I am NOBODY! Who are YOU? ~ ぽーぽー的ACIMブログ『エセー』 ~

“ひとのフリ見て我が(ego)フリ直せ” ナマケモノ系acimerの
『NO』奇跡のコース×奇跡講座×奇跡の道なエセー

いりのトロイメルより λόγος

2024-07-30 | わたしと私たちのくらし
「Toast」あかき双眸は 捉える


以前、私は詩といふものを 神秘のやうに 考へて居た。
ある霊妙な宇宙の聖霊と 人間の叡智との 交霊作用のやうにも 考へて居た。
或はまた 不可思議な自然の謎を 解くための 鍵のやうにも 思つて居た。

併し 今から思ふと、それは 笑ふべき 迷信であつた。


            アプリオリのかみと アポステリオリのひとの Les Paradis artificiels へ 





  「こんにちは」

ぱちん、 薔薇の枝葉を 切り落とす
彼の手は 時を止め 声のする方を 見上げる 


  「やあ。」

昨日今日 あったひとに 挨拶するかのような
かわらない あのひとの声

「いらっしゃい」

はりつめていたものが あまりに大きくて
私は 何もいえず 咄嗟に いつものつくり笑いで 誤魔化した


「・・・・・・いいお天気ね」

  気の利いた事も 言えなくなった唇は
  あたりさわりのない言葉しか 口に出来ません。




敵に、約束された 敵の信仰
捕虜は 守られない。
一人は 瀕死の状態で捕らえられ、残りは シャツのまま。
残った者は 支持されたことで呪われる。


    ばか。恥しくなって 下を向く。

          ばか。ばか。私のばか。


「全くいい天気だ」

間近の声に びくりと 顔を上げると
遠くにいたはずの彼が  
にっこり笑って 私のすぐ 目の前に 立っていました。


私を 見つめる あの目。

彼は 逃げない。
のぞむものを 決して 逃がさない

あのときと 同じ まっすぐな あかい眼差しの貴方は・・・




YOASOBI「怪物」Official Music Video (YOASOBI - Monster)


炎天下くらくらと笑わききしが


すべてを 見透かすような 
彼の目に 耐えられなくなって 私は 空を 仰いだ。

  あお一面  隔てるもののない空です。

「素晴らしいところね。
 ここは・・・・・・とても ここちいい」

「山と田畑しかない 何もないところですよ」





「そんなことありません、とても・・・」


社交辞令の 当たり障りない
言葉が 口をつく前に 次々 足元に 落ちてゆく


話したくない。ほんとうは 何も。


嘘 いつわりを 許さない 白昼の陽のもと
私の身を じりじり焦がす 彼の視線

ふたつの 「ひ」
くらり  「ヒ」 に 暗転する これは・・・・・・



taches rythmiques


ある物を通して、目が非常に大きく膨らむ。
雪が降るほど燃えている。
水を張った田畑は縮んでしまう。
霊長類がレッジョで屈服するように。


『 すべて 世界は 真っ暗やみに 』



      「危ない!」

鋭い彼の声が 落ちていく私を 寸時に引き上げた。


      「大丈夫?」
     
  「・・・ごめんなさい。
   なんだか、陽にあたってしまったみたい」


       


    「まさか、此処まで歩いて来たの?」


    「そんなことは・・・・・・
     んー、ないとは いい切れないわね」


  「・・・まったく。貴女は 変わらないな。
   自分を 大切にして下さいと 私が 何度 言っても きかなかった。

  まあ、人の性根 は そう 簡単に 変わるものではないが・・・

  ・・・この 炎天下だ。 熱中で 倒れられるといけない

   母屋に 戻りましょう。
   丁度よかった。冷えた麦茶と 水菓子があるんだ。」

 



そういって あのひとは 被っていた麦わらを 私の頭に乗せ

いま来た道とは ちがう
けもの道 のような 道へと 歩き出しました。

その後ろを 追いかけて 私も
その 道なき道 を ゆっくり 下りてゆきます。



ぴぃーーひょろぅ  どこか遠くで トビが 鳴いてる

ぴぃーーひょろぅ  ひとは みな 自分の意志で  
             来たみちを 降りてゆかねばなりません。


Ludvico Einaudi - Experience | Lucie "Lu See Ya" Drábková


Ma chère amie,
Le bon sens nous dit que les choses de la terre n’existent que bien peu,
et que la vraie réalité n’est que dans les rêves. Pour digérer le bonheur naturel,
comme l’artificiel, il faut d’abord avoir le courage de l’avaler ; et ceux qui mériteraient peut-être
le bonheur sont justement ceux-là à qui la félicité, telle que la conçoivent les mortels, a toujours fait l’effet d’un vomitif.



此処で 待っていて、と 言い残し
彼は 道具を片付けに 裏の納戸へ 行ってしまいました。

ひとり 見知らぬ だだっ広い玄関の土間に居ると

寄る辺ない 無重力空間にいる 自分のようで 心もとなく感じます


・・・・・・でも不思議ね。
ぷかぷか 水に浮かぶのに似た  この身軽さ 悪くない。





蝉時雨 中に鳴きやむ ひとつかな


きれいに 掃き清められた おうちです。

以前 訪れた 柴又帝釈天
大客殿に似た しいんと 静謐な空気

しずかな しづかな 
ひのふかい かなしみ を 覚える。


住んでいたひとの名残でしょうか

下駄箱の上にある
緋襷の備前に 投げ入れた つゆ草 に 目がとまる



yama『Sleepless Night』



     あわい 深淵から浮かび上がる  う み の・・・


       蟇誰かものいへ声かぎり

     しんしんと そとの世界と時間が 遠のいてゆきます。


     ・・・・・・どなた?
     わたしを ここに よんだのは 


  二番時計で足と馬。
  彼らは海によってすべてを荒廃させるエントリを作成します。
  マルセイユの港に入港する。
  涙、叫び、血、これほど苦しいことはない。






つゆ草の あおい花弁 に 
どれくらい 見入っていたでしょうか

カラカラ 引き戸が開いて あのひとが 戻って見えました。


何も 言わず 彼は 私を見つめ
私も 突っ立ったまま、じっと 彼を 見つめる。


 白地着てこの郷愁のどこよりぞ

ふいに ありありと
あの ひの情景 が 私の肌のうえに よみがえります



“Gaku 楽" 2020, Charcoal animated, MFA thesis animated short film, Pratt


に 焼けた鼻梁 
  つるんと すべらかだったお顔は ずいぶん 引き締まって

  以前にはなかった やわらかな 口許の皺

  老成した内面に 似つかわしい
  すうっと 切れ長の目 ながい白いものの雑じる


「髪、ずいぶん伸びたんですね・・・」

被っていた 麦わら を ついと 彼に差し出しました。


「・・・・・・貴方の髪は 短くなった」

「もう、伸ばす必要が ないんです。」

   あのひとの目に ふっと  が 灯る。





引き戸からこぼれた
陽の照り返しが うちのなかに 伸びていきます。
 
土間に落ちた 二つの影ぼうしも その後を 追ってゆく



「もう 二度と会う事はないと思っていた」


差し出した 麦わらを引っ込める。

「・・・・・・ええ。そのつもりでした。」


貴方は 変わらず 私のせんりつを 何ひとつ み逃してくださらない。



Un Homme et une femme (1966)


最高の音楽を奏でる 第二、第三
王によって、名誉に昇華される。
太った者と痩せた者により、ほとんど痩せ細る。
ヴィーナスの虚偽の報告によって堕落させられる。


    光は 闇に 
    闇は 光に いかされる いきものの「さが」

    よい夢も わるい夢も 「みな」 夢は夢。


  下悔いんとするか肩うごく

      しあわせな夢は ふしあわせだから夢みる。

      終わりが あるからこそ 
      終わらない愛を 夢みられる 
  
  この世界は みな ひとり善がりの 夢 幻ゲンジツ だからです。






Mais ce n’est pas à une morte que je dédie ce petit livre ;
c’est à une qui, quoique malade, est toujours active et vivante en moi,
et qui tourne maintenant tous ses regards vers le Ciel, ce lieu de toutes
les transfigurations. Car, tout aussi bien que d’une drogue redoutable,
l’être humain jouit de ce privilége de pouvoir tirer des jouissances nouvelles
et subtiles même de la douleur, de la catastrophe et de la fatalité.



「最後に会った あの夜の約束を 覚えている?」


     ひたむきな あのひとのお顔を 
     まともに見れず、こくんと 頷き 目を伏せる。

     一言一言ごと
     熱を帯びていく 彼の言葉が
     私の纏うガードを 一枚いちまい 解いていきます





父親の前で、子供は 殺される。
父親は その後、藺草の縄の間に。
ジュネーブの人々は 力を尽くしたことだろう。
長者は丸太のように 真ん中に横たわっている。



豫 感 夜enthusiasm に かくれて
あのヒ 私たちは たがいを 貪りあった。

だから 私は 貴方のところに戻ってきた。
    戻らなければならなかった。

私は この「しろい嘘」を おしまいにしなくてはなりません。



SING LIKE TALKING「 Will 」



灯を消すやこころ崖なす月の前


朱夏 夢みることを赦された つゆの間

   くらい 身空いっぱいに ひらかれた
   「Le guignon」だからこその あのうつくしい「ひ」を  

   私たちは  しり過ぎた。



人間は 一人一人に

ちがつた肉体と、
ちがつた神経とを もつて居る。

我のかなしみは 彼のかなしみではない。
彼のよろこびは 我のよろこびではない。

 



  「もう一度。
   もう一度、私と夢を 見てくれますか。」



人は 一人一人では、いつも
永久に、永久に、恐ろしい孤独である。

原始以来、神は 幾億万人といふ 人間を造つた。
けれども 全く同じ顔の人間を、決して 二人とは 造りはしなかつた。

人は だれでも 単位で生れて、永久に 単位で死ななければならない。



   「 行きましょう。私と もう一度 」

    
    答えようと かすかに開いた
    私の唇と言葉を  彼は 有無を言わさず奪った。



TK from 凛として時雨 『melt』with suis from ヨルシカ


壁はレンガから大理石に変わる。
7.50太平洋年。
人間には喜びが、水道橋は新しくなった。
健康、豊かな実り、喜び、芳醇な時間。



 短くなった髪に 指を絡ませ
 彼の腕は 私の身体を捉えて離さない。


もう一度だけでいい。お願い。

お願いです。 「いま」だけしかない 貴方のいる夢を
 
もう一度だけ 夢見てもいいですか


ここまで 来なければいけなかった  
私を あなたは 絶対に 許さないでいいから。






     みなそこに魚の哀傷、
    われに涙のいちじるく、
    きみはきみとて、
    ましろき乳房をぬらさむとする。
    この日ごろつかふことなく、
    ひさしくわれら靈智にひたる、
    すでに長き祈祷ををへ、
    いまみれば月も皆既なり、
    魚の性はせんちめんたる、




みよ、うみはみどりをたたへ、
肉青らみ、
いんいんとして二人あひ抱く、
齒と齒と合し、
手は手をつがひ、
もつれつつからまりにつつ、
いんよくきはまり、
魚の浪におよぎて、
よるの海に青き死の光れるをみる。


   「月蝕皆既」




IYRY GITLIS, LE VIOLON SORCIER -フォーレ「 夢のあとに」



性急な男の直情に
おずおずと応える私を連れ 
彼は 夢のおくへと 真っ直ぐ 進まれる


Hélas! Hélas! triste réveil des songes,
Je t'appelle,ô nuit,rends-mois tes mensonges,



あの赤いよるの
夢のつづきを 何度も何度も
私のしんしんに あのひとは 見せてくださいました。


Reviens,reviens radieuse,
Reviens,ô nuit mystérieuse!






・・・・・・さて、と。

万人ウケの「メロドラマ」は ここまでにしておこう(笑)
このテの「エセー」は イロイロ 差し控えて 公開しなければならないんで。



イぜん 私は  日本語は「ま」のことば である といった。

        単純な道理を知るよりも スベテ 
       幸せな 夢ものがたりを 信じ、ひとに教える方が楽だ
 といい

       「何故」 全て神で 愛で、真実と言わなきゃいけいない「自分」だ? と いった。



そのような人間が 何 故
 
上記のような「ベタ」なモノガタリを かく自分であるか
  
その「イ」を 自身に問わず 「そのまま」 
          オオヤケに 公開すると思うかね?




House Of Flying Daggers (The Echo Game Scene)



「行為」の良し悪し
「物事」の善悪は 如何様に 成っているモノで「ある」か。


神という ホンモノ
仏という ホンモノ
平和・愛という ホンモノ
私は見た、直視したという ホンモノ
童子と遊ぶ 良寛のホンモノ
王仁三郎は ホンモノ
犬のホンモノ
ホンモノを知っている人の 静寂というホンモノ
ホンモノさえ無いというホンモノ
ホンモノというホンモノ


ここに「イ」る 全ての ホンモノに告ぐ

 「 ジ獄に落ちろ、人非人ウソツキども 」






私は じしんをかえりみるトイ、
   問答(対話)ディアレクティケー を 所有する人間だ。


答えは 問いの イチ過程 にすぎない。
言葉は 自身の反映、媒体のひとつであり、自我ジシンの最たる 産 物 と いえる。


     I am NOBODY,

「とい」 「こい」つづける 理に 情は 必要ない。

     WHO are YOU


「せいしん」を生きている人間ならば
二元性における「represent」 言葉の所作 を 十二分に弁えて モノを 云いたまえ。





私のみちのベースは もともと哲学にある。

   哲の学徒は「ち」を 愛する 
          フィロソフィ 愛智にいきる行者

  それ故に 自分とは 全くコトなるひとを
         「こい」 求めずには いられない習性の 人間らしい


  「もう一度。
   もう一度、私と夢を 見てくれますか。」



  時空間を超え 「あい」しあえる私と

   「 行きましょう。私と もう一度」


        光 輝アドラステイア  あがりのひと。



enlightenment『絵空事』Music Video



※ モノカタリエセー
 「Mythos 人工天国のあがりで」
 「いりのトロイメルより λόγος」で 引用した文言等につきましては
  次回のエセー内で 紹介いたします。ご了承くださいませ。