道無き道を、もっと自由に。

ヒーロー大好き。映画、読書の感想や日々のあれこれなどなど。ヒーローショーのリポートも時々。猫2匹います。

ビデオドローム

2015-01-15 20:40:06 | ホラー映画


「スキャナーズ」と同じ、クローネンバーグ監督・脚本作品と聞いて借りてきましたよ、っと。





あらすじめんどいから、よそから引っ張ってきたのを貼ります。




今回もネタバレ&グロ画像たんまりアリですよー。


さて。
それでね、ビデオドロームの出所を、盗撮得意な社員に頼む訳よ。


一緒にビデオドローム観てるうちに元々Mっ気あった恋人はおかしくなって
「あたしもビデオドロームに出たい」とか言って行方不明になり。



マックスも現実なんだか幻覚なんだかわかんない状況に追い込まれていきます。






テレビに行方不明になった恋人が現れて↑こんなんなっちゃったり





なんかお腹いづい(違和感あるな、の意)と思ったら拳銃もビデオも飲み込んじゃうし。


ちょっぴりグロいドラえもん状態のマックス。


要するに、

ビデオドローム見ちゃうと脳神経に異常をきたすの?よくわからんけど、脳腫瘍が出来て、それが幻覚をもたらすらしい。


どんどん幻覚と現実の境目がなくなっていくマックス。


元々、ビデオドロームを作った博士なる人はテレビ伝道師みたいな人。

相棒が裏切り、既に殺されていましたの。


相棒がマックスに突然接触してきて、急に変な装置をマックスに被せたり、なんだか訳がわからんのですよ。



実はビデオドロームの出所を探らせてた社員は、博士の元相棒と組んでまして。


相棒のおっさんから渡されたビデオをマックスに渡し、観せて実験体にしていたのですよ。


2年もかけて!



マックスの幻覚は進みに進み、頭の中で声がし始めます。

ビデオドロームに死を!邪魔なやつは殺せ!と。



自分のお腹にしまった拳銃を取り出したら、腕と同化しちゃった!





「AKIRA」の大友克洋氏もこのシーンに影響を受けたらしいです。「スキャナーズ」の頭パーン!もらしいけど。



自社の重役2人を殺し、元社員も殺し、


次なるターゲットは博士の元相棒。



拳銃で何発か撃っただけなのに、何故かグズグズになっていく博士の元相棒のおっさん。




脳味噌が煮凝りみたいで綺麗なんすけど!


その後マックスは何故か港へ行きます。



接収船に乗り込み、へたり込むマックス。


そこに突然現れたテレビ。

映っているのは行方不明の恋人。



「あなたはやることは全てやったわ。最終段階に進むのよ。大丈夫、やり方は教えてあげる」と、マックスが自分のこめかみに拳銃を当て、引き金を引く映像を見せます。


その途端テレビバーン爆発!ブラウン管から内臓でろ~ん。





その後その通りにマックスは自分のこめかみに拳銃を当て…



引き金を引いて





劇終。



難解!



ビデオドロームは現代で言う所のインターネットかな?

ちょっと20年くらい世に出すのが早かったかなぁ…。

公開当時はその難解さ故にサッパリサッパリだったらしいですが、DVD化してから人気出たらしいですね。


比喩的造形は素晴らしい。
マイケル・ジャクソンの「スリラー」を手掛けた方が携わってるらしいですね。







クローネンバーグの言いたかった事は分からないでもない。
でももう何回か観ないとおバカなあたしには理解出来ないなぁ。



でも面白かったんだよね、何故か。

嫌いじゃないわ、こういう難しいの。



なんとか意味を理解しようと、既に観た方の感想ブログを読みまくったらみんな


「考えるんじゃない、感じるんだ!」
って書いててワロタwww


考えずに画面ぼーっと観るのが正解なのかもね。





チェンジリング

2015-01-15 12:52:50 | ホラー映画


アンジェリーナ・ジョリー主演の方じゃない方の「チェンジリング」です。





1980年くらいのホラーかな?幽霊屋敷モノです。


タイトルの「チェンジリング」とは、ヨーロッパの古い伝承で、「取り替え子」て意味らしいです。


何故このタイトルなのかはラストに近付くにつれて判明します。(今回もネタバレありです。)



有名な作曲家のジョンは、突然の交通事故で妻子を亡くします。

家族の思い出の詰まった家を引き払い、親友の紹介でとある大学(多分音大かな)の臨時教授を勤める為に引っ越します。


親友の奥さんが「うちに一緒に住みませんか?」と申し出るのですが、

「一晩中ピアノを叩ける所が良い」と断ります。

「それなら」と、奥さんの知り合いに歴史保存なんたら協会に知り合いがいて、そこで不動産もやってるから紹介するわ、と。

どんだけ良い人なんだよ、奥さん。


そこで紹介されたお姉さんに、すんげー豪邸を紹介されます。





特に派手な演出はないのですが、ヒタヒタ迫る空気感が素晴らしい。





まず最初は謎の音が家中にし始めます。



この音が



ドォウン…ドォウン…ドォウン…


って感じの鈍く重い音。


その音は上から聞こえるような?



ジョンが出掛けようと外に出た時に窓ガラスが割れて破片が飛んできて

見たら知らん部屋があるわけですよ。


調べる為に2階に上がったジョンは隠された屋根裏部屋があるのに気付きます。

埃と蜘蛛の巣まみれのその部屋には車椅子が。そしてオルゴール。



その後も続く怪音。


夜、階段を覗いたジョンのところにあるモノが落ちてきます。





亡き娘愛用のボールです。




ジョンはボールを川に捨てますが



案の定、ボールは戻ってきます。





他にも勝手に蛇口が開きまくったり、謎の音は毎日するし~で、

豪邸を紹介してくれた歴史保存なんたらの女の人のもとへ行きます。

そこにいたおばはんがジョンに

「あの家は人を拒む家です」
とだけ言うて、あとはなんも教えてくれへんねん。




過去になんかあったんやな⁈と気付いたジョンと歴史保存なんたらのお姉さんは独自に調査開始。
この辺がただの幽霊屋敷モノとは違うところよね。

恐怖感がないのよ。謎の音も、ボールも、誰かが何かを訴えてる感じ。


霊媒師読んで録音しつつ降霊会したら理由判明。



その昔(50年前くらい?)そこに住んでたある家族。


足の悪い息子がおりましたが、母親が亡くなった後、入り婿の父親は息子を屋根裏部屋に閉じ込めます。


母親の父はめっちゃ金持ちなんだけど、娘婿が気に入らんかったらしく、巨額の財産を孫に相続する手続きをします。


もし万が一孫が亡くなった場合は慈善事業に全額寄付。と。


巨金に目が眩んだ父親は息子を風呂に沈めて殺し(ドォウン…て音はこの時苦しみもがく少年が浴槽を叩く音なんだよ!これわかった時ぞわ~ってした!)、その後孤児院から同い年くらいの男の子をもらい受け、「足の治療の為」と遠方に住まいを変えます。


そこから帰ってきたら足治ってましたー!
しかも10年も20年も経ってたら顔も変わっててもおかしくないから、周りは皆気付かない、と。


「取り替え子」のタイトルはここからきてる訳ですね。



替え玉息子はその後立派な議員さんになります。


降霊会のテープに殺された少年の声が入っていたのに従い、ジョンと歴史保存なんたらのお姉さんは少年が埋められた場所を探し当て、掘り返します。





出たー!


警察来たりで大変な騒ぎに。


ジョンはやれることは皆やりました。

しかし殺された少年はまだ不満なようで。



今やすっかり爺さんになった議員さんは、ジョンが探り入れてんのを知って揉み消そうと画策しますが、


派遣した刑事が謎の交通事故でお亡くなりに。


ジョンは議員のもとへ行き、真実を話しますが、じいさんな議員は聞く耳持ちませんの。



もういいじゃん、ジョン。君は頑張ったよ。


打ちひしがれ豪邸に戻るジョン。


その頃、ジョンを訪ねてきた歴史保存なんたらのお姉さんは豪邸に入って車椅子に襲われます。


そこにジョン帰宅。


確かめに屋根裏部屋に向かおうとするジョンですが、謎の強風に阻まれ、1階に落とされてしまいます。






血だらけで動けないでいると、急に階段から火が!

そしてそこにはいないはずの爺さん議員が現れ、ふらふら階段を上って行きます。


勢いを増す火の手。


こりゃあの爺さんに議員になんかあったんじゃ⁈


と、2人で爺さん議員の住む場所に駆け付けた時には時既に遅し。


爺さん議員は突然の心臓発作で死亡した後でござんした。




その頃豪邸は炎上。


一晩中燃え続け、焼け跡には何故か燃え残った車椅子とオルゴール。






オルゴールの蓋がひとりでに開き、曲を奏でてTHE END。




ヒューマンドラマ寄りのサスペンス・ホラーでしたな。



なんだか哀しいお話でございました。
なかなかの傑作と思いますよ。

怖がらせるだけ怖がらせるホラーが今は多いけど、こういうのもたまには良いんじゃないのかな。