行ってみませんか... こんな 素敵な世界へ

好奇心旺盛な長年の体験で、行って、見て、食べて、泊まった素敵な世界を、皆んなにちょっぴりお裾分け...

ブルターニュ紀行 12 < ランディヴィジオー と ランデルノー > エローン川に沿って 徐々に西の果てへ

2021-02-25 00:06:43 | 素晴らしき世界/フランス/ブルターニュ
巻頭写真 : 『上に人の住む橋 呼ばれる ド・ローアン橋』ランデルノー

荒海と信仰とケルト文化と巨石文明と
フランスにあってフランスではない異世界を訪れよう
12


先回の「ギミィヨー村」のすぐ北西に隣接するほどの近さで
『Landivisiau ランディヴィジオー』

この村は見るべきものはさほどないが唯一
やはり教会だ

『Eglise Saint-Thuriau 聖テュリオー教会』

この教会の尖塔は殊の外細くて高い



ポルシュ

「ポルシュ」とは英語のポーチで
入り口の囲い部分
左右に壁があり前方が扉で入り口には扉がない

ちなみに
入り口にも扉があれば「ナルテックス」と言います


ポルシュ入り口左の柱部分




右の柱部分



ポルシュ屋根部分の装飾



 このポルシュを入る時両側で聖人たちがお出迎え

左壁

右壁


身廊

天井が赤いのが新鮮だ

内陣

内陣突き当たりに
かなり大規模なトリプティック(三折祭壇画)がある

あまりない数少ない壁の装飾


中央の大天使聖ミカエルに護られた幼子イエス
左に聖母マリア
右に当時のレオンの司教


中央の」十字架から降ろされたイエス
左右は不明


『大天使聖ミカエル』


『Chapelle Sainte-Anne 聖アンヌ礼拝堂(旧納骨堂)』

この教会のアンクロはそれほどのものではないが
納骨堂はちゃんと残っていて
いつしか礼拝堂に帰られていた

同 側面


ここのアンクロだった柵の一部に噴水(フォンテーヌ)がある





鉄器時代からの湧き水らしく
5世紀に修道院が作られた際に修道院の取水口となり
その後
村の共同洗濯場などに利用されていった

















※  ※

さらに村域内の『Commana コマンナ』地区に
「アンクロー」のみるべき教会が一つある

『Enclos paroissial de Commana コマンナ教区アンクロ』

『Eglise Saint-derrien de Commana コマンナの聖デリエン教会』後陣からの姿

本当はそうではないのだが二身廊形式の様に外陣が二つある
文字数の制限で書かなかったが
昨日の「ギミィヨー」の教会も二身廊の様に見える造りだった

南のポルシュと尖塔

この角度から見ると
上でご紹介した『ランディヴィジオー』とそっくりだが
ポルシュ上部の造りなどこちらの方が複雑で重厚


内部の様子も
今までのものと似た雰囲気で共通点が多い


身廊



右副身廊と側廊

南副身廊のルターブル


南翼廊の礼拝堂のルターブル





左(北側)副身廊

左副身廊のルターブル

同 ディテール

同 ディテール


『洗礼水盤と天蓋』

天蓋の支え柱


そしてお約束の『カルヴェール』です




「カルヴェール」は今までのところよりはるかにシンプルですが
普通はこの程度です
これでも全国的にブルターニュ以外では見られない十字架なのです


納骨堂を背景にカルヴェール

納骨堂

同 ディテール




アンクローの外から
『勝利の門』『納骨堂』『教区教会』
を振り返る

※  ※

では
ここからさらに西へ『エローン川』に沿って15kmほど
『Landerneau ランデルノー』
まで行ってみよう

この光景が
この町で一番名高い光景


「人の住む橋」
という別名で呼ばれる『Pont De Rohan ド・ローアン』橋

見ての通り
家が橋のように川をまたぎ
水は下を流れる


この橋は1510年にそれまでの木造の橋の代わりとして架けかえられた
すぐに橋の上に商店が二軒建ち上階には人が住み始め
橋の中央は水車小屋ができた
水車の建物の上も住居となり
漁業代官所やふた部屋の牢獄すら置かれたそうだ

以来500年間
未だに人が上に住むヨーロッパで唯一の橋として今日まで続いている
1639年には裕福な貴族が
橋のかなりの部分にルナッサンス様式の館を建て
店舗は舞踏会場となった


19世紀には公衆浴場も作られたとか

反対側から見ると


一部こんな具合の「Ardoise 粘板岩」の瓦を張り巡らせた家が
並んでいて
それはそれで興味深い

そして現在は横に新しい橋が架けられて
両岸を簡単に行き来できるようになった

『Maison Guillard ギヤー邸』

この家は「橋の上」の家の一軒


やや引いて見る

「アルドワーズ」葺きの古民家といえば
町中にこんな家もある

『Maison de la Duchesse Anne アンヌ公妃の家』

名高い最後のブルターニュの女性公爵の名前が付いており
別名『ド・ローアンの家』とも呼ばれる

横から見ると規模がわかる



アルドワーズといえばこんなのも




その他特徴ある文化財級の建物といえば

『Maison Duthoya デュトヤ邸』

裕福な船主出会った「デュトヤ」家の建物
この辺りに来ると
黄色とグレーと赤に近い3種類の花崗岩玄武岩が取れ
混じり合って使われている

その他にも




では
今回はここまでにしましょう
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コメント (2)
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