「美」を愛する人へのメッセージ

岩国市を中心に「いろ・色・パステル画」展を開催しています。また、「美」という大きなテーマに向かって発信していきます。

「チャレンジ・パステル画訪問」・・Uさんの場合

2011-01-24 17:36:26 | 「パステル画」講座

「花」と言うテーマは、とてもよく使われる題材ですが、どうしてこれほど人は「花」に魅力を感じてしまうでしょうか。

 

その理由の一つに、「色の印象」と言うのがまず浮かんできますが、その「花の持つ色が我々の目にとても好感を与える」というアバウトな考えがわいてきます。

 

私の考えは、「花」は「生きている色」を持っているから、その「色の持つ力」が、強力なものとなるのではないかということです。

 

「人工の色」と「生きている色」の「力」の差は歴然としています。「人」は「生きているもの」に対してはどんなものでもとても興味を持ちます。

 

わかりやすい例で言うと、「北海道」の「旭山動物園」が、「動いている動物」を入場者に見せ始めてから、入場者の数がとても増えたことはあまりにも有名な話です。

 

あの話に近いものが絵の世界でもあり、「生きている植物」から発する「色」は違ったものに見えるはずです。

 

それと、先日のテレビでやっていましたが、花は「ミツバチ」のようなものを「受粉」させるために、そうした「色」を発しているという話がありました。

 

と言うことは、人にとっても「花の色」は魅力があって当然のようにうつります。

Uさんのパステル画を見ていると、そうしたことが思い当たり「花」という魅力あるものに目がいっていることがとてもよく理解できます。

その「魅力」のようなものが、ここにあげているパステル画の中にとてもわかりやすいような方法で描かれていて、絵を見ているとそうしたものが自然に伝わってきます。

何気なく見ているものの中に、「魅力」を感じているとしたら、そこには「生きている」という存在があることを忘れてはいけないと思います。

Uさんの「花」ではない1点の作品を見ることができましたが、そこに見たのは「夕焼け」でしょうか、それとも「朝焼け」でしょうか、「非日常的な色」に目がいっているのがよくわかります。

 

「自然のいとなみ」という時間の経過の中に、Uさんはどこか「生きている色」を見つけたのではないでしょうか?

 

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「チャレンジ・パステル画講座訪問」・・Kさんの場合

2011-01-23 07:39:03 | 「パステル画」講座

Kさんは、この講座を2年ぐらい続けている方で、その描き方にいろいろな工夫をしているのがよくわかります。

 

現在は、「構図」を中心にいろいろなものを描いていて、その「構図」の変化を楽しんでいるように見えます。

 

この画像にある風景画を見ても、そこには技術的なものを越えた「心象風景」があり、風景に見れる「空気」のようなものまで描いています。

 

「廃船」を描きながら、そこには「形あるものは必ず朽ちていく」という大きなテーマがあり、「もののあわれ」のような世界が見れます。

 

しかし、どこか落ち着いた空間の中に「やすらぎ」という相反するところがあり、目が自然にこの絵にいくような感じがしてきます。

「やすらぎ」と言えば、この風景画はそれにピッタシの題材で、心が「自然の癒し」の力で我々の心に迫ってきています。

 

このパステル画にも、風景がもつ「空気」のようなものまでが、伝わって来るのではないでしょうか。

 

「絵画」とはある意味では「伝達」の役割もあり、作者の受けた感動や感覚のようなものが、第三者にいかに伝わるかと言うことが大きなテーマになります。

 

得てして、人は「技術なこと」ばかりに目がいきますが、それよりも作者の「思い」がどこまで伝わるかが大きなポイントだと思っています。

そういう観点で絵を見ていくと、この画像はKさんが受けた衝撃的な「印象」を描いているように見えます。

 

「木の葉の黄色」」が、作者の目にはとても強烈で、その「黄色」は本当にこんな感じのものだったに違いありません。

 

また、「構図的」にも、向こうにいくほど狭まる「道」の存在がそれに輪をかけたように作者の目にとまっています。

Kさんは、「色の持つ特性」をとてもよく把握していて、いろいろな風景の中の「色」をも追求しているように思われます。

 

「雪景色」の中で、人が感じる色の世界を、こうした「青」を使うことにより、「沈んだ気持ち」のようなものを表現しているのではないでしょうか。

 

絵を描くことのおもしろさは、その人が感じる世界が表現できることだと思っていますが、逆に言うとその人しか感じることができない世界でもあります。

 

しかし、そこには普遍的なものも当然含まれていて、それが見る人の共感を呼ぶようになるのではないでしょうか。

 

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「チャレンジ・パステル画」講座訪問・・1

2011-01-22 08:03:40 | 「パステル画」講座

昨日、「岩国市中央公民館」で行われている「チャレンジ・パステル画」講座にお邪魔しました。

 

久しぶりの訪問でしたが、入るとすぐこのパステル画と格闘中の方がいて、その目覚しい変化には驚かされました。

 

この方は、以前は「スケッチブック」に描いていましたが、今はパネルに「水張り」してB2ぐらいの大きさに描いています。

 

以前の形にはまったところが抜け、自分のねらいを大事にしているその「創作の過程」がとてもよく伝わってきました。

 

「風景画」を描いていたのですが、「人物画」に挑戦すると言う、大きな変革をしているのがよくわかります。

 

また、色彩もとても上品な色合いを使い、どこか若者が持っている「清潔感」を出しているようにも見えます。

この方も始めて2年ぐらいでしょうか、その完成度の高さがどんどん上がっていっているのがよくわかります。

 

特に、この方は「構図」にとても目が行き、他の作品を見ても「全体の構図」がとても大事なポイントであることがわかります。

 

ここでは「人物」と「木の根」の関係がとてもユニークで、「木の根」がどこか「人の血管」をイメージさせ、「命」と言うものを暗示させるものがあります。

この二人の方のねらいも「構図」ですが、その幾何学的な位置関係に目が行き、そのパターン化した異次元の世界でのイメージの膨らませ方があるように見えます。

 

「ものとものとの関係」は、ある意味ではとても難しいテーマで、少しでもその位置関係がずれると違った効果が出てしまいます。

 

しかし、こうした試みはとても大事でとことん突き進めると新たな作品が出来上がると思います。

この方は、「黄色」と「青」の対比に目が行き、それをパステル画で表そうとしているのがよくわかります。

 

バックにある青い竹と手前にある黄色い花が、「補色関係」にあり人のにはとても際立って見えるような効果がでています。

 

手前の花の何気ない位置が、このパステル画にある種の変化を起こし、とても味わい深いものにしています。

この方のパステル画は、「目」が違うところに行っているのがとても良くわかり、「体温」を感じさせる違う感性で表現しているのがわかり、「新たな表現」であることが伝わります。

 

この方の絵を見て、私は「視点」と言うことで大きな勉強をさせてもらいました。

 

と言うのも、このパステル画を見て、どこか「ぬくもりのある光」を感じる人が多いのではないでしょうか。

 

「対象物」を描いているようで、実はその周りにある「光」や「その空間がもつぬくもり」のようなものが表現されています。

 

こうした「対象物」の周りから感じられるものを描くことができるのは、大きな「持ち味」だと言えます。

 

「フェルメール」という画家がいましたが、あの画家は「光」が部屋に差し込む空間を描いていて、その「光」のもつ柔らかさみたいなものが人気の原因になっています。

 

「間接的」に人の感性に訴えるとてもいい作品だと思います。

 

これらの作品を見せてもらって、私の感想は「続ける」ということの大事さと、そこからしか「新たな発見」はないということが良くわかりました。

 

すぐにできるものが多い現在、こうした「続ける」ことにより、「見えてくる」ものがあることに改めて共感した1日でした。

 

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「パステル画体験教室」

2011-01-21 08:34:08 | 「いろ・色・パステル画」展

昨年の3月、「広島県廿日市市」にある「サクラピア」で、島崎陽子さんによる「パステル画体験教室」を開きました。

 

「はじめてのパステル画」というタイトルでのこの講座には、まだパステル画をさわったこともない人が多く、その指導もとてもわかりやすいものでした。

 

島崎さんは、とても「イメージ」を大事にし、それを自分流に展開していく指導で、皆さん講座がすすむにつれ、その気魄が高まっていくのが手に取るように感じられました。

 

「見えるとおりに描く」のとは違い、あるものからヒントを得て、それを自分だけの方法で進めていくその展開には様々な結果が待っていることになります。

 

「技法」にこだわらず、あくまでその人が持っているよさを引き出す、そうした「講座」はとても魅力があり、パワフルな一面も見せてくれました。

 

出来上がった時の皆さんの高潮した顔は、その活動のおもしろさをとてもよく表していて、会場は熱気でむせているのがわかります。

 

「創作の喜び」を教えてくれる、ととてもいい「講座」だとその時感じたものです。

 

今年4月、「やまぐちフラワーランド」で行われる春の「いろ・色・パステル画」展でも「パステル画体験教室」をやってもらうようにしていますが、今からその時が待ち遠しいような感じがします。

 

皆さんも、この「講座」に参加した気持ちで、画像を見て欲しいと思っています。

「パステル画体験教室」

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春の「いろ・色・パステル画」展

2011-01-19 08:09:32 | 「いろ・色・パステル画」展

昨年の春は、「広島県廿日市市」にある「はつかいちギャラリー」で、春の「いろ・色・パステル画」展を開催しました。

 

私たちの活動をいろいろなところで見てもらおうというのが趣旨で、こうした試みをしてみました。

 

「人がものを見る」という行為は、人それぞれ違い100人いれば100人とも違う視点でものを見ており、その表現も様々です。

 

そうしたことは本来誰もがわかっているつもりですが、意外と我々の目はいつしかある尺度を作ってしまいます。

 

今朝も録画していたのBSの番組に「イタリア」「ウフィッツ美術館」の「ドキュメンタリー」がありました。

 

「コジモ1世」の収集した膨大な作品を、後世に残したのはその息子にあたる人が残したと言うことを放送していましたが、そのなかに「コジモ一世の目」という言葉があり、その目は何を見ているかという話題が出てきましが、そうした過去の人からも「人の目」と言うものがどれほど違うかと言うことが理解できます。

 

歴史的なことから学べることは、この「人の目」が実は今我々に残している世界中の財産を創りあげている結果だということがいえるということです。

 

そんな膨大なことはさておき、こうした「グループ展」で見ただけでも、その「見方」の違いがあるのは明らかです。

 

それを我々の毎日の生活にどのように生かして、楽しむことができるかが本来の「見る」ことの大きなポイントだと思っています。

 

「違い」の中に見る新たな「発見」を、あなたも毎日の生活の中で始めてみてはどうでしょうか。

春の「いろ・色・パステル画」展

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