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矢野顕子さとがえるコンサート2015

2015年12月14日 | pocknのコンサート感想録2015
12月14日(日)矢野顕子さとがえるコンサート2015
矢野顕子 + TIN PAN PartⅡ
~NHKホール~


【共演】TIN PAN(細野晴臣/林立夫/鈴木茂)

曲目
気球にのって、そりゃムリだ、氷雨月のスケッチ、想い出の散歩道、抱きしめたい、Piece of Change、香港Blues、行け、柳田!


Dream a Little Dream of Me、Welcome to Jupiter、相合傘、春一番、Queer Notions、変わるし、ひとつだけ
アンコール
恋は桃色、風をあつめて


2008年からほぼ毎年夫婦で聴きに来ている矢野顕子のさとがえるコンサートも今回で20回目を迎えるという。年末のちょっと落ち着かない気分で、暗いなか、冷たい風に吹かれて NHKホールへ向かうが、コンサートですっかり上気して、ほっこり気分で帰路につくというパターンを重ねるごとに、このコンサートが欠かせないものになっている。

今年は去年に続いてTIN PANとのコラボ。TIN PANがさとがえるコンサートに登場したのは去年が初めてだったので今回は2 度目だが、アッコちゃんとTIN PANのメンバーは30年以上に渡る旧知の間柄なので、親密でツーカーな両者のやり取りのなかでコンサートが進む。

今回はアッコちゃんの第一声がちょっとハスキーに聞こえた。喉がつらそう。2 曲を歌い終わって入ったMCで話す声も、いつもの滑らかヴォイスとは違う気がしたのだが、「こんな声でごめんなさいねぇ。」みたいなことは言わないので、本当はそんなに調子悪いわけでもないのかな・・・ と聴いているうちに、いつの間にか声の不調のことは忘れて、硬軟織り混ぜた自由自在に変幻する声で、アッコちゃんワールドへ誘われた。

メンバー紹介では、アッコちゃんがメンバーとの出逢いにまで遡って、それぞれの人となりやこれまでに一緒にやってきた活動の話もあった。そんな MCを交えてこのユニットとアッコちゃんとのコラボに接すれば、聴いている方も益々親近感が湧く。気心知り尽くした仲間達が取り上げた曲には、オールドファッションドな歌もあって、それがとりわけしっくり来ていた一方で、A piece of changeという出来立ての曲も披露してくれた。「行け、柳田!」では、客席にいた元ジャイアンツの柳田が紹介されるサプライズ付き。

ピアノの弾き語りで演奏してくれた2曲はどちらも初めて聴く曲だったが、エモーショナルな1曲目と、さりげないタイプの2曲目の好対照が印象的。弾き語りはもっと聴きたい! 終盤でおなじみの名曲が続いて気分が盛り上がったが、最後の「ひとつだけ」は、いつもとピッチが違ってた?何だかちょっとちぐはぐな感じが…

アンコールの1 曲目、細野さんとのデュオはとても親密で心が温まった。アンコール2曲目では、♪かぜをあつめて♪のところをアッコちゃんの指揮でオーディエンスがみんなで歌い、アッコちゃんはそれにアドリブでヴォーカルを絡めてくれて、それを何度も繰り返し、アッコちゃんとオーディエンスのコラボが実現した!この感じ、2011年に藝祭(藝大の学園祭)でアッコちゃんがゲスト出演したイベント「やの屋」のときに味わった感動を追体験した気分。これは良かった!

矢野顕子さとがえるコンサート2014 ~2014.12.14 NHKホール~

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