#レーコ×コロナ 新着一覧
「アンサング・ヒロイン」(八)
臆病な青びょうたん-臆病な青びょうたんぶりなのに、黒っぽいビール瓶みたいにハラの中が透けて見えない。気味の悪いオンナだ。とにかく、あの目つきが気に入らない。ホルマリン漬けのカエルを観察して...
「アンサング・ヒロイン」(九)
エスキースと引き換えに-通行人に顔を見られたらヤバい。とっさに逃げようとしたあたし、なぜ...
「アンサング・ヒロイン」(十)
直径一メートル内の幸せ-「でも、この傘は役に立ったでしょ。コンビニのビニール傘じゃこうは...
「アンサング・ヒロイン」(十一)
アイドルの鉄則十箇条-アイドルは全身が売り物だ。毎日毎時間毎分毎秒が本番勝負。事務所と契...
「アンサング・ヒロイン」(十二)
絶望の快速レストラン~ブレーメンラブ~-***――どう考えても、この地味めな女が住む家じゃ...
「アンサング・ヒロイン」(十三)
雨の日のエレベーター-「くるすがわひめこ」メガネ女が郵便受けを漁っているあいだ、その名が...
「アンサング・ヒロイン」(十四)
ビハインド・レッド・ドア-エレベーターで運ばれちまった五階には、ふしぎな光景がひろがって...
「アンサング・ヒロイン」(十五)
空想の置き場所に困らない-マンションの外観は築十数年ほど経ったとみえて古びてみえたが、室...
「アンサング・ヒロイン」(十六)
彼女の秘密の部屋のひみつ-あたしはめざとく室内の家具に視線を行き渡らせた。漫画家といえば...
「アンサング・ヒロイン」(十七)
偶像だてらの祝意-「…でさ。悪いけどさ、すこしだけ席離れてくんない?」「いちゃ、マズい? ...
「アンサング・ヒロイン」(十八)
アイドルは人間の形をしていない-レーコはおもむろにあたしの背もたれを回して、くるりと横を...