劇団「唐組」を率いる唐十郎さんの「私が子供だった頃」を見た。(NHK BS2)
浅草のすぐ近く、今は北上野という地名になった万年町に子供時代を過ごされた様だ。
実は若い頃、私も下谷に住んでいた事がある。
余りにも昔のことなので美味しい大学芋屋さんがあった事くらいしか憶えていない。
下町なのでこれといったハデなのものはないが上野に近いので、歩いてよく美術館や博物館に行ったものだ。
ご自分の子供時代の事を話す唐さん、目がキラキラ輝いている
「通り過ぎて行った空気を抜けばあの子供時代に戻れるでしょ」と次男の唐佐助さんに言われ、スッと60年前の万年町に連れていかれる。
唐組きっての二枚目俳優、丸山厚人さんの案内でいよいよ子供時代の唐十郎ワールドに入る。
万年町ってスゴイ所だった
百人もの化粧崩れの男娼たち、小学3年生の時の「黄金バット教師」、ハエ5000匹を集めるのが宿題だった夏休み、銭湯の番台にいるジョン・シルバー、などなど…
万年町が唐さんを作ったといっても過言ではない!
もし彼が、山の手に生まれていたら紅テントも生まれなかっただろう。
当時の万年町は紙芝居のソース煎餅がアスファルトの道路にこぼれ落ち、じんじんと太陽に焼け付いて汚いのか、綺麗なのか訳のわからない混沌そのものだったようだ。
そこへもってきて想像力が普通の子供の100倍くらいあった唐さん、紅テントの原点を見たような気がした。
23歳で紅テントを立ち上げた彼、子供時代に蓄えた宝物を放出する時期だったのでは?
お祭りの後に入る銭湯は菖蒲湯
一番かたちのいい菖蒲を刀にして遊びまわる子供達…
この辺からもう「唐版 滝の白糸」ネタ暖まってます
どうしても竜也さんに到着してしまう
どちらも私の中で繋がっているのだから仕方無い。
いつか竜也さんにシナリオを書いてもらえないだろうか
そして一回だけでいいからテント内で竜也さんの声を聞くことができないだろうか。あの声はとても似合うと思えるのだが(む、ムリだよね)
子供時代の謎解きを今も真剣に遊んでいる唐十郎さん、ステキすぎます
5月に会えるのを楽しみにしています(菖蒲の季節だしね)