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足繁く通う演奏会の感想等でクラシック音楽を追求/面白すぎる台湾/イタリアやドイツの旅日記/「ドイツ留学相談室」併設

矢野顕子さとがえるコンサート2019 (ゲスト:小田和正)

2019年12月12日 | pocknのコンサート感想録2019
12月8日(日)矢野顕子さとがえるコンサート2019
~NHKホール~


【バンド】g:佐橋佳幸/b:小原礼/ds:林立夫
【ゲスト】小田和正*

セットリスト
電話線
東京の夜は7時
Welcome to Jupiter
クリームシチュー
Wachting You
愛を告げる小鳥(新曲)
春咲小紅
すばらしい日々
♪ ♪ ♪
川べりの家
中央線*
You've Got a Friend*
David
Super Folk Song
Paper Doll
Greenfields
ひとつだけ
アンコール
ごはんができたよ
ラーメンたべたい


12月となり、今年も矢野顕子のさとがえるコンサートを聴きに夫婦でNHKホールへ。席は2階右のせりだし部分9列目で、今までで一番いい場所かも。

今年はニューアルバムを出さなかったので古い曲まで遡って幅広く選曲したという曲目は、馴染みの歌がたくさん。去年と同じ佐橋さん、林さん、小原さんによるベテランバンドによるバックはいつにも増してしっくりと親密で、バックコーラスもしっとりと優しく、ボーカルとバンドとコーラスが自然で温かく馴染んでるな~、と心地よい気分。糸井重里が作詞した曲が4つ続き、3年前に聴いた糸井さんとのトークコンサートのノリと和みを思い出し、糸井さんもステージに一緒にいるよう。糸井さんも含めた5人は基本同世代。同じ時代の空気を共に吸い、一緒に苦楽を共にしてきたからこそ無理ない自然なしっくり感が生まれるんだな…

休憩後の後半はアッコさんの弾き語りで「川べりの家」で始まった。ベヒシュタインのピアノとアッコさんの歌が沁みる。そしてゲストの紹介「さとがえる最終日の特別ゲストは小田和正さんです!」ええええ!?これはビックリ。わかっているお客も多く「待ってました!」的な反応のなかにビックリしてる人もいて、盛大な拍手と歓声が沸いた。生オダ初体験だ。小田さんがステージに出てくる様子やアッコさんの話に伏し目がちに答える様子はどこか弱々しい。でもアッコさんは、小田さんからいろんな核心を突く話をうまく引き出していく。売れなかった頃の話、紅白のこと、ビートルズのこと、今後の抱負などなど楽しく興味深く聞いたあとはいよいよデュオ。

アッコさんのピアノと小田さんのギターのイントロで始まった「中央線」。トークではボソボソとしゃがれ声だった小田さんが、ひとたび歌となるとまるで別人。透き通った高音の美声が滑らかにどこまでも延びて行き、遥か遠くへ連れて行かれそう。あのオフコースの歌たちが甦ってきた。2人の声と楽器が溶け合いパラダイス気分。続くキャロル・キングの名曲「You’ve Got a Friend」では、アッコさんのリードボーカルに小田さんが優しく絡み、終盤は二人の熱唱で極上のサウンド。幸せな時間!

小田さんがステージを去ると、「みんな、これで帰らないでね。まだまだ続きますからね!」と笑いを取った後の4人のテンションは凄かった。アッコさんがセンターマイクで歌った「Super Folk Song」では聴衆への呼びかけで「ハッピーエンドに…」の部分を客席で一緒に繰り返し歌っていたら、アッコさんのノリノリのスキャットが入ってきて、アッコさんとデュオしている気分。「Paper Doll」ではアッコさんのピアノに火がついて、鍵盤上を狂いまくり。最後の「ひとつだけ」もアグレッシブ系のノリで迫ってきた。

アンコールの手拍子で呼び戻された4人のアーティストは「まだまだ行ける!」といったエネルギーとテンションでアンコールを2曲披露。「ごはんができたよ」が最初に来たのでもう1曲あるな、と思った通り「ラーメン食べたい」で締めた。いつものことながらラーメンが食いたくなった。あったかくて熱くて楽しい充実した3時間のコンサートだった。

矢野顕子さとがえるコンサート2018 ~2018.12.9 NHKホール~

♪ブログ管理人の作曲♪

金子みすゞ作詞「積もった雪」
MS:小泉詠子/Pf:田中梢
金子みすゞ作詞「私と小鳥と鈴と」
S:薗田真木子/Pf:梅田朋子
「子守歌」~チェロとピアノのための~
Vc:山口徳花/Pf:奥村志緒美
合唱曲「野ばら」
中村雅夫指揮 ベーレンコール
金子みすゞ作詞「さびしいとき」
金子みすゞ作詞「鯨法会」
以上2曲 MS:小泉詠子/Pf:田中梢
「森の詩」~ヴォカリーズ、チェロ、ピアノのためのトリオ~
MS:小泉詠子/Vc:山口徳花/Pf:奥村志緒美

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