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手作りいっぱい~!poco a poco

ポコアポコとは音楽用語で”少しずつ”という意味。これから少しずつ自分のペースで一針一針縫った作品をご紹介していきます。

笑いを売った少年

2006年08月28日 | 本の紹介
いま読んでいる本は「笑いを売った少年」(ジェイムス・クリュス)という本です。

主人公の少年は、お母さんに死なれ お父さんは 彼のために再婚します。

再婚した継母には連れ子がいて 継母は お父さんがいないところで
なにかといちゃもんをつけ主人公をぶったりします。そして 自分の子供だけは溺愛して
調子にのって その連れ子である義兄までもが 遊びながら自分に意地悪をしてくる始末。

そして彼は お父さんがいる日曜日以外は笑わなくなってしまいました。


そしてお父さんまでもが突然仕事中に死んでしまいます。

彼は お葬式が終わった日に お父さんと日曜日によく出かけた競馬場へ懐かしい思いでいっぱいで行きます。

そしてそこで 拾った5マルクで 賭けをして勝ち 大金を手に入れます。

しかし そのお金は だまし取られてしまうのです。

次に 競馬場に行ったときには 彼は 見知らぬ紳士から 5マルクもらい 
競馬にそのお金を賭けるよう紳士から言われます。もう 賭博はしないと少年はいいますが
紳士から強く薦められて また競馬にお金を賭けます。そしてまた 大金を手に入れます。
彼は 継母を喜ばせようと お金を持って帰ります。
しかし 継母は、それを全部横取ってしまい 彼にはわずかなお小遣いしかよこしません。
そして自分だけは 贅沢な生活をしはじめるのです。

それでも 彼は お金には執着がなかったので そのことを気にするといった様子はなく また競馬場に現れます。そして こないだ会った紳士と ある取引をしてしまうのです。
「自分の笑い」を紳士に売る代わりに大金をくれるというのです。

彼は 後にとっても大事だったと気付く大切な「笑い」を紳士に売り
大金を受け取り それをすべて 継母に渡し それでもお父さんのお墓を建てるお金だけはこっそり残しておいて掛け時計の裏に隠し これだけのお金があれば 継母も義兄もこの先困ることはないだろうというお金をすべて残して 自分は船乗りになろうと 家をでるのです。

そして 失ってはじめて自分の「笑い」がいかにどんな大金よりも大事だったかに気付き
笑いを取り戻す旅にでるのです。

彼は途中でも大金持ちになるのですが やはり継母たちは その彼にもらったお金をすべて使い果たし 一緒に暮らしたいなどとせびりにくるのです。

彼は そのときには 家を出てから2年がたち16歳になり いろんなことがわかってきて 
自分はいままで 思っても仕方がない人たちのことを気にかけていたんだなと
気付くのです。

そして 一緒には暮らせないけどお金はまたあげられるますと答えると 目の色を変えてお金に飛びついていったのです。

まだ結末までは読んでいないのですが ものがたりのなかで そんなひどい人たちばっかりの人生のなかでも
捨てる神ありゃ拾う神ありで彼を助けてくれる仲間も現れます。

先が楽しみです。また 書きます。

わたしの好きな絵本

2006年07月28日 | 本の紹介
昨日は、図書館で酒井駒子さんの本をいくつか読んできました。
借りてもいいんだけど返すことを考えると 炎天下の公園のなかを歩く気力が無くて冷房の効いた図書館ですべて立ち読みしてきました。

「赤い蝋燭と人魚」は、物語は小川未明という人が書いたもので 
絵を酒井さんが描いているものみたいです。
 全体的に黒っぽい絵ですが 
少女の人魚が美しくかかれていて
人間に育ててもらっている少女が他の人と姿がちがうとわかっていて 
暗いお部屋のなかで 自分の体を布で少し恥ずかしそうに
隠して座っている姿が 儚げでかわいそうで愛らしく どうしてこの文だけでこんなシーンを思い浮かべたのだろう。。。
とあらためて酒井さんの感性に感動しました。

お話は、人魚姫とちがって 人魚のお母さんが身ごもっていて
「きっと子供は 暗い海の底にいるより人間に育ってもらったほうが
幸せだろう・・」というところから始まります。

子供にとっては、どんなにボロいおうちだってお母さんと一緒にいられるのが
一番の幸せなのに 子供にとってのしあわせと大人からみた子供の幸せとの違い
を 感じました。が、ものがたり全体を通して 子を思う母の気持ちだけは変わりないものだなぁと感じました。

「よるくま」は、これも酒井さんらしい物語かなぁと思いました。
バックが大きくて全体を黄色でぬりつぶしてあり 主体である子供とクマは紫のようなワンポイントが入って
うまいなぁと思いました。いつもぼうやが大切にしているクマが、夜になって
お母さんがいないと言いだして ぼうやとクマとで 夜中にお母さんクマを探しにでかける本です。


今回図書館では 探せませんでしたが 先日の絵本展で読んだなかでは

わたしが好きなのは「ぼくおかあさんのこと・・」が
いまふうの子供とおかあさんのことが描いてあって好きです。
さいごにはじわぁ~と涙が出るのはこの本のことです。
内容は、実際に読まれたほうが 感動があるとおもいます。
うんうん。

あと「夜と夜のあいだに」は、内容はよくつかめなかったのですが少女が
大人になっていくそんな 寂しさと大事なものを捨てていく悲しさみたいな
もの そして いつか振り切っていかなくてはならない大人になるんだよという
わりきっていくみたいなものを教えてくれる本なのかなぁと思いました。

こちらがその本の紹介のHPです。

http://www.kaiseisha.co.jp/newbook/new003.html



しばし 絵本のどっぷり浸かった1日でした。