11月9日(月)に、コミュニティ・コーディネーター入門講座2回目を実施しました。講師は、西成こどもの里での子ども支援歴40年以上の荘保共子さんと、近畿大学建築学部の寺川成司さんにお願いしました。お二人は、この数年間西成特区構想での新しいまちづくりに関わられており、各それぞれの地道なアプローチの中で、何度も全体会議を重ねながら地域の人々をつなぎ続けておられます。そして現在、「All For The Chldren(すべては子どもたちに向けて)」という目標テーマの合意に達しておられます。

お二人の講義は、どちらも内容ぎっしりで時間が全然足りない状況ではありましたが、その一見異色な組み合わせによるステキなインパクトは、入門講座として参加者に大きな示唆を提示してくださったと思います。ありがとうございました。
さて、第3回目の講座は11月16日(月)でした。3カ所のフィールドワーク(移動と見学)を含む、参加者25名によるちょっとしたイベントとなりました。
まず、非行や問題行動の事例の中で、出会った若者やその家族に大変慕われる地域保護司(一見強面)、府の少年補導員でもある勝部輝夫さんに「揺れ動く青少年にとっての地域」のテーマで話していただきました。たくさんの出会いの中でがっかりすることも多いが、うれしい話もちょっぴり、というところが参加者の胸にぐっとひびきました。

講話後、交差点向かいの区役所の5階へと移動、企画課の大里祥さんが区のマスコット「にーよん」ちゃんと一緒に、待ち受けてくださいました。15分という短い時間で「市民主体で事業を進めるにあたっての行政の取り組み」について、白板を使ってわかりやすく説明してくださいました。


その後、急いで区の社会福祉協議会「ふくふく」へと移動しました。3階の市民活動室にて、区社協副主幹佐藤さんに、また短時間15分というムリをお願いして「地域福祉協議会とコミュニティの関係性」についての説明をしていただきました。続いて、栂(とが)紀久代さんより「障がい者の視点から地域をとらえなおす」というテーマで、ご自身の体験を軸に、車椅子からの目線、人との関係性、人権尊重の地域生活への思いなど、共生という視点を大事に提示していただきました。


さて、盛りだくさんの内容で実施してまいりましたが、次回(11月30日)が最終回となり、子ども支援などについてわたし(西川)が話し、ワークショップで西淀川子どもセンターの理事でもある藤江徹さん(あおぞら財団)が振り返りとまとめを担当してくれる予定。熱心に参加してくださっている方々のために、頑張らねば。あとは、こちらの学生スタッフたちを中心にして、報告書の作成にかかります。(ひな)
※本講座は、大阪府の委託事業として実施しています。