「身毒丸」「草迷宮」岸田理生戯曲集が届いた
早速読んでみる。何で今まで読まなかったのか不思議だ。
DVD等を見過ぎたせいか、竜也さん、白石さん達の声が出てくる。
やはり読む本ではない。
声という媒体を通して日本語の美しさがじっとりと伝わってくる。
シェイクスピアもギリシャ悲劇もかなわない。
試しに音読してみたが恥ずかしいのと聞くに耐えられないのですぐに止めた
美しい日本語を竜也さんがアノお声で喋る。
それだけでも悶絶ものなのにテラヤマのおどろおどろしい世界を私の大好きな白石さんと……
わたしにとって最高の舞台なのだ
でも「母の写真」を撫子と小間使いが磨く場面も好き。
ここで白石さんはまるで歌うようにセリフを言う。
小間使いはそれに対して「どうしてでございますかね」を4回繰り返すだけ。ここも好き。蘭妖子さんでなければできない仕事だ。
この本の最後に岸田さんは「新しい身毒丸の公演中、私は一番幸福な観客だったろう」と書いていらっしゃいます。
今は亡き岸田理生さんに伝えたい。
私も最高に幸福でしたと
アメリカ公演もとても楽しみにしているが、果たして4年前の幸福があるのだろうか、なんて思ったりもする