしてもらった人とは違うのに

2年前に通っていた頃からいる受付の人が

ちゃんと名前を憶えていてくれたことにちょっと驚きました。



そして息子を連れていよいよ中待合室へ入ります。


                        つづく...




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福岡空港

2009-06-30 12:41:36 | 2人目不妊
朝、かしわ飯も食べたし

心置きなく帰りまぁす (*^.^*)
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とうとう最期…

2009-06-29 06:07:48 | 2人目不妊
やっぱり緊張しているのか…

今朝は、早朝5時前に何となく

目が覚めてしまいました。


昨日、飛行機に乗って大はしゃぎだった息子も

離陸してしばらくすると…

福岡空港に着陸直前まで爆睡でした(笑)。


手荷物がかなり大きくて重いので

手荷物を受け取ってすぐに息子は、おんぶで

北九州入りしました。





最期の治療だと思うとやっぱり切ないし

今までのいろんな思いが一片に押し寄せてきて

なんとも言えない苦しいような哀しいような

でももうこれで最期だという感慨深いものもあり…

あたし達にまた小さな命が授かるかもしれない

小さくて大きな希望と期待もあるし

とうとうこれで終わり…

もうあたしが妊娠することも

息子に兄弟が出来ることも

もう二度とないかもしれないという不安や哀しみも

もうなにもかもが大きな波のように

いっぺんに押し寄せては引いて…

引いては押し寄せて胸がいっぱいになります。



でももう泣いても笑ってもこれが最期…


今日は、移植後の折尾名物かしわ飯を楽しみに

懐かしい北九州を楽しみに

なるべく気負わずに…

あたし達の大切な卵ちゃんをまたお迎え出来ることに

感謝してがんばりたいと思います。
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羽田空港

2009-06-28 17:38:13 | 2人目不妊
いよいよ息子と2人きりで初めての空の旅…


明日の移植は、10時30分からに決まりました。


予定を聞いた電話口でも涙がこぼれそうでした。

今日は、一日何でもないことで涙がこぼれます。

空港でだんな様と別れた後も…

その後で携帯に電話をくれた別れぎわも…

でも息子が良い具合に現実に引き戻してくれます(笑)。

息子もいてくれて良かった。

明日は、息子は、院内の『マザーランド』で預かり保育。


いろんな意味でドキドキします(*^.^*)



もうすぐ出発です。

行ってきまぁす。
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融解日

2009-06-28 06:49:50 | 2人目不妊
明日の移植予定に向けていよいよ凍結胚の融解が始まります。



その後、院長先生からのお返事は、ないものの

前回に頂いたメールのお返事で8割がた決まった覚悟は

昨夜、北九州に向かう準備をしながら...

いや、もしかしたらその前からもう完全に決まっていたのかもしれません。


移植予定が決まった翌日の木曜日までは

何だかまだ気持ちが落着かず押し寄せる不安ばかりが大きくなって

納得もいかず、気持ちも不安定で涙がこぼれたりドキドキしてばかりでしたが

昨日からは、少しずつ気持ちも固まって...

もちろん、ドキドキするし不安もないわけではないけれど

最期の治療に向き合う勇気がわいてきている気がします。



今日は、いつもお世話になっている中国鍼の先生に

急きょ、お願いして予約が取れたので午前中に中国鍼に行って

いつもバリバリにこっている肩と背中を楽にしてもらって

最期の移植に向けて婦人科系のツボも刺激してもらいながら

心身ともにリラックス&活力を頂いてきたいと思います。


先生は、中国の女性で日本にお嫁に来ていて

日本語も上手だし、何より明るくて前向きなパワーのある方なので

お会いするといつもたくさんのエネルギーを頂けます。


それに先生ご自身も不妊治療のご経験があるので

お互いに気持ちを分かり合え、分かち合える部分も多いのです。



午後からは、明日の移植に向けて羽田空港に向かい

夕方4時にセントマザーに連絡して移植日の予定の詳細を聞いて

その時点で問題がなければ夜の便で福岡へ向かいます。


移植日の朝、もう1度最期の確認でセントマザーへ連絡して

凍結胚が問題なく融解出来ていれば予定通りの移植となります。



移植日当日まで凍結胚がちゃんと融解されて胚盤胞まで育ち

無事に移植出来るのかどうかは、まだ分かりませんが

まだ小さな、しかもイヤイヤ期に突入した息子と一緒なので(笑)

もしかしたら無駄足になるかもしれない覚悟で

まずは、午後4時の第一関門突破を願って羽田空港へ行ってきます。





体中が心臓になったみたいにドキドキするけれど

覚悟を決めた以上、最期まであきらめずに

がんばって良いイメージを持って

今日も1日笑顔で過ごしたいと思います。


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覚悟を決めた!

2009-06-26 23:48:15 | 2人目不妊
6月26日 


 生理周期 26日目

 基礎体温 35.94℃





排卵から2日...

未だに低温期のあたしの基礎体温 


前回の移植時は、採卵からの流れもあって

最初から移植後までずっと数種類のホルモン剤に力を借りて

身体を良い状態に保っていました。


でも今回は、生理を起こすためのホルモン剤以外の使用はなく

自然周期の流れであたし自身の身体そのもので

最期の移植に臨もうとしています。


元々ひどい生理不順で独身時代には、多忙な仕事によるストレスで

半年に1度生理があるかないかという時期もありました 


だんな様と出会ってだんな様の子供が欲しいという思いから

初めて基礎体温をつけてみましたが自分で見ても

低温期も高温期もジグザグでガタガタのよく分からない基礎体温で

排卵しているのかしていないのかも分からない状態でした 


思い切って婦人科の門を叩きいろんな検査を経ても不妊原因が分からず

初めて自分のお腹にメスを入れる覚悟を決めて腹腔鏡検査も受けました。


それでもはっきりとしない不妊原因に不安と少しの期待も持ちつつ

タイミングを経てAIHを繰り返し、いつまでも答えも結果も出ない日々に

何度も涙を流して、その度にだんな様に励まされ支えられて

そうしてやっと思い切れた体外受精でそれまで見つからなかった

不妊原因があたしの卵の受精障害にあると分かりました。


顕微授精でやっと出会えただんな様とあたしの分身は

初めて受精することができた上に小さな命として

あたしのお腹に宿ることも出来たのです。


例えようのないしあわせな時間をお腹の中の小さな命と過ごした日々。

その小さな命があたし達の元に無事産まれて来てくれた日のことは

今でも鮮明に憶えています。


そしてこの子にどうしても兄弟が欲しい。

まだ眠っているあたし達の大切な大切な卵を

その小さな小さな命をもう1度お腹の中で育てたいという

気持ちは日増しに哀しいほど強くなりましたが

でも肉体的にも経済的にも限界があるという現実もあり

今、こうして最期の治療と決めた凍結胚移植に臨もうとしています。




最期の治療だと思うと終わらせるのがコワい 

妊娠するには、高齢化している自分の身体にも自身がない 

この治療で妊娠に至らなければもう2度と妊娠することも

息子に兄弟をつくってあげることも出来ないのが哀しい 


そんな気持ちばかりが大きく膨らんでしまっていたのかもしれません。





院長先生に頂いたメールのお返事には


『 卵胞がはっきりと確認されておりませんが

  尿の反応は、はっきりと出ておりますので

  6月24日を排卵日として計算しております。

  もしあなたが不安ならば、もう一周期

  様子をみられてはどうでしょうか。

  後悔のないようにされてください。』


とありました。


でも一番、気になっていた子宮内膜の厚さと

排卵後も低温期のままだということについては

何も触れられていませんでした。



院長先生が特に何もおっしゃらないということは

移植可能な状態であると解釈出来ます。

でも子宮内膜と低温期については、まだ不安が残るので

その2点についてのみもう1度率直なご意見がうかがいたいと

すぐに返信しました。


お返事は、まだ届いていませんが...

院長先生が上記2点も特に気にすることはないというのであれば

今回の最期の移植を先延ばしにせずに

今、出来る状態や状況にあるときにやろうと

8割がた気持ちが固まりました。



信頼する院長先生の判断で移植が決まったのなら

結果は、どうであれその時期なのだと思えます。


そうは、言っても結果が出なければ...

しばらくは、落ち込んで哀しい気持ちになるのでしょうが

今までそうしてきたようにきっとだんな様が支え励ましてくれて

前向きに生きていく力をくれるでしょう。



最期の最期まで不安な気持ちばかりが膨らんでしまいますが

でも本当の最期は、泣いても笑っても神様にお任せすることしか出来ないし。




明日は、気分転換に髪を切りに行こうと思います。

そしていよいよ明後日の16時にセントマザーに連絡して

その翌日の移植予定を聞くのですが...

予定がどうであれまだ小さな息子を連れての初めての空の旅なので

無理のないように前のりで明後日の夜、北九州入りする予定です 


なので明後日の午前中に急きょ、いつもお世話になっている

中国鍼に予約が入れば行ってみようと思っています。

今のあたしに出来る最期のあがきです。


そして今週ずっと下痢気味だった腸の弱い息子ですが

北九州入りを前に念のため小児科を受診したところ軽いロタでした 

やっぱり  ッていう感じですが...

下痢以外の症状もなく少しずつ落着いてきているので

初めての2人だけの空の旅を楽しんでもらおうと思います。





ああぁ~~、覚悟を決めたとは言え...

ホントにドキドキするなぁ~もう 





あたし達の卵ちゃんもどうかちゃんと無事に融解されますように~ッ 


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不安...

2009-06-25 21:33:27 | 2人目不妊
昨日、Aクリニックで最後の内診を受けて

セントマザーに連絡したものの...

あまりにも簡単に凍結胚の移植日が決まり

時間が経つごとにドンドン不安が押し寄せてきます 


年齢的にも経済的にも今回の凍結胚移植が最後の治療と決めて

この治療に臨んできましたが...

今周期の今のあたしの状態が凍結胚移植に臨むにあたって

ホントにベストな状態なんだろうか 


最後の治療だと思うと尚更、出来るだけベストな状態で

治療を進めていきたいという気持ちが大きく膨らみ

気持ちに不安を抱えたまま今回の移植に臨めば

絶対後悔するだろうと思えて仕方ありません 



卵があまり大きくならないうちに早々に排卵してしまったことや

排卵後の子宮内膜が9.7mmだったので移植時には、少し薄くなってるかもしれないこと

( 前回の移植で着床したときの内膜の厚みは、12.0mmでした。)

そして排卵したにも関わらず未だに基礎体温が低温期のままだということ

この3点が最後の移植に臨むにあたって

ものすごく引っかかって不安に思えるのです 



わたし達がこの治療で子どもを授かれるかどうかは

院長先生をはじめ、たくさんの関係者の皆様のお力を借りても

最終的には、神様にお任せするしかなく...

絶対なんてことは有り得ないことも十分分かっているつもりです。

でもだからこそせめて自分の状態だけでも

出来るだけ良い状態に  と思ってしまうのです。



素人の考えで不安になっているだけかもしれません 

お忙しい院長先生のお時間を割くようなことでは、ないのかもしれませんが

どうしてもどうしても不安が拭いきれず...

このまま移植をして後悔したくないという気持ちが大きいので

今朝、院長先生のお話しがお聞きしたくてメールを送りました 



お忙しい院長先生からいつお返事が頂けるか分かりませんが

自分なりに納得のいく形で最後の移植に臨みたいので

院長先生のお返事次第では、移植を延ばしてもらってもいいかと思っています。



神様にお任せするしかないことだけど...

お任せするときの状態には、ベストを尽くしたい 



折りしも九州に出張中のだんな様には、まだこの話しはしていませんが

あたしのこの気持ちを分かってもらえると良いなって思います。



ホテルでブログチェックしてくれてるはずのだんな様、どう思う 

もう寝ちゃったかなぁ  





あぁ~、院長先生のお返事待ちもドキドキするなぁ~ 


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予想外の排卵

2009-06-24 16:29:40 | 2人目不妊
6月24日 


 生理周期 24日目

 基礎体温 36.00℃

        
    卵腔長径 左 排卵済み(前回14.5mm)

    子宮内膜 9.7mm(前回9.0)
         




今朝は、朝からしとしと雨が降っていてまさに梅雨空 

プチイヤイヤ期のちびちゃんもレインスーツに長靴を履いて

ご機嫌でAクリニックに到着しました 


でも雨降りにも関わらず今日は、患者さんの出入りが多くて

待合室からなかなか診察室に呼ばれません。

ちびちゃんがそろそろ飽きてきた頃に

やっと診察室に呼ばれてそのまま内診室へ促されました。


いつものように自由人の息子 

内診台から無駄と知りつつ声をかけながらの内診でした 


グリグリグリ...


グリグリグリ...


『 う゛~ん  排卵しちゃってるねぇ。 』 



予想外の排卵済みだったのでその後すぐに持ってきていた尿を提出して

検査結果が出るまで待合室で待つことになったのですが

ココから突然、息子のイヤイヤが始まって...

それから他の患者さんが出入りするなか

狭い待合室で泣き叫ぶ息子 


最初は、なだめて抱っこしたり出来ていたのですが
何故かドンドンヒートアップしてもうママが近寄るのもイヤ~ッ  


検査結果が出て再び診察室に呼ばれてもイヤ~ッ 


しまいには、走り回ってこけながらもママにバイバイする息子 


大きな泣き声が響く中、何とか先生のお話しを聞いて待合室に戻り
『 もうすぐ帰るよ  』 にもイヤ~ッ 


しばらく泣かせておいてもう1度 

『 もうすぐ帰るけどそこでずっと泣いてるの  おいで... 』

っていうと泣きながら近寄って来て抱っこ要求して
しばらく泣いていたかと思うと爆睡しちゃいました 


もう1時間近く泣きっぱなしなのでお疲れのはずです 



しばらくすると先生が 『 終わりましたか  』 って

今日は、もう排卵していたのでセントマザーに連絡して

それが終わったら声をかけてくださいって言われました。


息子も爆睡なのでソファーに寝かせて電話しました 





 尿検査 LHチェック

      6月23日 19:30 ( 予定では、15時 ) 50

      6月23日 23:30 ( 予定では、23時 ) 50

      6月24日  8:30 ( 予定では、 7時 )100

 LHの数値のマックスは、100なので早朝に排卵しただろうという予想です。


  頚管粘液 量   0.1ml

          のび 10cm 

          結晶 3度





上記のことを報告するとセントマザーでも想定外だったようで

今日持参した尿以外にその前には、尿検査をしなかったのか 

またその尿を保管していないか  聞かれましたが

今回、いつものように卵ちゃんの育ちがゆっくりで

まだまだ小さかったので尿検査の必要がなかったことを伝えると

これから卵の融解日と戻しの日を調べて決めるので

14時以降にまた連絡するように言われました。



それから先生にもセントマザーとのやり取りを報告してやっと終了 


『 では、がんばって行ってきてください  』

っておっしゃってくださいました。




Aクリニックを出る頃には、息子も気持ち良くお目覚めで

さっきの騒ぎがウソのようにニッコリ笑ってチューしてきます 


でも1日に何度もイヤイヤの息子ですから... 





そしてさっきセントマザーに電話しました 

卵の融解日は、6月28日(日) 

戻し日は、翌日の29日(月)に決まったので

28日の16時にもう1度セントマザーに連絡して

戻し時間の確認をしてから来てくださいっていうことでした 


6月29日って2年前にちびちゃんを妊娠してるって

初めてちゃんと陽性反応を頂いた日です 



いよいよあたし達の卵ちゃんが融解されますが

泣いても笑ってももう神様にお任せするしかありません 


どうか無事に融解されますように...



あぁ~~~ホントにドキドキするなぁ~ッ 


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