I am NOBODY! Who are YOU? ~ ぽーぽー的ACIMブログ『エセー』 ~

“ひとのフリ見て我が(ego)フリ直せ” ナマケモノ系acimerの
『NO』奇跡のコース×奇跡講座×奇跡の道なエセー

よのをはりに 帰納と演繹の莫扎特を ユルす

2023-12-11 | エッセえせ
Ut quid, Domine

「しあわせ」というものは  
 失って 初めて 気づくようなものみたいです。

 あたりまえにある 穏やかな日々の暮らし
 気にとめることのない ささやかな触れあい


色あざやかな まな で 彩られた 
私たちは  「ふたり」の時間 を あらんかぎり いつくしみたかった。


Stabat mater dolorosa
iuxta Crucem lacrimosa,
dum pendebat Filius.


Cuius animam gementem,
contristatam et dolentem
pertransivit gladius.



私を 真っすぐ見つめる あのひとがいた  

あの 光る風景
 
もう 二度と得ることのない 
それは かけがえのない 形見カタみ なのだと、私たちは 識っていた

       わたし でしたから




あの日

海に着いた あのひとと 私は 
車から降り、ふたり 静かに 海を 見ておりました。

  波の音 
  潮の香り 
  打ち寄せるさざなみ・・・・・・

くらい。よるの海。

なにも観じられない。ただの海でした。



Exaudi orationem meam, Domine,
et deprecationem meam;
auribus percipe lacrimas meas. ne sileas.
Quoniam advena ego sum apud te,


et peregrinus sicut omnes patres mei.

Remitte mihi, ut refrigerer
priusquam abeam et amplius non ero. 
( Psalmi 38:13-14 )


最後に見たときの海は 猛り狂い
わたしを ふるさとの太平から 追いやった。

私は もう わたつみのひ
         ゆるす事は ないでしょう。

うみの女人ではなく 
よるの女に なってしまった わたしに

かえるところは ない。なくなってしまいました。
 


Mozart " Dir, Seele des Weltalls汝、宇宙の魂に " K.429 - 1.


凪いだ よるの海に
ひとの言葉は なにひとつ 要しません。

私は 目を閉じました。

潮の間に かがよう 
時と空間を超えた 月輪のひかりが
からだとこころの深い わたなかから 満ちてくる 

 ゆらゆら
 ゆらゆら
 私のうらに たゆって 次第

 ゆらゆら ゆらゆら

ふかく ふかい よるの 真闇つつやみ の なかに
私は ひかりと一緒に 融けてゆく・・・・・・



 ゆら ゆら ふかく
 ゆら ゆら ふかい・・・ ・・・

   ふかく・・・
   ふめい・・・・・・
   ふかい・・・

 ゆらゆら ゆらゆら  
 ゆらゆら ゆらと
・・・・・・


 ・・・いつの間にか 
 私は 海と「ひとつ」に なっていました。

 懐かしい。それは かつての「わたし」だった。


    わたし ずっと ここに いたい・・・・・・
       ずっと、このまま ずっと・・・・・

 おねがい。どうか ここに いさせて・・・・ ・・・ ・・ ・


Mozart " Die ihr des unermeßlichen Weltalls無限なる宇宙の創造者を崇敬する汝らが " K.619 (with score )


ナザレの
イエスはキリストではない
キリスト抱いて人間にはりつけられた哀れな
肉ぎれ
歴史は圧倒的な力なので この世の場所の一切を
重い巨大な鉛の足で走りまわる
その足に蹴られ飛ばされ踏みつけられて
全身 感覚がまっ赤にけて けぶりたつその焼傷やけきずからじりじりと
人柱ひとばしらがたちあがる
この世は天地を含めてにぶい暗闇だが
ロッ骨の隙まを流れる血のあみがほのひかる





歴史に加担し
ひとの心をつかさどるとおごたかぶ
かんむりよ
神の代りとうそぶいて
ちびりちびりと恩顧なさけをたらし それに倍する
生血いきちを吸って
いつも変わらぬ
絢爛豪華なクリスマス 百の灯りに照らされて
海の底ひ
山の頂上 地平の果てから
ごっそり集めたあぶらの犠牲をうちくらい 口を歪めて舌なめずりの
うす笑い
踏みにじられた闇の奥では
飢餓にやつれた骨々がボロきれの 身をれ胸打ち
クルシミマスと泣いている




恥ひとつない
あの あさはかな無感覚のずぶとさで
闇にまぎれ 欲望にまみれ息を殺して危うく握った
殃星まがぼしよ 暴虐無尽の
無表情の権力よ
卑屈な笑いが花ざかり
吸血ポンプにうつつを抜かし
大地でさえも涸れ果てて
世界は滅亡の危機孕む
この闇雲のただ中で
けいらはいつまで躍るのか




ひとりひとりがただひとり
ひからびつるされ重なり積もる苦い歴史に
釘打たれ
渇きと飢えの荊棘いばらにさらされキリスト抱いて浜に立つ
あらがいひりつき
咽喉のども裂けよ と
天涯いてり上がる
まっ白い人柱ひとばしら
(南冥の世はあらたまれ!)
(南冥の世はあらたまれ!)
さけびはさけびにこだまして
哀れではない 悲しみではない覚悟の上の
肉ぎれの
ナザレの
イエスはキリストだ

              八重洋一郎「醜悪の中で」



モーツアルトが フリーメイスン結社員って知ってましたか? " Cantata "Die Maurerfreudeフリーメーソンの喜び " K.471 




・・・しじまが 揺れる 

「なにか」
が わたしのなかで 兆す・・・・・・


   vanitas vanitatum,
  et omnia vanitas



・・・結んだ眼を 
   ゆっくり ひらくと  が いました。




揺るがない せいがん

赫々と光る 目見まみの あのひとは 
海を見ず わたしを 見ておりました。


  In finem. Psalmus ipsi David.
  Exspectans exspectavi Dominum, et intendit mihi.
  Et exaudivit preces meas, et eduxit me de lacu miseriae et de luto faecis.
  Et statuit super petram pedes meos, et direxit gressus meos.
(Psalmi 39,1-3)


 
燃える りょうのめが
私の肌を 疼かせ 胸を高ぶらせる。 あなたは 「 だ れ 」



M01 Chant I - Making of Cyborg ▼ Ghost in the Shell




地球を見守っている、ある生命。
ひとつの聖霊。

かつて どんなことにも傷付いてしまう 魂の持ち主だった。

肉体を離れても、
私は その人の傷の証しを 忘れることはない。

                    2006.9.12 K



    ・・・貴方は「 誰 」・・・


体験したこと 全てが、
自分にとって 必要だったのだろう。

だが 取り戻せない時間がある。

誰のせいでもない。
最初から分かっていた事だ。

動かなければ、どうなるか、ということを。


                    2016.3.7 R



    貴方あなたは ヒの・・・・・・




私が 口を開こうとした刹那

  「 かえりましょう 」


一瞬のマを 突いて、
しずかに笑う あのひとは いつもの 彼に なっていた。


   Et egressus ibat
 
     彼は 私がいる この世界で

  誰よりも やさしく 
  誰よりも かなしい 嘘吐きさんだったんです・・・・・・



神はサイコロを振らない × キタニタツヤ「愛のけだもの」


本文は エセー:The fish storyⅡ「光る風景」(2019.8.10:現在クローズ中)の一部を
当エセーの為に 加筆編集いたしました♡


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