壁の向こうで ピエロが踊る
手招きするその先に
小さく見える灯りには
見えない明日が あるのだろうか
幾つもの人生を
織り成す糸で仕上げた衣装を身に着けて
踊るピエロのステップは 伺い知れない
笑顔と軽やかな ステップの間には
季節を彩る 気配が滲む
そんな気がして・・・
では また
壁の向こうで ピエロが踊る
手招きするその先に
小さく見える灯りには
見えない明日が あるのだろうか
幾つもの人生を
織り成す糸で仕上げた衣装を身に着けて
踊るピエロのステップは 伺い知れない
笑顔と軽やかな ステップの間には
季節を彩る 気配が滲む
そんな気がして・・・
では また
眠れない夜の 吹き溜まりには
哀しい嘘の止まり木と
癒しの風が吹いている
どちらを選ぶのか
誰も知らない
どちらに選ばれるのか
わたしにも 分からない
知らない風が 吹いている
ただ それだけ・・・
では また
記憶の中で 私の旅は
見知らぬ異国の 見知らぬ時間
街の中で 漂う 彷徨い人
風も 空も 人さえ
通りすぎる 私に 気づかない
cupから口元に運ばれる coffeeが
優しいぬくもりを 蘇らせて
私が 旅人だと意識させてくれる
束の間の 癒しが過ぎ去ると
風景に 溶け込んでゆく私に
誰も気づかない
影が そっと 追いかけてゆくだけ
では また
窓の外に移る影が あなたかもしれないなんて
思うだけで 馬鹿げている・・・
そんなはずはないのに
心を見透かしたかのようにな鳴る 電話のベルに ドキッとする
もしもし もしもし
続く沈黙・・・
受話器を置く手が 震える・・・
無言電話・・・
記憶の向こうから 聞こえる声
それは 紛れもない
時間のねじれから・・・
医療器具のガチャガチャと言う音
白衣を着た男性
若い父がそこにいる
傍にいる看護師は紛れもなく 母だとわかる
2人は 驚いたように 顔を上げて
明らかな動揺が走るがそれも一瞬の事
理性を取り戻した顔は何事もなかったかのように
てきぱきと指示を出して ・・・
呆然と立ち尽くす私の体をすり抜けてゆく
冷たい風が頬を撫でて 我に返るとき
何事もなかったかのように
私の朝が来た事を知る
不思議の感覚と 気配は
紛れもなく真実だと知らしめながら・・・
夕方 夕食の準備中
電話が鳴り
無言電話でした
その時
ふと明け方の 記憶の欠片が目を覚まし
夢のような 不思議が
教えてくれたのです
今朝のことは 不思議の扉の知らしめた現実だと
では また
君は 嘘つきだ・・・
私の鼻を 小突きながら あなたが笑う
嫌いは 好きと同じだよ
嫌いな思いが集まると 好きと言う言葉が生まれるんだ
知ってるくせに・・・君だって
いえ 私は 知らない 知りたくもない
好きが嫌いと同じなんて信じない
毎年 君は 僕を待っている
嫌いと言いながら・・・好きと言えずに
いえ それは嘘
私は好きと 思った事さえない
いつも この思いは 切ないほどに苦しくて
早く通り過ぎてほしいと願うだけ・・・
切ないほどに苦しい思いを
好きと言う言葉に 言い換える事を 知らないのかい
知りたくもないし 信じたくもない
あなたは 何時もそうやって
私を惑わし 楽しんでる・・・
そう言う素振りが 可愛くて
僕をいたずらっ子に変えさせる 君は意地悪だ
もう何も言わないで
声さえ 息苦しくて切ないから
僕の愛しい人
どうして 認めようとしないの
好きって事を
そんな筈はないと 思う事が
証拠だよ
次から次へと繰り出される 彼の言葉の一つずつが
胸に突き刺さり
本当はそうなのかとさえ 思うけれど
認めたくないから邪険にする私に
手を差し伸べながら 彼が言う
さぁ おいで 愛しい人
君が 嫌いなのに 好きと勘違いしている
彼が来るまでの ほんのひと時の時間を
僕にほしいんだ
そして 嫌いじゃない 本当は好きだと認めてほしい
気づいてない ただそれだけだよ・・・
暑い夏の人は 何時も強引で
私が待っている 秋の人を 嘘の彼と呼ぶ
そんなはずはないのだけれど・・・
では また
時を旅して・・・
知らない街の片隅で
見知らぬ声に耳をすますと
何処かで見た懐かしい光景が流れ出す
春 風の匂い 小鳥の囀り
夏 磯の香 まぶしい太陽
秋 夕暮れ 人恋しさ
冬 凍れる息づかい 手のぬくもり
それはまるで 走馬灯・・・
零れ落ちそうな星空に
手をかざせば
時は 何事もなかったかのように
静かに 時間を刻む
時を旅して・・・
時を忘れる・・・
夢見の時間・・・
では また
いつも 私が目にするのは あなたの後ろ姿と残り香
そして 風のささやきに聞く あなたのうわさ
切れ長のそのまなざしは 雪をも溶かすと言う危険なあなた
本当にそうなの・・・
季節の扉のその中で
私が 見るのは 背中で手を振る後姿・・・
さぁお行き 君の番だよ そう聞こえる
くすぐったいような 甘い声・・・
そう…それしか知らないあなたの事は・・・
今年は神様の悪戯かしら?
季節の扉が 少し開いていて
聞こえる あなたの噂話・・・たわいもないことだけど
扉から聞こえる声に
こころはざわめいて・・・
思い切って出て見たわ
愚かな人間たちは
冬と春が同居してるみたいと
馬鹿言って騒いでいるけれど
私たちには聞こえても聞こえない
今 此処にいると・・・
あなたを 肌で感じている
わたしには見えないあなたは
その空気さえ 冬色に染めているけれど
私が季節の扉から 抜け出たことで
少し 戸惑っているのね
振り向いてほしいけれど
無理な事はわかっているわ
季節の扉の番人が
もうすぐ気づいて やって来る
でも それまでのひととき
許されるなら・・・
少しでも あなたを感じていたいから・・・
今は 目を閉じて
あなたのすべてを 纏うかのように
冬の空気を包み込んでいたい
あぁ時間が止まればいいのに
一目でも 少しでも
あなたに触れたいと想う・・・
焦がれる想いを閉じ込めて
もう扉が閉まろうとしているから
行かないと・・・
哀しいけれど
あなたの後ろ姿を・・・
甘い声を 扉の中で
待ってるわ
何時までも・・・
季節は 冬なのに 春が来たような温かい日もあり
冬と 春が同居してるかのような状態で
いつもは 冬が行かないと会えない春が
冬に恋してるそんなことを想い・・・
季節の扉の事を綴りました
では また
今年のあなたは 気まぐれで
新緑の中をかくれんぼ
まだ春と言う季節を感じる間もなく
顔を出したりして
戸惑う私を笑っているの?
去年のあなたと同じだとは思えない
そんなあなたに 翻弄されて
季節はいつも移ろう準備を 急かされる
時として あなたに立ち向かう風さえも
その立ち振る舞いに苦笑い
その影さえ 見えぬ日もあるけれど
あなたの気配は 感じているの
何より あなたを
あなたの吐息までもが
わたしを 暑くさせるのを
この私が 一番知っているから・・・
彼の人よ
どうか 季節を急がせないで
私は あなたが 其処にいる事を
その影さえ見えずとも
しっかり 捉えているのだから・・・
私のもとへ いずれ来ることを
知っているのだから・・・
どうか しばらくは そっとして・・・
このままで・・・
静かに・・・
では また
今日は~でした
暑い夏への想いをこめて・・・
物憂げな表情で 窓の外に目をやるあなたは
肩越しの気配に
はにかんだように笑う
お互いが 近づく別れを意識して
言葉にならない想いを閉じ込める
季節の移ろいはいつも無常で
ただ淡々とその姿を見せ始める
2人でいられる あとわずかな日々に
哀しみのグラスはいらない
泪は似合わない
熱い想いのすべてを忘れないように
こころに鍵をかけ
また会う日まで あなたの笑顔を・・・
指の 爪の先までも 愛が逃げないよう
封じ込める私がいる・・・
狂おしいほどの想いのたけを
あなたにぶつけることなく
はにかんだ笑顔に
そっと 微笑みを返しながら・・・
去りゆく冬に 想いをこめて・・・
では また
夜の帳が街を包み
凍れる月は雲間に見え隠れ
静けさの中 雪のダンスに酔いしれて
冬が 戸惑いながら 風に囁く
季節は いつも こころと うらはら
気持ちの揺れを 夜に見透かされないように
さりげなく 見知らぬ私のように
グラスの氷と戯れて 指の間から
流れ落ちる時間に 溶けてゆく
静かな 気配だけを 残して・・・
冬が 通り過ぎてゆく・・・語らう事もなく
では また