~横浜から ふわふわと~


les petits bonheurs du quotidien

直島・家プロジェクト

2008年06月11日 | 行ってきました*国内



    
     家プロジェクトは、町役場から家屋を譲りたいとの申し出から始まります。 


       本村地区の小高い所にある 護王神社      

      ぼろぼろになってしまった神社を
      なんとかきれいにしたいという村の人たちからの要請で再建されました。


              

       神社とういうものが始まった時代と
       その前の古墳時代(地下の石室)の中間の建物を作ろう、
                  という意図の設計。

      東向きに作られていて、     
      朝、太陽が昇ってきてガラスの階段を射すとき、
      あたかも、地下の石室から、神様が光とともにガラスの階段をかけのぼる
      ようなのだそうです。

 

           地下の暗い石室から外に出てくると、
            そこには、瀬戸内の海が広がります。
     
     世界中の海の写真を撮り続けている   
    神社の設計者、杉本博司本来の世界につながります。




    石橋 には、千住博の 「ザ・フォールズ」                                            漆の床が滝を反射して、不思議な世界を醸し出しています。

 

         いたずら小僧の秘密基地みたいな はいしゃ(実際歯医者さんだった家で
                                     診察受付台などがあります) 

             

         なかには、自由の女神像もあります。
         右の写真、右上にちょこっとある管が、1階にあるのぞき窓の続き。
         下から上に伸びて、いったい何がみえているのでしょう?
               覗いたときの お楽しみに。


 

             

       こちらは唯一新築の、安藤忠雄・タレル コラボの 南寺  

       順番待ちのとき、出てきたおばさんたち一行が、
       「なんだ、だまされた。」 ・・? (えっ、昨夜のナイト・プロジェクトの感じ?)

       ところが、おもしろかったですよ!
       とにかく真っ暗な、ほんとに真っ暗な部屋なんです。
            ふだん使わない神経を使います。
            一人では、ちょっと心細いかも。
            私の後ろの若いおにいちゃんがあせっているので、
            はい、次、壁づたいに右です とか道案内しましたもの。

         ほんと、感じ方はひとそれぞれです。  
 


           家プロ1号の 角屋 「シー・オブ・タイム98」


           

   
               (絵葉書を ちょっと失礼)  宮島達夫 の作品です。

         水の中のデジタルカウンターが 1から9の数字を刻んでいます。

         これの解釈は、いろいろできますが、なんといっても感動したのは、
         このプロジェクトの進め方!!
  
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           彼は、村の人たち、4歳から95歳の125人。
           それぞれにカウンターのスピードをセッティングしてもらったのです。 

           ですから、数字の点滅するスピードは 本当にさまざまです。 
 
              じっとみていないといつ動くかわからないようなもの
              めまぐるしい速さのもの

           そして完成してから、
           それぞれ自分のカウンターがどこにあるかの証明書を
           1枚1枚名前を書いて渡しました!! 

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           彼は語っています。
             「ここに住んでいる人たちの 時間や命の輝きを
             封じ込めた空間にしなければ、意味がないと思った」  


               ・・ 胸が熱くなります ・・


                当時の125人、8人の方がこの世を去っています。 


             現代アートの ひとつの道しるべです。

        

 



         

         


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