ぽんしゅう座

優柔不断が理想の無主義主義。遊び相手は映画だけ

■ 毒薬と老嬢 (1944)

2024年04月19日 | ■銀幕酔談・感想篇「今宵もほろ酔い」

自信に満ちた老姉妹(ジョセフィン・ハル/ジーン・アデーア)のほほ笑みは自己満足的「慈善」の暴走を皮肉り、批評家(ケイリー・グラント)のオーバーアクトな狼狽ぶりは創作(演劇/映画)と現実の「悪事」のギャップを嗤う。ラストのオチも人の「関係」の欺瞞性をさらりと暴いて秀逸。

(4月14日/シネマヴェーラ渋谷)

★★★★

【あらすじ】
演劇批評家のモーティマー(ケイリー・グラント)はエレーン(プリシラ・レーン)との結婚報告のため、彼の育ての親である叔母姉妹アビー(ジョセフィン・ハル)とマーサ(ジーン・アデーア)の屋敷を訪ねて重大な事実を知る。なんと叔母たちは10人以上の孤独な老人を毒殺していたのだ。同じ屋敷に住み自分をルーズベル大統領たど思い込んでいる長兄テディ(ジョン・アレクサンダー)と、指名手配の殺人犯で次兄ジョナサン(レイモンド・マッセイ)とその相方の妖しい外科医(ピーター・ローレ)がそこに加わり屋敷は大混乱に・・・。フランク・キャプラのスラップスティックなブラックコメディ。(117分/白黒)


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